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車中泊釣り/2023年の総括と2024年の目標

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越前漁港で釣った1.8kgアオリイカ 昨年2023は、数えてみると7回の旅で82泊(車中47泊)しました。前年より少なかった主な原因は、3月の手術(白内障)でしたが、釣りの中身はどうだったか検証してみます。 2023年の目標と結果の総括   2023年の目標  (1年前に決めたこと) 1. アオリイカ を自給の活き餌で釣る。 2. マアジ を必要十分に効率よく釣る。 3. タチウオ を必要十分に釣る。 4. 健康維持と増進に努めて1.~3.を担保する。   2023年の結果 1.は 〇 。2.は 〇 。3.は △ 。4.は  〇 。 目標に挙げなかった 礼文島 での鮭鱒釣りが 穴釣り に化けてしまったのは、温暖化による海水の異常高温のせいだったので、残念無念としか言えません。 和歌山・新宮港で釣ったF4タチウオ  2024年の目標 1. タチウオ を必要十分に釣る。 2. マアジ を必要十分に効率よく釣る。 3. アオリイカ を自給の活き餌で必要十分に釣る。 4. キジハタ 釣りを習得する。 5. 健康維持と増進に努めて1.~4.を担保する。 北海道(利尻・礼文)の 鮭鱒釣り も計画したいのですが、内地の他の釣り物と時期が重なることと経済が許すかどうか、フェリー運賃総額約10万円がネックになるので、目標化は保留します。 旅釣りも数年の積み重ねによりターゲットが絞られつつあるので、深めることと楽しむことを目指したいと思います。 そのためにも、体力維持を目的とするウォーキングを続けます。これをサボったら旅釣りには行けないものと考えて。 さて、2024年はどんな魚たちに出会えるのか、楽しみです。良い年になりますように !! 関連記事 2023年の総括と2024年の目標 2022年の総括と2023年の目標 2021年の総括と2022年の課題 2020年の総括と2021年の課題 2019年の総括と2020年の課題 2018年の総括と2019年の課題 2017年の総括と2018年の目標

タチウオF4を和歌山・新宮港で釣る

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撮影 2023.11.26  19:58 タチウオは食味が良いことから、関西のショアを中心に狙う釣り人が多く、シーズン中はどこの釣り場も場所取りが熾烈です。その混雑を避けるには時期を遅らせるか、遠隔地に向かうのが常道です。 夜の静かな海に浮かぶ電気ウキを眺め、アタリが出たら駆け引きを楽しみ、フックオンさせる頭脳ゲーム的な釣趣を楽しむのは、込み合う釣り場ではなかなか難しいです。 さて、いつどこでタチウオを狙うのが正解なのか。ユーチューブや釣具店の情報などは、ネットに晒された途端に場所取り競争が起きるので、静かな釣りなどできるはずがありません。 そんなことから私は、あえて情報の無い場所に向かいます。もちろん、常識的な公知の事実や自らの経験は考慮しますが、計画段階から釣り(ゲーム)は始まっています。 ・ 夏 ~ 秋 ~冬 ・行くのが困難 ・水深が5m以上 ・過去に釣れた実績がある そんな時と場所に「釣れてないよー」のタイミングを狙って行くと、釣り場は静かで快適です。 自分も空振りの可能性は高いですが。 2022年は1尾のタチウオにも出会えなかったので、2023年は今年こその気持ちで臨みました。本来なら9、10月から竿を出しているべきだったのですが、他の釣りで 北海道 に居たり、 北陸 に行ったりしていたので、遅くなってしまいました。 タチウオ狙いの前に 越前でアジ釣り をして貧果、アオリ釣りはボウズ、転戦して三重県紀北町・引本漁港で鰺ボウズ、尾鷲市・尾鷲港でも鰺ボウズ。 歌山県・新宮港へは、多分タチウオには会えずに終わるのだろうという、ダメモト気分で向かいました。 行ってみると、釣り場の新宮港では日中は投げサビキのアジ釣りを中心に、その釣果の小アジの泳がせでヒラメ狙い、そして遠投カゴ釣りでヤイト(スマ)狙い等で、込み合わない程度に年金釣師達が時を過ごしていました。 そんなマッタリな釣り場で聞くと「タチウオ? ここ二月ほどは見ないし聞かないなー」で、夜になって電気ウキを点すのは、200m余の岸壁に0~3人だけでした。 17~20時の夜、3~6時の朝をそれぞれ1回として、ちょうど10回のタチウオ狙いの釣りをしました。途中の2回は紀宝町の鵜殿港で試みましたが、水深が浅い(5m以下?)ために根掛かりして無理でした。 新宮港では、主に現地調達した10cm前後の小アジを活き餌と

