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夏の車中泊必須アイテムは"網戸+バイザー"

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夏の車中泊必須アイテムの理想を言うなら、エアコンですと答えたいところです。が、私の4ナンバーNV350キャラバンには無理です。とりあえず家庭用のエアコンが動く程度の 電源システム は搭載していますが、居住スペースの壁が鉄板の車でエアコン運転するのは  無意味 です。 エンジン回しながら車内をエアコンで冷やすのは、酷暑から身を守るという意味で、 緊急時 には必要かもしれませんが、アイドリング音で周囲からひんしゅくを買ってまで車中泊するくらいならホテルに泊まれ、と言われそうですから、これはほめられません。 鉄板車での車内温度との熱い戦いは、精一杯頑張って換気までに留め置くのが、遊びの車中泊にはふさわしいように思うのは、私だけでしょうか。せっかく移動できる車なんだから、山の緑陰に逃げ込むとか・・。 でも、都会人には昆虫は嫌われ者のようですから、緑陰で窓をフルオープンにはできないでしょう。するなら網戸が必須です。これがこの記事の趣旨です。網戸があれば、心地よい温度のところに移動すれば天国です。 自分でも 自作キャンパー用に 網戸+排気ファンのシステム を作りました。何度か使いました。それなりに快適でした。けれども、出番は多くありません。なぜなら、雨が降ってくると、取り外してガラス窓を閉じなければならないのです。 雨が分かり易く、ざーーーっと降り、ぱっと止んでくれれば使えますが、降ったりやんだりをグズグズ繰り返す梅雨時は、正直のところ使いにくいのです。 日本は3日に1日は雨が降る国です。何でも安く自作が信条の私も、こればかりはついに買ってしまいました、 網戸 と バイザー 。 NV350キャラバン用スライドドア小窓網戸 byマッドファクトリー 安価とは言いにくい価格で、両側のスライドドア小窓2ヶ所に取り付ける網戸とバイザー、計4点で 35,320円 (送料込)なり。 しかし、梅雨時から夏の終わりまでは、この常時換気装置なしでは、命にかかわりますから、高いか安いかなんて言ってられません。とにかく必須なんです。 そもそも需要の多い物ではないスライドドアの小窓に取り付ける物なうえに、ハイエースと比べるとマイナーな NV350キャラバン ですから、メーカー、製品も選択肢は少なく、私はマッドファクトリーという会社の物を購入して取り付けました。残念ながら Amazon では取り

キャンピングカー自作後の"構造変更車検"

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 -22 NV350キャラバンを車中泊仕様に自作改装して1年。継続車検のつもりでしたが、予期せぬ構造変更車検を求められてしまいました。 経験上、初代エブリイ(軽自動車)では起こらなかった想定外の事なので、事の顛末をシェアします。 問題の中心は、車検を受ける際の 車両重量制限 です。これは「道路運送車両の保安基準」に定められていて、  小型自動車[4、5、7ナンバー]と軽自動車は、±50kg  普通自動車[1、3ナンバー]は、±100kg の範囲で許容されます。 4ナンバーの キャラバン も エブリイ  も、同様に自作の木造で車内架装したものなのに、なぜ継続車検で通る、通らないの違いが生じたのか。 エブリイ  の場合 A 2年目 新車購入したサブディーラー民間指定工場で継続車検 「荷物は降ろしてきてもらいたいです」依頼アリ B 4年目 別の民間指定工場で継続車検 「・・・」何も言われなかったように記憶 いずれも、自作架装のまま通ったことは事実です。 キャラバン  の場合 B 中古購入直後 2列目座席撤去時に 構造変更車検 「・・・」何も言われなかったように記憶 B 1年後 架装状態で継続車検 「このままでは継続で通せないので構造変更車検が必要です」 「えっ、なぜ? エブリイでは通したでしょう!」 さて、なぜキャラバンでは継続車検が拒否されたのか。 指定工場 B には、車重の計測装置がありません。つまり±50kgを実際には検査できないのです。おそらく A も同様だったのでしょう。それなのに、・・・。 エブリイの荷室は狭いので、検査員の目視判断で「まぁイイカ」だったのでしょうか。実際には、木造内装 + 冷蔵庫 + ソーラー一式等を実測すれば50kgを超えていたかと思いますが。 これに対してキャラバンでは、内装に使ったコンパネ7枚だけでも50kg程度にはなるうえに、38kgの バッテリー 等々が載っているのですから、たしかに誰が見ても超過は明らかでした。 これら全ても積載物という解釈は、「 道路運送車両の保安基準 」に照らせば無理、ということのようです。毎年の車検で全て降ろすのも一法ですが、何日もかけるのは事実上不可能ですし・・。 陸運支局の検査場にユーザー車検で持ち込んでも通らないことは、 B 業者からの陸運支局への事前

