投稿

ラベル(車両装備品)が付いた投稿を表示しています

車載冷凍庫の増設 Hijiru【HJR-STF65】

イメージ
釣り旅も長くなると、保存設備は冷蔵ではなく冷凍設備が望まれます。ゲームフィッシングではなく 食べる ための釣りでは、持ち帰って食べて楽しむところまでが"釣り"ですから、鮮度維持のための保存が大事です。 昨今は、釣った魚を美味しく食べることに革命的な進歩もあるようで、畜肉同様の"熟成"までもが考えられています。科学的な知見に基づくことであれば、取り入れたいものです。 ただし、素人はそれに掛ける手間や設備費用にも限りがあるのですから、遊漁者それぞれにはおのずと限界があります。知ったうえでの自分流、安全を前提にですが、それで良いのだと思います。 私の場合には、車中泊での中期長期の釣行が多いために冷凍することが多いので、神経締めまではせずに、活〆・放血・ヘッドレス・低温保蔵を基本にしています。食味の向上は常に課題ですが、ATP→IMPのピーク時に凍結する方向で勉強中です。 いずれにしても、"熟成"させるための恒温環境が得られるわけではない 自作キャンピングカー でできることは、衛生的な観点の低温環境実現が精一杯です。 従来から釣魚を、車載の  家庭用冷凍冷蔵庫 を使って低温保管していますが、冷凍スペースが30Lで、長期旅の自分用食材をも保管するには不十分なために、今回の増強となりました。 前開き扉では冷気が逃げるために温度変化が大きく、電力消費も大きいことから、縦形で上開きの物から選択。その中でも開閉時に扉が外に張り出さない、スライド式に落ち着きました。それが Hijiru【HJR-STF65】 です。 Hijiru【HJR-STF65】 の試運転結果 ダイアル設定と庫内温度 1  -8 ℃ 2  -12 3  -15 4  -18 5  -21  (-23~-17 / 雰囲気温度=27℃) 6  -23 7  -25 真夏の車内、雰囲気温度が30~39℃だったので、ダイヤル指示値と庫内温度の相関にブレがあり、上記は推定による補正の結果ゆえに、参考値です。 赤文字 は長期使用時の実用結果。 ・庫内底面温度も実測しましたが、1℃程度の差だったので、実用上問題にはならないと考えられます。 ・ダイヤル(温度)設定により自動でON・OFFする冷却器(コンプレッサー)が停止すると、あまり時間を置かずに温度上昇する (雰

車中泊で快眠するための暖房器具

イメージ
電気敷き毛布 FFヒーターやストーブ等の本格的で強力な装備が無い場合におすすめするは、 電気敷き毛布 です。器具は安価で消費電力が少ないわりに、心地よく温かいので快適です。 寒すぎると眠れないのは、暑すぎる場合と同じです。熱中症も危険ですが、厳寒期では凍死も考えられます。室温10℃程度を下回ると危険になるようですが、着衣や寝具によっても違うので、一概には言えません。 緊急時の車中泊でないことを前提に、快適を目標に考えると、車中で過ごす室温10℃はかなり寒くて快適とは言えませんが、着衣で耐えられる下限かと思います。 その状態で、着込んだまま眠りに就くのは寝苦しいと思います。ある程度薄着になって温まらないと、体の緊張が解けないので疲れが取れにくいでしょう。 電気敷き毛布を実際に使ってみると分かりますが、掛け毛布のように熱が上に逃げることを防げるので、少ない電気を有効に活かせます。ただし、上に掛ける寝具は十分に保温できる物である必要があります。 < 室温5.2℃ 温度設定= 弱 > この条件下で温度計のセンサーを無人の寝具の中に入れて測ってみると、27.7℃ でした。 中と強も計測しました。(wh)はメーカー公表値です。   弱 (03wh)=27.7℃   中 (18wh)=32.9℃   強 (31wh)=47.2℃ 暖かいのは有難いのですが、眠っている間は熱過ぎるのは問題です。40℃以上では低温やけどの心配があるので、 強 の設定は一時的な使用に限られるでしょう。 この時の寝具の状態は、下から自作スノコベッド、 ごろ寝ふとん 、 電気敷き毛布 、 封筒型シュラフ 、 こたつ布団 (二つ折り使用)でした。 通常、実際に使用する際には、電気敷き毛布のON・OFFとともに、体を置く位置(掛ける物の枚数)で調整しています。 一例ですが、3月7日 浜松市南部 早朝、車内室温=7℃ 設定=弱 での目覚めは、スッキリ快適でした。ただし、足元にゆとりがある封筒型のシュラフの角は寒いので、ゆるい厚手の靴下をはき、マスクで喉を守りました。 ここで使った電気敷き毛布の電気使用量の理論値は、3w×12h=36w ですから、12vシステムなら3A程度なので、車のバッテリーからの給電でも使えると言えます。(諸条件によるトラブルは自己責任で) ホットマット この ホットマッ