旅釣りは臨機応変に

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ワーム初体験 in 能登島大橋 初めて訪れる土地での旅釣りでは、いわゆる土地勘は一切ありません。想像力と総合力で臨むしかないので、不利で難しい釣りになります。 でもまた、その難しさが旅釣りの醍醐味でもあります。生活がかかっているわけではありませんが、人間力を問われているようなものですから。 今回は、荒天避難で来た能登半島内浦の海岸に閉じ込められた際のお話です。 登山で言うビバークのようなことは、 車中泊 の旅では珍しくありません。そんな時でも、周囲の観察や天候回復後の身の処し方は考えます。 2023.10.21 2日続きの雨の降り始め直前に見た50cmほどの浅海には、多い順に中小のチヌ(クロダイ)、鉛筆サヨリ、小メジナ、小アカエイが確認できました。 食べるための釣りの自分にとっては、あまり魅力を感じる魚達ではありませんが、狩猟本能には響きました。ヒトが見下ろしている姿が見えながらも、手ぶらの丸腰だと侮り悠々と泳ぐ様には、応える必要が有りはしないかと。 言葉を替えれば、暇な爺が魚を見てその気になっただけですが、ハハハ。 んー、どうしてくれようか。浅いがゆえの難しさに加えて、何をターゲットにするか? 底に這わせる パイプ天秤 のブッコミ釣りかな、イカ短冊を餌に。塩辛風味も生冷凍も用意しているので。 気になるのは、浅いこと。水深0.5〜1.0mでは、陽がある間はエサ釣りでは無理のように思いました。何しろ、陸から丸見えで泳いでいるのですが、見える魚は釣れないというのが定説ですから。 しからば、動きで誘うか、ルアーで。得意とは言い難いルアー釣りは、青物ジギングのナブラ打ちくらいしか実績がなく、苦手領域です。 でも、海を前にして試合放棄は情けない。さてさて、しばし熟考。何を狙うか定まらないなら、何でも釣れるとも言われる、ワームに決定。 DAISOで買って未使用の1.5gのジグヘッドに出所不明のワーム様の軟体物を挿して、雨の止み間に投げてみました。が、風が少しあったことと、 ロッド が硬いことが災いして、飛距離は10m程で、お話になりません。 1.5gは別世界のようです。エサ釣りで言うなら、0.4号錘を投げるのと同じですから、飛ばせるわけがありません。 雨に閉じ込められた車内でググること半日。結論が出たので、雨の中をDAISOと上州屋に行って買ってきました。ジグヘッドはカル

