旭温泉 in 天塩郡遠別町


評価 ☆☆☆☆☆/☆☆☆☆☆

この温泉施設は辺鄙な山の中に在ります。といっても海岸から6km、2車線の舗装道路をスイスイ走って着くのですから、誰でも難なくこられます。時間さえあれば、ですが。

その時間をかけても来る価値が有ると思われる方が多いと思います。

宿泊併設ですが、昼間の入浴客だけでもかなり多いのだと思います。浴場部分は鉄筋コンクリート打ち放しのRC造りをベースにしたモダンな建物で、ちょっとびっくり。

浴室の扉を開けてまず目に入った浴槽のお湯は、あっ ワイン風呂。と思うのは早とちりで、よく見るともう少し深い色合いですから、私に言わせればブランデー風呂です。

浸かってみると、ツルツルを通り越してヌルヌルです。かといって油くさいヌルヌルではありません。昔風に言うところの食塩泉ということなので、このぬるぬる感は何から来るものなのでしょうか。

もう一種類の褐色のお湯は、色以外の個性が乏しいように感じましたが、このお湯を張った露天風呂の快適さは秀逸です。鳥の声に虫の音。加えて梢を渡る風の音。チープながらも自然環境には贅沢してきた私でも、満足できました。

加温・加水・循環・塩素添加と4拍子も悪条件が揃っていながら、この満足感はお湯の力+自然環境でしょう。

せっかくの環境がプレゼントしてくれる音を減殺するBGMは無用なこと、そして温泉成分の表示が無かった事の2点で減点すべきところですが、プラスが大きかったので、減点しても☆5つとするのが私の独断的評価でした。

個人的感想に基づく評価の基準
 ☆     二度と行かない
 ☆☆    困れば行くのかな
 ☆☆☆   普通に行きます
 ☆☆☆☆  行く機会があると良いな
 ☆☆☆☆☆ 是非とも再訪したい

旅日記

目覚めたのは05:38でした。睡眠十分。やはり朝は寒かったです。
トイレと洗面を済ませて、朝食にコーヒーを2杯とパン。満タンの電気はリッチ。ゆっくり発ったつもりでも、7時にはWiFiの使える港の待合室に着いていました。

北上して途中で釣りをした後、片付けが終わって11時。さてどうするか。完全な自由の下では、全てを自分が決めなければなりません。電気が余る日には自炊が当然、ということですっかり晴れた海岸で、また味噌煮込みうどん。

釣った魚を入れようかとも思ったのですが、活け締めした魚体はまだクネクネしているので味なんかあるわけがく、味見になりません。あり合せの材料で作って食べましたが、いゃー、旨かった。車のデッキに腰掛けて陽を避けながら、さわやかな風に吹かれて食す饂飩。槍ヶ岳の山頂で食べるカップ麺と良い勝負ができます。

食べ終わって、海岸で止まり止り北上しますが、少しずつ風が強くなってきたので、本日の釣りはもう止め。陸に目を転じて廃線跡を見ながら北上を続けました。このオロロンラインと称する国道沿いには、その昔、国鉄羽幌線が走っていました。私は北海道の多くの路線を撮影して歩きましたが、この羽幌線には来なかったのです。残念でなりません。

遠別温泉にて極楽経験をした後、エゾカンゾウを愛でたり、ソフトクリームをなめたりして、泊地の 遠別川河川公園 にチェックイン。利用者はチャリの若者と私の二人きりだったかな。海風が強くならないことを念じながらオヤスミナサイ。


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