車載ソーラー大容量システムの使用感想

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 -21 歯舞港温根元 in 根室半島 小型貨物車(NV350キャラバン)への積載限界ともいえる1020Wソーラーシステムを使って、2022年夏に長期の車中泊をしてみた感想です。 北海道へ約2か月の 夏 の旅で感じたのは、サブバッテリーは  25.6V×200AH = 5120W で、 不足は起きない  (エアコン無しが前提)ということです。 北海道は高緯度ゆえに発電量が落ちるというのが定説のようですが、全国平均の約86%との数値もあるので、日射に関する地域差をあまり気にかける必要はないでしょう。 それよりも季節と月毎の変動が大きく、自分の静岡県内の発電設備の実例では、月によっては年間平均値より35%も少ないことがあります。これは天気次第の日射量が大きく振れるからです。 たまたま旅の間に雨が降り続けば・・、という想定は システム構想 でしていますが、これも概ね大丈夫なはずです。 今回の旅期間は雨の日が少なかったものの、曇は多く、平均から大きく外れることは無かったように思う気象条件の下でした。 1020Wソーラーシステムの仕様 ソーラーパネル JKM340M-60H 340W×3直列使用 チャージコントローラー M4860(60A) バッテリー リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 25.6V 200AH インバーター DC24V→AC100V 純正弦波 3000W バッテリーモニター DROK DC 0-300V 200A 使用した電気製品   常時使用 家庭用冷凍冷蔵庫 75W  随時使用 IHクッキングヒーター 1400W (Max) 電子レンジ 700W (Max) ホッとサンドイッチメーカー 420W 空調ファン 75W (Max) ホットマット 110W (Max) ノートパソコン ?W その他小電力機器(送水ポンプ等) バッテリーの状態を知るために設置した バッテリーモニター の表示にタイムラグがあるため、以下は、チャージコントローラーの挙動も含めた観察からの総合的な判断によるものです。 リアルタイムで充電状態を知ることはなかなか難しいことのようで、バッテリーの状態を正しく知るためには、充放電を止めて静置して30分ほど経たないと無理なのだそうです。 ただ、ここで使っているチャージコントローラーは、充電方式が

家庭用冷蔵庫を車載で使って壊れるまで

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 -20 2022.09.20 家庭用の冷凍冷蔵庫をキャンピングカーに設置 して使うことは、製品保証対象外なので冒険と言えます。 使ってみなければ分からないのが電気製品の常ですから、せっかく禁を犯した冒険の途中経過をシェアします。これが初回です。 自作キャンピングカーの NV350キャラバン に アレジア​AR-BC97-NW を設置してからの走行距離は、約7000km(89000-82000)になりました。期間では約5か月(2022.04.24~2022.09.19)経過しました。 走行のほとんどは舗装道路ですが、都市部ではなく地方が多かったので、路面状態が良いとは言えないかもしれません。 ただ、メーター表示の平均燃費がカタログ値(JC08)の10.0kmを上回り、累計で10.3kmとなっていますから、私の走りが乱暴でないことは確かでしょう。 こんな走り方で使ってきて、とりあえずは幸いなことに 異常なし ですが、家庭用冷蔵庫の実際の平均寿命は12〜13年と言われているので、車載の適否の結果が分かるのはいつになるのでしょうか。 車載で酷使して建物内静置の年数以上に使えるとは考えにくいので、もう少し早くに結果が出るのではないかと、悲観的な予想をしています。 でも、旅に出ていない期間は、ほとんど電源OFFしているので、その点を加味するとどうでしょうか ??。 経過は、使用不能になるまで、不定期でこの記事の末尾に追記していきます。 アレジア​AR-BC97-NW 使用感想 国内有名メーカー製品と比べると安価ですから、製品としては細部の作り込みが雑に感じます。でも、使用上の不満はあまり感じません。 庫内背面からの直冷式なので、庫内の温度ムラは仕方ないでしょう。ビールが凍らないように、置く位置で調整するしかありません。 いつの間にか中進国となった日本のプアマンが使うなら、贅沢を言わずにこの程度の品で我慢するというものですね。 とにかく車載で使えている限りは、便利至極です。もう、 エンゲル には戻れません。便利さのために、空間(自作  ベース車両  )と 大容量の電力供給 にはコストがかかっていますが。 冷凍庫の実質容量 参考値ですが、先般の長旅の際に、冷凍庫に限界まで詰め込んで、約7kgの魚が入りました。カタログ表示の容量は3