車載冷凍庫の増設 Hijiru【HJR-STF65】

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釣り旅も長くなると、保存設備は冷蔵ではなく冷凍設備が望まれます。ゲームフィッシングではなく 食べる ための釣りでは、持ち帰って食べて楽しむところまでが"釣り"ですから、鮮度維持のための保存が大事です。 昨今は、釣った魚を美味しく食べることに革命的な進歩もあるようで、畜肉同様の"熟成"までもが考えられています。科学的な知見に基づくことであれば、取り入れたいものです。 ただし、素人はそれに掛ける手間や設備費用にも限りがあるのですから、遊漁者それぞれにはおのずと限界があります。知ったうえでの自分流、安全を前提にですが、それで良いのだと思います。 私の場合には、車中泊での中期長期の釣行が多いために冷凍することが多いので、神経締めまではせずに、活〆・放血・ヘッドレス・低温保蔵を基本にしています。食味の向上は常に課題ですが、ATP→IMPのピーク時に凍結する方向で勉強中です。 いずれにしても、"熟成"させるための恒温環境が得られるわけではない 自作キャンピングカー でできることは、衛生的な観点の低温環境実現が精一杯です。 従来から釣魚を、車載の  家庭用冷凍冷蔵庫 を使って低温保管していますが、冷凍スペースが30Lで、長期旅の自分用食材をも保管するには不十分なために、今回の増強となりました。 前開き扉では冷気が逃げるために温度変化が大きく、電力消費も大きいことから、縦形で上開きの物から選択。その中でも開閉時に扉が外に張り出さない、スライド式に落ち着きました。それが Hijiru【HJR-STF65】 です。 Hijiru【HJR-STF65】 の試運転結果 ダイアル設定と庫内温度 1  -8 ℃ 2  -12 3  -15 4  -18 5  -21  (-23~-17 / 雰囲気温度=27℃) 6  -23 7  -25 真夏の車内、雰囲気温度が30~39℃だったので、ダイヤル指示値と庫内温度の相関にブレがあり、上記は推定による補正の結果ゆえに、参考値です。 赤文字 は長期使用時の実用結果。 ・庫内底面温度も実測しましたが、1℃程度の差だったので、実用上問題にはならないと考えられます。 ・ダイヤル(温度)設定により自動でON・OFFする冷却器(コンプレッサー)が停止すると、あまり時間を置かずに温度上昇する (雰

アオリイカを越前漁港で釣る

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アオリイカの軟骨(フネ) アオリイカは寿命1年の短命(年魚)で、釣り期は秋と春(~初夏)です。まだ小さい秋には数が多く釣り易いので、子イカはビギナーにもヒットしますが、産卵期を迎えた春から初夏にかけての親イカは、数が少なくなっている上に警戒心が強くなっているので、難しい釣りになります。 それらのことは、福井県・越前漁港の釣り場におけるアオリイカにも当然ながらあてはまります。釣り方としては、秋にはエギング、浮き釣り、ヤエン等、どんな釣法でも釣れますが、冬を越した春は最も警戒心を刺激しにくいヤエン釣りが有利です。 ただし、ヤエン釣りでは定番の活き餌であるアジの入手が絶対条件となるので、買うならともかく、自前で釣るには、アオリイカとアジの来遊が、同地域で同時期に実現しないとヤエン釣りは成立しません。 例年の越前漁港では、春イカでは、アオリイカとアジの来遊が一致しにくく、買い餌に頼ることになるケースが多いようですが、2023年春は、一致することが多かったので、自給釣りアジでのアオリイカ釣りができました。 その自給活きアジでヤエン釣りができた一例を、シェアします。 2023年6月13日 朝 (雨)  日の出前後の30分間ほどで、全長13~18cmのマアジ12匹が投げサビキで釣れました。 自作 活かしバケツ   で活かすマアジ 昼 (曇)  海中に届きそうな近くの工事騒音があったので、それが止んだ16時半からヤエン釣りを始めました。当日未明に親イカ2回のアタリ有と、朝7時半頃に2杯揚がった場所でした。 夕マズメ (時折雨)  傍で間断なく続く耳障りな常連の会話に嫌気がさして移動した先は、地続きで最も実績の少ない場所でした。後に、若者集団が来て、釣りではなく花火を始めて騒ぐのに閉口しましたが、我慢。雨模様のために暗くなってきた日没後30分ほど経過した時でした。 活き餌のアジの動きであれば、普通は糸を出すまでにはならず、こんな感じで竿先が動く程度です。 それとは違い、ドラグが、ジッ、ジジッ、ジジッ、ジーッ、と断続的に鳴るので気になり、糸をつまんで少し引いてみました。餌の活きアジの反発の動きなら、たいていは ククッ ですが、この時は グイーーッ と力強かったので、アオリイカと推定しました。 竿を手持ちにし、リールのドラグを少し締めて巻くとジィーーーッと糸が出ました。これでアオリイカ確

