カニ餌への針を刺さない針掛け/クロダイ釣り
カニが弱りにくい 針との接続 活きガニを使うチヌ釣りでは、そのカニが元気なことに意味があります。動か(け)なくなったら=死に餌ですから。とはいえ、非力な小ガニに針を刺すと、どんな刺し方でも時間の差はあれ、弱り、死にます。なので針を刺さない針掛けが望ましいのです。 それでは、どうやって針とカニを接続すれば良いのか。針を刺すよりは手間が掛かりますが、慣れれば違いはわずかです。 輪ゴムを使います。ただし普通の輪ゴムは断面径が太いのでフィットしにくいですし、丸見えです。この点をより良くするために、髪を留める(縛る)ゴム輪使います。 からまないゴム・25mm・茶(ポリウレタン製) 腹側はたすき掛け 背側は平行二重掛け この輪ゴムを限界近くまで広げて、一旦伸ばしてから作業します。カニのハサミのすぐ後ろと脚4本の中心左右に渡るように輪ゴムを掛け、その腹側のゴムを後方からすくうようにして針を掛けます。 針は 管付きチヌ2号 ・二重にするのは弾力を増し、針を外れにくくするため、 ・腹側に掛けるのは、針を見えにくくするため、 ・後方から掛けるのは、カニが前進した時に障害物に針が引っかからないためと、カニが前から喰われる際にスムースに魚の口に入るため、です。 写真のように輪ゴムを腹側でたすき掛けにすれば、針は左右に動きません。同じ位置に平行に二重掛けすると、針は左右に滑って動きます。でも、カニが生きて動いていれば、あまり気にすることはありません。 脱皮したての外殻の柔らかな個体でない限り、ゴムをかけて弱ることはありません。この針掛けの難点は、少し慣れが必要なことくらいです。活きの良さの利点が大きく勝ります。 この輪ゴム使用はステルス性が高いのですが、 ピンクフロロハリス を パイプ天秤 で底に這わせると、ステルス性はなお上がります。 実釣では餌だけ取られる(潰される)ことも無くはないのですが、自然に外れることはほとんどありません。ただし、海中に置いてきてしまう結果の環境への負荷はゼロでないことが難点なので、天然ゴム、ラテックス等の生分解性素材の代替品を探していきます。 関連記事 パイプ天秤で釣るクロダイ 遊動パイプ天秤を自作 "魚に見えないピンクフロロハリス"の驚きの効果 カニ餌でクロダイ退治 in 浜名湖