自作NV350キャンピングカー搭載ソーラーシステムの相性問題-解決編

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 -19 チャージコントローラー・バッテリー・インバーター 3点の相性が悪いとトラブルが起きます。少し前に その記事 を書きました。過電圧エラーを起こしていた私の システム に、気付きと改善があったので、アップしてシェアします。 そもそも、電気に詳しい人ならともかく、自作オフグリッドのソーラーシステムの運用は、あまり簡単ではありません。 なので、自信のない人は オールインワンタイプの ポータブル電源 を使うのが普通だと思います。ただし私のように5120Wクラスになると、単体では 選択肢 は限られますし、とてもポータブルとは言えない重量になり、不自由とも考えられます。かと言って、組み合わせて使う 拡張タイプ の物は割高になります。 後々のメンテナンスや部分入替を考えると、やはり苦労を覚悟でも、自分で単体の機器を選択して システム を組むのが良いと、私は思います。 前記事以来、エラー発生のピー音にイラつきながらも、なぜ?どこが?どう悪いのか? と悩みながら、取説を繰り返しにらみ、ネット検索で学ぶうちに、少しずつ理解が深まりました。 市販の リン酸鉄リチウムバッテリー は、セルのみの物でなければ、BMS回路がセットされていて、入出力をコントロールしています。 フロート充電中 電圧=27.7v(13.85*2) その設定と、チャージコントローラーの設定、それに加えてインバーターの設定値が影響しあう構図が、はじめは理解し難いのです。 特にBMS回路はブラックボックスですから、そのの挙動が分かりません。ネットで探している内に、日本メーカーの BMSの情報 にたどり着きました。 もちろん、中国メーカーのBMSと完全一致するものではないと思いますが、LiFePO4バッテリーのセルには大きな相違が無いようなので、参考にしました。 結論から言うと、私が当初設定したBoost充電の電圧(14.2v)が高すぎたのでバッテリー電圧が上がり、それを受け取ったインバーターが過電圧エラーを起こしていたようです。 M4860 仕様 チャーコンの仕様を見る限りでは、上限が14.4vなので14.2vが禁忌の高電圧というわけではなかったのですが、結果として、インバーターが過電圧エラーを起こしていた。それが相性問題だったのです。 BMSの情報  にある、

自作NV350キャンピングカーに搭載したソーラーパネルの遮熱効果

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 -18 鉄板が外板に使われている自動車は、直射日光にさらされれば高温になるのは、言うまでもありません。車内放置の子供の死亡事故が毎年のようにあるほどですから、深刻です。 それを防ぐほどの効果を期待できるのが、屋根上に設置する太陽光パネルです。どんな車にも適用できる方法ではありませんが、屋根がフラットに近い1BOX車なら可能な方法です。 そもそも太陽光線を浴びなければ、輻射熱による温度上昇は起こらず、外気温以上には車は熱くなりません。熱くなる元凶の太陽光線を遮り、かつ電気に変換して利用するという一石二鳥の形式は理想的と言えます。 ここまで大きいソーラーパネルの搭載は奇異に感じられるでしょうが、法的には積載物でありながら、 遮熱効果 と システム の 発電量 がかなり上がります。 見た目は気にしないのが前提ですが、安全性については、 ルーフキャリア 、 パネルの設置 、 自動車保険 、等々に留意しています。 車内を生活空間とするキャンピングカーでは、快適性を追求するならAC100Vエアコンが望まれますが、その電気をオフグリッドで賄って維持するには、ソーラー発電だけでは無理です。 ゆえにこの実例では、ここに記したソーラーパネルによる 遮熱 と、蓄電した電気で動かす ファン換気 でしのいでいます。 太陽光発電パネルの遮熱効果を測る 本来は、車内温度で比較したいところですが、天井内張り直下であっても、すでに熱が拡散しているので、パネル下とそれ以外の直接的な比較計測ができません。 次善の策ですが、一つの目安として、屋根上(車外)で温度を測ってみました。この時 2022.06.23 14時半頃の気温は28.2℃でした。 使用した 温度計 は、 簡易校正 の必要を感じなかったので、省略しました。今回は、差を見るのが主目的でしたので。 はじめにパネルの上(表面)と下(裏面)にプローブを張り付けて測ると、上が 45.1 ℃で下が 40.9 ℃、その差は 4.2 ℃でした。概念的に言えば、その温度差分のエネルギーが電気に変った、ということのようですが、難しい計算は?? です。 次に屋根上の2ヶ所、パネルの下と、パネルの外です。陽が直接当たる外は 48.1 ℃でパネル下は 37.8 ℃でしたから、その差は 10.3 ℃です。 約 10 ℃の温