アオリイカ/ヤエン釣り 越前漁港での経験

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アオリイカ釣りは、どこでも人気沸騰中です。昔々その昔、伊豆半島最南端の南伊豆町で、たった1杯の春のアオリイカをいとも簡単に釣りあげた時代には、シーズンになっても岸壁には私一人でした。約40年前のことです。 陽が昇ってすっかり明るくなった頃、堤防から死んだ子サバを投げ込むと、親イカが浮いてきて触腕で挟む姿を間近に見て、何度も給餌して遊びました。 というのは半世紀近く前の話で、今やどこもここも釣り人だらけ。数年前に再開した釣りで、アオリイカにはずっと手付かずでしたが、2023春に再参入しました。 越前漁港 2023.05.14 場所は越前漁港の公園そば。浮き流し釣りからヤエンまで、色々試してみました。はじめ2日間位は、足元で釣った小メジナを浮きとフリーで泳がせてみましたが、これにはアタリ無し。当然、と言われそうですが。 その後6日間は現地で釣った10~15㎝のアジを餌に、やはり浮き流しからヤエンまでいろいろチャレンジしました。結局のところ、10日間ほどの滞在中にアオリイカのアタリは1回のみでした。 アオリイカにかじられたマアジ & ヤエン この時は、およそ3分待ったことは正しかったようで、アオリが離した時点でアジはかなり喰われていました。獲れなかった原因は、巻き寄せてくる際に、藻の中を抜け切らない内にヤエンを投入してしまい、イカまで届いていなかったようです。 1. 藻だらけの海でアジを自由に泳がせ、 2. いくつもの藻塊を通り抜けた先のアジをアオリに抱かせ、 3. 喰わせながら離されないように引き寄せて、 4. ヤエンを落として掛ける、  というのは至難のようです。 今回はアタリの多い近場の釣り人でも、バラシの話が多かったです。 秋は藻が少ないので、上手な人は連発で2桁の数釣りをする人もいますが、どうやら春の親イカは難しいようです。聞いた範囲で言うと、ここでは一人一日で0~2杯、でしょうか。 ただし、私自身の反省としては、人間の都合で アオリイカの回遊が多いとは言えない一ヶ所に居続けた ことと、体力を温存した結果、 実釣時間が短かった ことが、驚異的なアタリの少なさに現れたようです。 市販の仕掛け や オリジナルの仕掛け   もいろいろ試みましたが、なにしろイカがアジを抱いてくれないので、良いも悪いも見えないままでした。不具合の気付きはありましたから、無駄では

車中泊する際の公共駐車場でのマナー

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富山県・海老江海浜公園駐車場 移動と居住を1台の車で実現できる車中泊は、自由度が高く魅力的ですが、居住環境としては住宅より劣るので、少しでも快適に気持ち良く過ごしたいものです。 そのためには、環境や雰囲気が大事です。そして、それを作るのも一人一人の利用者の行動です。 公共の場所を無料で使用する場合には、お互いにマナーを守ることで、トラブルなど起こさないように、気遣いましょう。 そのマナーの一例として (一社) 日本RV協会 が提唱するマナーを以下に転載するとともに、私の個人的な考えも付け加えます。 公共駐車場でのマナー厳守10ヵ条 1. 長期滞在を行わない 道の駅や高速道路のSA・PАなどは宿泊施設ではないので、そこにおける休息は、必要最小限の仮眠にとどめ、連泊・長期滞在を行なわないようにしましょう。また、キャンピングトレーラーを公共の駐車場に放置して、むやみにヘッドのみで遠出をするようなことは避けましょう。 2. キャンプ行為は行わない 道の駅やSA・PAなどでは、たとえ短時間の休息であっても、オーニングを広げたり、椅子・テーブル・バーナーなどを車外に持ち出して、キャンプ場のように利用することはやめましょう。また、周囲に配慮し特に早朝・夜間の大きな話し声や生活音に注意しましょう。 3. 許可なく公共の電源を使用しない 許可なく公共の電源にキャンピングカーを接続し、その電源を利用することはやめましょう。 4. ゴミの不当投棄はしない 旅行中や移動中に発生した生活ゴミは、ゴミ箱があっても投棄することはやめましょう。また食器などは使い捨てのモノは避け、基本的にゴミは持ち帰ることを心がけましょう。 5. トイレ処理は控える 公共駐車場では、カセットトイレやポータブルトイレの処理は控えましょう。 6. グレータンクの排水は行わない 生活排水用のグレータンクの処理も、その場で垂れ流したり、側溝に流したりしないように心がけましょう。また、施設に許可なく給水することはやめましょう。 7. 発電機の使用には注意を払う 公共駐車場における発電機の使用は、時と場合を充分に考慮し、他の利用客が休息している時や近所に民家があるような場所では、使用しないようにしましょう。 8. オフ会の待ち合わせは慎重に オフ会やクラブミーティングで公共駐車場に集合する場合は、他の利用客から駐車場を占拠し

