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アオリイカ用ヤエンは自作しよう

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自作ヤエン  三角3点針 ・コイルバネ付  錘2.0号  10.8g 掛け針を掛けてアオリイカを獲るのは、魚の口に掛けて釣る他の釣りより高度な技術が必要です。実釣の経験値を高めるのはもちろんのこと、その釣りの仕組みを理解するには、ヤエンを自作することが役立ちます。 特に考えることなく、買ったアジを泳がせて、買ったヤエンを使って掛けて獲れることもあります。でも、釣り上げた数/アジを抱いた数 はどうでしょう。釣果が少なくても皆無でも、納得できれば、遊漁の場合には結果オーライですが、なかなか満足はできないでしょう。 私はヤエンの製作を思い立ち、調べ始め、設計して、作ってみて知ったことが沢山ありました。というより、なんとなく市販品を使っていた段階では、ほとんど何も知らずにやっていたと言う方が当たっているのかもしれません。 何しろ過去二つ購入した既製品のヤエンには、ヤエンの基本(理論)の説明が無かったのですから。恥ずかしいことに、錘の位置調整の意味すら知らずに使っていました。商品にロクな説明が無いのですから、、。今考えれば、それでも低確率(約1/3)ながら 釣れていた のが不思議なくらいです。 自作の難しさについては、ハマると奥が深いので、高度な理論や製作については他に譲るとして、ここでは基本のキを記します。製作技術は針金を曲げて半田付けするだけなので、DIYの難易度的には簡単な部類です。 ヤエン釣り理論 アオリイカを狙うヤエン釣りは、時期、対象、状況(海況、餌魚)等々によって釣法(対処の仕方)にバリエーションがあります。アタリを得た釣り人が、何を考えてどうしようとしているのか、頭の中の戦略は傍目には分からないことも多いです。 そうは言うものの大まかな流れはあるので、まずは話を進めるための入口として標準的なヤエン釣りの釣法を記します。 < 参考 >  ヤエン釣りの標準的釣法 1.   餌魚に尾針を打って投入する。着水手前でラインを張り、頭から着水させる。 2.   糸ふけを取り、少し張って頭を沖に向かせ、沖に向って泳がせる。 3.   時々ラインを張って(聞いて)、障害物に絡んでいたら、投入し直す。 4.   竿先の変化やラインの出入でアタリ(居食いを含む)を感知したら1~5分程度待ち、餌魚を食わせる。 5. ...

ハピソン電気ウキをDIYで再利用

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 改造後のハピソン YF-881  中身を変えれば色は自由自在 海釣りで使う電気ウキは、完全に塩水を遮断することが難しいので、永く使うのは至難です。でも、消耗品と割り切るには高価ですから、この記事ではリユース方法を紹介します。 この電気浮きは頑丈なので、故障はほぼ100%が電気系統の不具合です。水洗いできない内部に入り込んだ水、だけなら良いのですが、塩が錆びを起こして、修理不能になります。 電気系統を交換する   本格的な修復 もトライする価値はありますが、元通りにまでできなくとも、簡単な方法で本体だけでも同様の姿で再利用する、というのがこの方法です。 この ハピソンの電気浮き は、昔の豆電球と乾電池を内蔵した時代から続く形で、電気容量が大きいのに安価な単3電池が使え、それゆえ内部が広いので、再利用も容易です。 改造の要点は、内部に LEDの浮きトップ と錘を仕込むことです。5g程度以上の錘を仕込まないと、自立しない寝ウキになります。錘の限界重量は10号(37.5g)程です。 製作コストは、およそ250円位でしょう。材料をどこからどれくらいまとめて買うかでかなり差が出ます。もちろん、ウキ本体は別です。 材料 LED浮きトップ バレットシンカー  5g すきまスティック  13mm径 作り方 1. キャップ内部の電気部品を取り出します。 2. すきまスティックを50mmに切り、下部にバレットシンカーが納まるように、 彫刻刀 (丸)で小さ目の穴を掘ります。 3. 2.にバレットシンカーを挿入して、ビニールテープで蓋をします。 4. 3.の反対側に千枚通しで下穴を開けてから、浮きトップを挿入します。 5. 4.を本体に装填して、キャップを締めます。 使い方は、書くまでもないですね。この改造により、電気系統は二重に守られることになるので、長持ちすることでしょう。ラインブレークで流さなければ、ですが。  昼間に浮きを見続けるのは、なかなか根気が要るのに対して、夜釣りの電気ウキは、視野に入ってさえいれば、変化がすぐ分かりますから楽です。 空いた夜の釣り場で、夜空の天体と海面の電気ウキを眺めながら思索に耽るのは、なかなか乙な時間で好きです。 そんな時間を心置きなく楽しむには、費用を気にしながらでは寂しいので、釣り全般のコストダウンも積極的に考えた...