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(BMS内蔵)の弱点

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 -17 LiFePO4リン酸鉄リチウムバッテリー キャンピングカーでLiFePO4バッテリーを使う場合には "バッテリー上がり" に注意が必要です。 キャンピングカーに搭載するサブバッテリーとして、2022年現在では最良の選択と言えるリン酸鉄リチウムイオンバッテリーですが、一つ残念なことがあります。 キャンピングカー、特に自立型で外部電源に頼らないソーラー中心のオフグリッドシステムでは、バッテリーへの通常の充電は、 チャージコントローラー が担います。 ですが、定格電圧=12.8V (*n) のバッテリーを使い過ぎて10V (*n) 位までバッテリー電圧を下げてしまうと、BMSの"低圧保護"が働いて、シャットダウンしてしまいます。 バッテリーからの給電が止まると、動いていた負荷(電気製品)が止まるだけでなく、同様にチャージコントローラーも停止してしまいます。 例えば、夜間に充電ゼロなのに使用し続けて、朝には上がっていたとします。そうすると、作動に電力を必要とするチャーコンも停止しています。 陽が昇り、本来なら充電できる環境になっても、チャーコンは、自力復帰できません。バッテリー電圧に対応した リチウムイオンバッテリー専用の充電器 で、一定の"復帰電圧"まで上げる必要があります。 ということは、AC100Vの外部電源から充電することになるのです。 給電できる有料キャンプ場や自宅ならともかく、電気の無い場所で使うのがメインのキャンピングカーでは、これはとても困ります。 ゴミ捨てや給水にも苦労するキャンピングカーにとって、給電はもっとも得難いインフラです。 私は趣味(釣り)の関係で、給電設備の整った場所には過去一度も泊まったことがありません。道の駅、公園などをメイン泊地とする、給電無しのご同類も少なくないと思います。 DIYでオフグリッドのソーラーシステムを考え、施工し、使い始めるまで、私はその事実に気づいてはいましたが、対策を考えていませんでした。 この不都合な事実は、システム全体の運用上の問題なので、個々の機器の取説を読むだけでは、実際をイメージするのが難しいです。 私の場合には、(  相性問題   解決編   のために)充電をOFFにしていた自宅に居る時にバッテリー