車中泊釣り/2022年の総括と2023年の目標

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歯舞港温根元にて コロナ騒動も3年目の昨年は、自作のキャンパーを エブリイ から NV350キャラバン に変えての旅釣りになりました。 正直のところ、ガソリン高騰もあって費用がかさむのが辛いところでしたが、車内生活レベルが上がって楽ができました。 昨年のメイン旅だった北海道でコロナ感染で寝込んだ時にも、無事に自力復帰できたのは、その車と 車泊地  のおかげだったかもしれません。 2代目キャンパーを作った目的の一つが、近未来に想定すべき激甚災害時の長期避難生活に耐えられることだったので、自車療養はその実証実験をしたようなものです。 昨年2022は活発に動けたような気がしますが、数えてみると6回の旅で101泊しました。泊数では最多記録になりましたが、中身はどうだったか検証してみます。 2022年の目標と結果の総括  2022年の目標  (1年前に決めたこと) 1. キャンピングカーの大型化を自作で実現する。 2. 旅程の長期化を実現させて、腰を落ち着けた釣りをする。 3. 夏~秋に北海道で鮭鱒を必要十分に釣る。  2022年の結果 1.は◎。2.は〇。3.は△。 3.は、甘く見ていたわけではありませんが、時期と場所の関係で、とても必要十分という数にはなりませんでした。ただ、達成感はあるので、不満はありません。 2022.09.14 利尻島にて 2023年の目標 1. アオリイカを自給の活き餌で釣る。 2. マアジを必要十分に効率よく釣る。 3. タチウオを必要十分に釣る。 4. 健康維持と増進に努めて1.~3.を担保する。 現実的には自然相手の釣りですから、ヒトの思い通りにならないことは、ほぼ当然です。でも、目標をもって臨むか否かで、結果にも違いはあるはずなので、思考と実践を深めます。 併せて、時期と場所を選んで空振りを少なくし、車の無駄な走行を減らすことも基本姿勢として目指します。釣り人たる者、少しでも地球環境への負荷を減らす努力をするのは当然のこと。 最後に、あまり思い出したくないことですが、昨年の失敗に学び、釣りが元でのいかなる  事件 事故も絶対に避けます。 関連記事 2023年の総括と2024年の目標 2021年の総括と2022年の課題 2020年の総括と2021年の課題 2019年の総括と2020年の課題 2018年の総括と2019年の課題 2017年

岸壁で魚アラ捨て廃掃法事件の顛末記-2/2

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岸壁から釣った魚のアラを捨てて検挙され、取り調べを受けた話は 岸壁で魚アラ捨て廃掃法違反事件の顛末記-1/2 に書きました。そして捜査した事件は、原則として全件が検察庁に送られます。 書類送検された事件の扱いや処分は、書類を送られた検察庁の担当検事が決めますが、不起訴の場合には被疑者に通知されることはないようです。でも当人にとっては、不起訴の事実と内容は重要です。 事件から2ヶ月経過後に、羅臼の海上保安署に電話して尋ねたら、「処理中=書類送検前」とのこと。 たしかに在宅捜査の場合には、逮捕されて身柄拘束された場合のような捜査期限がありません。法的処分は、ひたすら待つしかありません。 事件から4か月余を過ぎ、年末も近づいたので、再度電話すると、「11月末 頃 に標津区検あてに送致済」との回答でした。(簡裁扱いが相当の軽微な事件は、地検ではなく区検に送致されます。) さっそく標津区検に電話すると、「12/15付で当庁で不起訴処分にした」と。私の住所地管轄の検察庁への移送はせずに、一件落着になっていました。 ただ、呼び出しも罰金も無くて良かった、というわけにはいきません。不起訴処分でも理由次第でその後に違いがありますから、処分内容を知っておく必要があります。 完全無罪なら無傷のキレイな体ですが、微罪で不起訴なら、前科は付かずとも前歴ありになりますから、次回(再犯時)にはその前歴がマイナスに働きます。 不起訴処分告知書 等 の交付を口頭(電話)で願い出ると、「出頭せよ」と返されれました。腹の中では「あほヌカセ!! 定型文書もらいに極寒の釧路まで行けるわけないヤロ」でした。 が、穏やかに「上に郵送を頼んでみてください」とお願いした結果、了解を得て、返信用封筒を送って返信の郵便で届けられたのがコレ。 不起訴処分告知書 不起訴処分理由告知書 予想通りの"起訴猶予"でした。 (刑事訴訟法第248条、事件事務規程第75条2項20号) 被疑事実が明白な場合において、被疑者の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときに検察官が行う不起訴処分である。 "不起訴処分告知書"は請求があれば交付義務のある文書ですが、"不起訴処分理由告知書"は交付義務はないので、必ずしも交付されるとは限らないよ

