電気浮き(YF-881)故障を自作で改造修理-5


電気浮き(YF-881)が故障したばかりに、延々と改造修理の記事を書いてしまいましたが、やっと最終回になりました。

前回 に点灯テストを行って、基本的な確認はできていたので、あとは組み立てて納めるだけです。

とは言うものの、堅牢性をどう実現するのか。結構な問題です。空中に投げて着水する際には、電気浮き自体が重い(単3使用時総重量=55g 単4使用時総重量=45g)のでかなりの衝撃が加わります。

工業製品の設計には、それなりの方法論があるのでしょうが、私にそんな知識はありません。何となくの経験と、中学生レベルの知識で考えます。

いろいろ考えた結果は、やはり当初の計画通りに、裂いた透明樹脂チューブで包み込む形で、周囲から圧迫して保護と固定をすることにしました。力学的な検討はできないので、やってみなはれ 精神です。


もう一つの問題は、直進性の強い灯を、どうやって横に向けるかです。もともとが拡散タイプのLEDなら誤魔化しようもあるように思いますが、今回使った安物は角度データの記載も無く、届いた物はやはり照射角度が30度も無い狭角タイプでした。

釣りの浮きは言うまでも無く横から見るので、上に向かって光が直進しては役立たずです。以前に ディフューザーを自作 した経験があるので、スペースに余裕があれば散光タイプにすることは可能です。でも、今回はその方法では無理そう。

そうだ、在ったな、たしか、キャップが。ありました 光拡散キャップ 5mm 砲弾型LED用。これを使うと暗くなりますが、贅沢は言えません。灯が無駄に上(天)へ抜けるよりマシです。

ということで、白色光の浮きが赤色光に変わります。電気浮きとしては、この方が普通の色なんですけどね。


ようやく、完成を見ました。万感に迫る、なんて大袈裟ではないものの、こんなちっぽけな物でも、いざ作るとなるとなかなか大変でした。


さて、改造修理は完了したものの、本来の性能(新品)との違いが気になります。どの程度の性能があるのか。この場合の性能は、耐久性能は脇において、とりあえず明るさを比較してみます。

新品    修理完了品

赤いキャップは外しての比較です。明らかに新品の方が明るいです。ただ、修理後の物も実用に問題ない程度には明るいです。

しばらく経って触ってみると、修理品の方は浮きトップのキャップが少し熱くなっていました。新品には無い発熱なので、昇圧基盤で熱損失があるようです。

まぁ、それでも実用に足るということで、おおむね成功ということにしておきましょう。


改造修理にかかった直接費用は、2点合計で441円でした。

電源電圧昇圧コンバータ 246円
LED発光ダイオード 195円

時間(手間)を考えたら割に合う仕事ではありませんが、自作は楽しいです。

なんでも買って済ませればその場は楽ですが、学びや成長がありませんから、人の一生で見ると、違いは大きいように思います。


工作は楽しいのですが、食べることも好きなので、釣果を求めてもっと フィールド = 釣り場 へ出るようにしましょう。夏が去ったらいよいよ釣りの季節、秋到来です。

今回修理した電気浮きを持って、行くぞう、ヨシ。そういえば最近あまり見ないですね、吉幾三さん。自分がテレビを見なくなっただけですか。はは。

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