自作NV350キャンピングカー搭載ソーラーシステムの相性問題

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 -16 チャージコントローラー/バッテリー/インバーター 3点の相性 ソーラーシステムの構成で使用する機器は、それぞれにスペックがあり、その整合をとるのは当然です。そして、整合を考えて組んだシステムでも尚、相性問題が生じることがあります。 それを避けるには、専門業者が選択して組んだセットを使用すれば大丈夫です。しかし、素人の消費者向けにセット売りしている物は、概して高価です。本音を言うなら、ビックリ価格です。 安上がりにと考えて組んだ私のシステムでは、残念ながら相性問題が起きました。まだ使い始めて日が浅いので、理解不足かもしれませんが、参考にここに記しておきます。 システム構成   25.6Vシステム   ソーラーパネル  JKM340M-60H 340W×3直列使用   チャージコントローラー  M4860(60A)   バッテリー  リン酸鉄リチウムイオンバッテリー24V200AH   インバーター  DC24V→AC100V 純正弦波 3000W トラブルの症状 バッテリーへの充電を制御しているチャージコントローラーの MPPT → BOOST → FLOAT と充電方式が変わっていく過程で、満充電に近付いてバッテリー電圧が高くなった時に、バッテリーとインバーターに向けて、瞬間的に30Vを超える電圧の電気が流れる ようで 、インバーターに入力過電圧エラーが発生します。毎回ではありません、時折。 インバーターは過電圧を回避する機能により、自動的に一旦遮断した後に復帰することを繰り返します。 これが、その時に使用中の電気製品に悪影響があるのではないかと危惧します。 車内で高頻度でONになっている電気製品は、LED照明器具と冷凍冷蔵庫ですが、コンプレッサーのモーターが回転する冷蔵庫が不安の種です。 販売店経由でメーカー宛に問合せをしました。 ・・・ここから・・・ 質問-1 購入済み商品の使用にあたっての質問です。 (お手数ですが、メーカーへの確認に基づいてご回答ください。) AR-BC97-NW を通常の商用電源ではなく、ソーラーオフグリッド(純正弦波AC107V)で運転しています。 冷蔵庫稼働中(コンプレッサー運転中)に給電元のインバーターの高電圧抑制が働いて、給電停止と再開を数秒単位で自動で頻繁に繰り返すことがあります。

自作キャンピングカーの造作と家具製作の内容

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 15 車は走るのが命ですが、キャンピングカーの場合はそれと同等以上に居住性が大事です。ゆえに使う人の利用スタイルに合った、車内のレイアウトや設備が必要です。 私の自作車はキャラバン4ナンバーのままで、使用目的は普段は一人で(釣り)旅、巨大災害時には二人用の避難シェルターです。使う車はこれ1台だけなので、在宅時には日常に使用します。 車中泊のためにDIYした主な車内設備 車中泊用ベッド 旅の日々の安眠が安全と快適を支えるので、このキャンパー作りでは最重視して、車内のレイアウトの第一番目に決めました。 使う都度の組み立ては面倒でストレスになるので、一台のベッドは常設で、もう一台は 座椅子兼用の物 を、タイヤハウスを避けて床置きにします。 常設ベッドは2分割のスノコを枠が受け、その側板が床、壁、天井に荷重を分散させて、多点支持の総持ちで空中に人を保持します。 特徴は、天井裏のリブに在ったM6ボルト穴からボルトを吊り下げて、ベッド枠を保持していることです。このボルトは、ベッド枠を吊るとともに、転落防止の役も果たし、なおかつカーテンレール固定金具支持します。詳細は 自作キャンピングカーのカーテン製作 に。 ベッドの基本サイズは、設置するマットレス(布団)の、70㎝幅で長さ180㎝ですが、頭側に余裕空間があるので延伸可能です。 収納設備 狭い生活空間に物が散らかるのは好ましくないので、空間を犠牲にしてでも、十分な収納スペースを確保しています。  ベッド下収納 容積的には、収納全体の中で最大の場所です。ただし、奥行きが約70㎝と深いので、使いやすくはありません。衣装ケースなどのプラスチックの箱物を置いて使います。  ベッド上収納 ベッド枠と内壁のユーティリティーナットを利用して、空間に作ったもので、ベッド足元の上部空間のわずかな隙間を収納スペースに確保しています。 予備の毛布などを就寝中に容易に取り出すための設備です。空調無しなので、就寝時と朝方との温度差が大きく、プラス1枚必須が常態になります。  壁付収納 タイヤハウスの上部を作り付け収納棚としています。扉を開くとテーブルになります。棚の1段目の後部奥はインバーターの前部(操作部)が在ったり、電気配線と給水管等が設置されていて、少々複雑です。 車の曲面に合わせるため、棚板1枚ごと