パン粉コマセ投げサビキ釣りの実力

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パン粉投げサビキ釣りin越前漁港 パン粉をコマセにした投げサビキ釣りは、遠投ができて大アジが釣れる、手返しが早い、餌の管理が楽でコストが低い、と利点の多い釣法です。唯一の難点は、専用のコマセカゴと充填器具が市販されていないことです。 私がドライパン粉をコマセにしてアジを釣ろうとしたのは、車中泊の必要からでした。 初めての釣果 を得てから何度かの実釣を経て、想定以上の効果を感じているので、ここでシェアします。 私の地元では投げサビキのアジ釣りができないために、はるばる250kmも走って行く越前漁港は、常時は無理でも、アジの回遊が少なくないので、アジ釣りには恵まれています。 といっても、確実性の高い時間帯は朝マズメの一時間以内という日が多いので、数釣り自慢したい人には向きません。(日中~夕マズメも粘れば回遊のある日もあります) 今回の釣行の長寸マアジ 27㎝ 越前漁港で釣れるマアジの型は、この時は15~20cmがアベレージサイズで、20~30cmが少し混じりました。 さて、今回の結果。いずれも、早朝のマズメ時、正味1~50分の結果です。 2022.10.27 (中潮)   4 尾 出遅れて短時間               .28 (中潮)  12 尾 活かしに手間取り               .29 (中潮)  30 尾 この日以降は本気で数釣り               .30 (中潮)  23 尾 マルアジ1尾混じり               .31 (小潮)  14 尾 タックル事故で時間ロス           11.01 (小潮)   3 尾 回遊2回のみ               .02 (小潮)   1 尾 回遊1回のみ               .03 (長潮)   2 尾 回遊1回のみ 釣れた魚の扱い方次第で数は増減します。数重視の日には、普通にアミコマセを使う他の人とのアタリの出方に、差は無かったです。 大と小を除いた中(20~15㎝)サイズ 2022.10.29 というか、10/29.30両日は、少なくとも両隣のアミコマセ使用の人以上の結果でした。 なぜそうだったかの原因は、手返し重視の結果なのか、 自作サバ皮サビキ が良かったのか、はたまた技量の差なのか。それらの要因の総和の結果なので、パン粉の効果だけを判断するのは困難です。