おもり一体型の遊動パイプ天秤を自作

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ブッコミ釣りに使っていた 遊動パイプ天秤 に、実釣で時おり糸絡みが発生していたために、絡み防止を企図して作った、錘とパイプを一体にした新作 遊動パイプ天秤 です。 釣りでの糸絡みは不快ですね。気分の問題だけでなく、当然ながら釣果も落ちるはずです。 糸絡み対策 は他にもありますが、この遊動天びんの糸絡みは、起これば肝心の遊動機能が働かなくなるので、致命的なトラブルです。 市販品 では錘とパイプを、スナップなどの金属製品で接続することを前提にしているように見えます。ただ、それでは錘が根掛かりした時には、仕掛け一式を失うことになるので、 私の自作品 では、NY糸を使った捨て錘式にしていました。 ところがこの捨て糸が絡みの原因になっていたので、接続無用の一体型にすることを考えたのです。ただし、そっくり失う危険も上がるので、環境負荷とコスト負担を極力減らすことにも留意しつつ、です。 材料 モルタル ポリウレタンチューブ 4 X 2.5mm 紙管  トイレットペーパー等の紙芯 製作にあたってのポイントは、モルタル整形の型です。ここでは廃棄物のペーパー芯で作り、使い捨てます。紙管は、その直径、長さ、厚み、が多種多様です。何を使うかによって製作工程も変わります。無料というだけでなく、使う長さを変えれば完成重量が変わる自由度がメリットです。 設計のためにエクセルで計算した表です。内径42・38mmの物を想定して計算しました。 型としての紙管高さ=Hを求めるにあたり、錘号数と紙管内径(2r)をパラメーターとして、{(πr^*h - パイプ容積)}*2.1(モルタル比重) を 完成重量とする計算をしています。パイプの比重等の細かな部分は無視しているので、アバウトです。 作り方 1. ウレタンチューブを10~14cmに切り、両端を炙って角を丸めます。 2. 紙管に切断線と穴開け位置を描き、ドリルでパイプ位置に穴を開けてから、中に塩ビ管のような芯材を入れてナイフで切断します。 3.   2. に 1. をを通し、中心点を針金で固く縛ります。 モルタルからのパイプ抜け落ち防止です。 4. 板の上にラップフィルムを敷いて 3. を置き、標準配合よりゆるめのモルタルを作って流しこみます。(中通しのパイプが水平を維持するように留意。 写真では、板に型枠用のパネコートを使って...

タチウオ釣り自作仕掛けの改良

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タチウオは歯が鋭く、スッパリ食い切られた餌を見ると何にでも容易に喰らい付くように感じます。しかし、時合を除くとタチウオは実に慎重に餌を扱います。 それゆえ、餌を見つければ丸吞みする青物を狙うような仕掛けでは、簡単には釣れません。その慎重で目の良いタチウオを釣る仕掛けに、よりによって金属ワイヤーを使わなければならないのですから至難です。 ワイヤー仕様の 市販の仕掛け にもいろいろな工夫がありますが、ここでは従来使ってきた自作の死に餌の小魚を使う仕掛けを改良します。 改良型水平2本針仕掛けを自作 2023年の 新宮港での釣り の際にも水平2本針仕掛けを作りましたが、今回は そのアレンジです。 変更点 1. 針掛け位置を背に2本ではなく、腹に2本にします。意図は、タチウオが小魚の下から噛みつく際に、推定噛み位置に針を置くことで、針掛かり率の向上を期待します。 2.  10cm程度は必要なワイヤー部分がずれ動くことを防ぐために、可動式のゴムのストッパーを付けます。これにより、餌の小魚とワイヤーハリスが密着して一体化されます。 左上=作り方 1. 左下=作り方 3. 右=浮き止めゴム 作り方 1.  ステンレスワイヤー を25㎝に切り、7、8mmに切った  1mm径の熱収縮チューブ  2個を通し、両端に 針を結び ます。 ここでは、呑まれにくい むつネムリ針  を使います。 2. 熱収縮チューブを針の結び目に被せて、沸騰水かドライヤーなどの高温でシュリンクさせます。 3. 全体を二つ折りにして、その端を 浮き止めゴム に挿入します。 使用方法 1. 死餌小魚の上方から跨ぐようにして、左右の腹の下から前方・後方に1本ずつ針を刺します。 2. 浮き止めゴムを餌の背中に密接するように移動させて、ワイヤーハリスと餌を一体化します。 3. 仕掛けワイヤーと ハリス (1.0m程度)は、直結またはスイベルを介して結びます。 貫き仕掛けの針の変更 つらぬき仕掛け は、上の水平2本針のように針位置を自在にすることはできませんが、餌の小魚の内部に針を収めることができる利点もあるので、従来の シングルフック から ギャング両掛針 に変更改良します。その結果、フックポイントが2倍になります。  ここに挙げた2つの仕掛けはいずれも、...