自作キャンピングカーに家庭用冷蔵庫を設置

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 14 家庭用冷蔵庫を車で使うには、AC100V電源があれば可能ですが、継続的な給電能力、固定方法、製品保証など、クリアすべき問題があります。 車載用に作られたDC12V冷蔵(冷凍)庫もありますが、機種が限られるとともに、コンプレッサー搭載を前提に収容力で比べると、家庭用の物よりはるかに高価です。 私の初代キャンパーだった 軽バン では、車載用としてはハイエンド級の、澤藤電機のエンゲル MT45FP を使用していました。 性能的には定評のあるエンゲルですから、小さな車ならこれを使うのが正解ですが、車が大きくなったり、連続使用期間が長くなったりすると、少々物足りなくなる場合もあります。 私の例では、二代目をNV350キャラバンで自作し、旅の長期化を図るにあたって、冷蔵庫は家庭用を選びました。なにより、安いことに惹かれましたので。 2ドア冷凍冷蔵庫 97Lが約2万円ですから、車載用のエンゲルとはコスパの違いは歴然です。スペック的にも不満はありません。 アレジア冷凍冷蔵庫 仕様 品番 ​AR-BC97-NW 種類 電気冷蔵庫 冷気自然対流方式 扉 右開き 定格内容積 97L / リットル(冷凍室30L / 冷蔵室67L) 商品サイズ 約 W477mm X D557mm X T838mm 梱包サイズ 約 W522mm X D583mm X T881mm 質量 約 28kg 冷媒 R600a / 31g 電源コード 2.0m 定格電圧 AC100V 定格周波数 50 / 60Hz 定格消費電力量 70 / 70W 年間消費電力量 236 / 228kWh / 年 (JIS C 9801-3:2015) JANコード 4589464090087 家庭用冷蔵庫を車載で使う際の最大の心配事は、移動中の揺れる車内で、コンプレッサーを正常に動かせるのかどうか、という疑問です。 ただ、ネットの情報にも、使われている事例は見かけるので、まんざらダメでもないようです。 であれば「やってみなはれ」精神、壊れても2万円でしょ。(実は痛い2万円ですが。) という根本問題を脇に置いた状態で、他の問題を先にクリアします。 家庭用冷蔵庫を車内で使うための電気供給 言うまでも無くAC100Vを安定供給し

自作キャンピングカーのカーテン製作

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 13 車のカーテンにも目的がいくつかあり、設置場所により、目隠し、遮光、装飾等色々ありますが、この記事はNV350での車中泊に必要となる  遮光カーテン  他の設置の一例です。 車内の窓につけるカーテンは、一部車種にある既製品を除けば、自作が基本になりますので、この製作はミシンの使える同居人に依頼しました。 運転席と荷室の間仕切りカーテン ここを仕切らない場合には、運転席の前、右、左の3か所の窓をふさぐ必要が生じます。これは市販の サンシェード があるので、簡単で便利です。 間仕切りにするのとどちらが良いかは使い方次第ですが、サンシェードを毎日3か所に着脱するのはそれなりに手間です。 カーテンを使って間仕切りするには、製作と取付が厄介です。でも、出来上がれば、開閉はシャーーーッだけなので楽です。 私は後者を選んだわけですが、レールの取り付けに知恵を絞り、天井裏の鉄板リブにボルトを取り付けることにしました。 この知恵の元は、 ドライブレコーダー の配線設置のために天井の内張りを外した際に、天井裏の構造をつぶさに観察したことです。 鉄板のリブには使われていないいろいろな穴がありましたが、いくつかのM6ナット以外は単なる穴でしたので、これを タップ でネジ立てしました。 リブの鉄板の板厚が2mm位しかないので、重量物を吊るのは無理ですが、M8ボルト4本でカーテン1枚なので、普通の使用では多分耐えられるでしょう。 M8トラスボルト   でレール直付けはできないので、天井のカーブに沿って湾曲する程度の5mm厚の木材薄板を天井に設置し、そこに安価ゆえに曲がるプラスチックのレールを取り付けました。 カーテンの上端を曲線にするのがベストですが、そこまでの拘りは無いので、直線で作ったのが冒頭の写真です。 スライドドアのカーテン スライドドアの上部は内張りの曲面が邪魔をしてレールの取り付けが難しいので、自作家具と内壁の鉄板に差し渡す形で、安価で剛性の高いステンレスのシングル物を取り付けました。 前後の接続は、前方は作り付けの収納ボックスに、後方は内壁に ドリルねじ で固定しました。この場所は自作の収納家具がドアに向かって張り出したことと、レール固定金具の設置が困難なために、直線カーテンには不都合でしたが、結果として遮光の実用上は問題あ