ハピソン電気ウキをDIYで再利用

 改造後のハピソンYF-881 中身を変えれば色は自由自在

海釣りで使う電気ウキは、完全に塩水を遮断することが難しいので、永く使うのは至難です。でも、消耗品と割り切るには高価ですから、この記事ではリユース方法を紹介します。

この電気浮きは頑丈なので、故障はほぼ100%が電気系統の不具合です。水洗いできない内部に入り込んだ水、だけなら良いのですが、塩が錆びを起こして、修理不能になります。

電気系統を交換する 本格的な修復 もトライする価値はありますが、元通りにまでできなくとも、簡単な方法で本体だけでも同様の姿で再利用する、というのがこの方法です。

この ハピソンの電気浮き は、昔の豆電球と乾電池を内蔵した時代から続く形で、電気容量が大きいのに安価な単3電池が使え、それゆえ内部が広いので、再利用も容易です。

改造の要点は、内部に LEDの浮きトップ と錘を仕込むことです。5g程度以上の錘を仕込まないと、自立しない寝ウキになります。錘の限界重量は10号(37.5g)程です。

製作コストは、およそ250円位でしょう。材料をどこからどれくらいまとめて買うかでかなり差が出ます。もちろん、ウキ本体は別です。

材料


LED浮きトップ
すきまスティック 13mm径

作り方

1. キャップ内部の電気部品を取り出します。
2. すきまスティックを50mmに切り、下部にバレットシンカーが納まるように、彫刻刀(丸)で小さ目の穴を掘ります。
3. 2.にバレットシンカーを挿入して、ビニールテープで蓋をします。


4. 3.の反対側に千枚通しで下穴を開けてから、浮きトップを挿入します。


5. 4.を本体に装填して、キャップを締めます。

使い方は、書くまでもないですね。この改造により、電気系統は二重に守られることになるので、長持ちすることでしょう。ラインブレークで流さなければ、ですが。


 昼間に浮きを見続けるのは、なかなか根気が要るのに対して、夜釣りの電気ウキは、視野に入ってさえいれば、変化がすぐ分かりますから楽です。

空いた夜の釣り場で、夜空の天体と海面の電気ウキを眺めながら思索に耽るのは、なかなか乙な時間で好きです。

そんな時間を心置きなく楽しむには、費用を気にしながらでは寂しいので、釣り全般のコストダウンも積極的に考えた方が良いと、私は思います。

釣具が高価な理由の一つに、販売数が汎用品と比べて少ないために、開発や金型等の費用負担が大きいのだと思います。なので、使える物は再利用すべきでしょう。

今回の改造(開発)動機は、重さがあって飛距離が出て、かつ浮力が大きな浮き、を必要としたのです。普通は、軽くて感度の良い物を求めますから、正反対のコンセプトの電気浮きなので、市販品には見つかりません。

たまたま、捨てずにとり置いた浮き本体が役立ちました。

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