岸壁で魚アラ捨て廃掃法違反事件の顛末記-1/2

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違反対象となったエゾメバル(ヘッドレス前のラウンド) 釣魚の一部を海に捨てると、 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 違反により検挙されることがあるという実話です。 罪を素直に認めても書類送検されて、軽くて" 前歴 "、重ければ" 前科 "が付きます。後者は「5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金」が付くことがありますから、ことは重大です。 司法が見過ごせない程のゴミを私が捨てたのだろう、普通の人はそう思うでしょうが、そうではありません。私が実際に海に投棄したのは、ガヤ(エゾメバル)の頭部18g×2= 36g です。 廃掃法違反事件の事実経過 1日目 私は、2022年8月12日の午後、北海道目梨郡羅臼町峰浜漁港において、当日羅臼漁港堤防上で釣り上げたガヤ(エゾメバル)15匹のヘッドレス処理をしていました。 ウロコを落とし終わり、次に頭を落として腹ワタを出す作業に取り掛かった3尾目。その時、4人の若い男たちが後方から駆け寄ってきました。 手にはチープなタモ網を持っていました。海をのぞき込んで「今、魚の頭を捨てましたね!?」。その時すでに頭は沈んだか流されたか、視界の外に消えていました。 「えっ、うっ。はい、捨てました。」「いくつ捨てましたか?」 ここからは既に検挙に向けた取り調べが始まっていたのです。 魚のアラを海に捨てるのが善行とは言えないが、質や量が海の許容範囲かどうかが問題、 というのが、それまでの私の認識でした。が、「廃掃法に量の規定はない」と教えられたので、捨てたことが違反事実であると認めました。 証拠物件の計測準備 証拠を押さえて計測後に押収(任意提出)し、調書を取られる中では「しょっ引くか?」などという不穏当な言葉も、その場のトップの口から出ました。 身柄を持っていかれれば、風呂は無理でも3食タダメシは出るな、と瞬間考えたのも事実ながら、やはりトータル判断では、勘弁願いたいと思いました。脅し文句に私が負けたのかどうか、1日目の取り調べはスムースに終わりました。 翌日も取り調べを保安署で、という約束をさせられてから走り出しましたが、しばらくすると署の車に追い越されて停止を命じられ、現場に戻って追加の調べがありました。 ったく、要領が悪いんだから。聞けば、捜査チームの主任務は巡視船のクルーだそうな。道理で陸の事務仕

北海道の鮭を内地人が釣るには-後編

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利尻島の夜明け in 鬼脇港 プロローグ   ( 前編 と重複あり ) 2022年7月20日に北海道は苫小牧FTに上陸し、1ヶ月あまり道東~道北の海岸を探し回りました。どこかに、私に釣られてくれる奇特なカラフトマスが居ないかと。 港内は浮きフカセで、河口サーフでは浮きルアーやルアー単体で何度かトライしましたが、結果は無残にもゼロ。ハネはおろか、ライズもモジリも見ることはほぼ皆無でした。 渡船や遊漁船を利用するのを好まない陸っぱり専門では、気力、体力、経験が優れていなければ、釣果には容易にありつけないことを学んだ40日余でした。 この間には、海上保安署に 廃掃法違反で検挙 されたり、取り調べ中?にコロナをうつされる不幸にも見舞われた散々な日々でした。 旅の後半、稚内に滞在して、心身が癒え、落ち着いて考えた時、当初の想定にあった"礼文島"ではなく"利尻島"に渡る計画がムクムクと湧いてきました。 体力、知力、資金力の弱い自分にとって、チャンスは多くありませんから、やはり安易な放棄、撤退はできないと思ったのです。 なんとなく観光ではなく、釣りという目的を持って来た以上は、少なくとも自己満足はできなければなりません。 特に魚種や数の目標があるわけではなく、離島に渡ってする釣りの価値が感じられれば良しと考えました。滞在期間は最長1ヶ月。 釣行先に利尻島を選んだ理由 沼浦キャンプ場 in 利尻富士町 9/30まで使える無料の キャンプ場 があり、そこから 浴場 も釣り場も近いこと。ほぼこれに尽きます。泊りと移動は、旅釣り用に改造した  自作のキャンピングカー です。 離島を選んだのは、島への往来が時間と経済面で負担が大きいからです。その意図は、簡単に行けないでしょう現役さんには、ということです。ご迷惑ユーチューバーが動画で情報を上げて煽ってみても、それに乗(れ)る人は多くないはずですから。 利尻島へ渡るフェリー 言わずもがなの、船賃の高さです。車を乗せると新潟~小樽と似たような金額の稚内~利尻島ですから、車を積む人は多くありません。割引も島外者には雀の涙ほどの、片道当り5%のネット割引しかありません。 その割高感は、島内の生活者にとっては暮らしにくさであり、離島=人口減の原因でもあるのでしょう。遊びで行ける幸せを噛締めながら、運んで