車載冷凍冷蔵庫内上下の温度差/直冷式上開き

イメージ
車載の小型冷凍冷蔵庫は、その多くが上開きで、ファンの無い直冷式です。上蓋式は冷気を逃がさないためで、直冷式は構造をシンプルにするためです。 家庭用冷蔵庫とは異なるコンセプトですから、このスタイルが正解だとは思うのですが、気になるのは底付近の下部と蓋付近の上部の温度差です。 庫内の温度分布が、上が高く下が低いのは重い冷気が沈むことから当然ですが、それがどの程度なのか。そして、運転温度によってどのような差が生じるのか、気になります。 これは < 釣獲魚を保蔵する温度管理の要点 > 記事末尾記載 にもかかわることなので、実際に庫内の上下で計測してみることにしました。 私が使用している車載冷蔵庫は、直冷式上開きの エンゲル冷蔵庫 MT45F-D1 という旧型で、デジタル温度表示が無いので、改良の一環として温度計設置を行います。 ON 冷蔵 1 2 3 4 5  計測に使用する温度計は、 カセットガスボンベを自動車内で安全に保管 でも使用した物です。 最終的に温度計を2個設置するのか1個撤去するのかは、今回の計測結果次第なので、仮設置とします。 車載冷蔵庫内上下の温度差を検証 テスト条件(2021.08.29実施) ・真夏の快晴高温下で自動車の窓を一部(バイザー分)開放 ・06~20時の間に2時間ごとに、設定温度を変えて庫内温度を計測 ・冷蔵庫電源はDCサブバッテリー(ソーラー充電) 温度計測位置  庫内の上端と下端にプローブ(センサー部)が冷却板に触れないように内壁にテープで貼り付け A 冷蔵庫内下部 B 冷蔵庫内上部 C B-A (BがAよりC ℃高い) D 車室内 = 温度表示基盤裏側 E 外気 = スマホアプリ表示の予報値(静岡県・浜松) 左上= D          左= A  右= B 温度計測の結果を表とグラフにしました。ABの内 Aは 修正値 を使用しています。 テスト結果の考察 今回の冷蔵庫内温度計測は、内容物無しで行ったので、実用時に再現される保証はありません。ただし、傾向としては同様の結果になる可能性が高いと考えられます。 発見 ・快晴の日射と冷蔵庫の運転による排熱が車内に蓄積され、14時に車内温度が51.2℃を記録し、温度計7セグが表示限界を迎えたので、急遽方針を変更して、右サイドドアとバックドアを開けて通風を確保しました。

カセットガスボンベを自動車内で安全に保管

イメージ
CB缶とも呼ばれるカセットガスボンベは、便利さと安価ゆえに多用されますが、かなり危険な物です。ゆえにキャンプや車中泊の利用では、高温になる車内での保管に注意が必要です。 カセットガスボンベが危険物であることが再認識させられる場面はいろいろあると思いますが、私の場合には車中泊の旅でフェリーを利用する時です。基本的に、カセットボンベは積載持込禁止です。ただ、そう言われても車両甲板では、普通は爆発するような高温になることはありませんから・・。 そのカセットガスボンベにとっての"危険な温度"ですが、いろいろな情報をまとめてみると、メーカーの言う安全な温度は40℃まで。これは安全率の掛かった絶対安全推奨限界温度です。実際の危険が生じるという意味では、80℃から上の温度では大いに危険。90℃以上ではいつ爆発しても不思議がない、ということのようです。 エンドユーザーとしても、もちろん危険を避けるのは当然ですが、不便も困ります。素人判断に目くじら立てないのであれば、許容する高温限界として[ 60℃以下で ]というのはどうでしょうか。 ただ、これは微妙な温度で、夏の車内ではそこまで上がることがあり得る温度です。なので、何らかの断熱保護をして、60℃以上は避けたいと思います。 そこで考えたのが、断熱性能の優れた発泡スチロール箱の中への格納です。そもそもは、狭い車内の収納整理と使い勝手の必要もあって作った  収納兼用テーブル です。 この箱の使用開始後、初めての夏が来たので、盛夏の高温下で未済だった温度試験をしてみました。どの程度の断熱性能があるのででしょうか。 発泡スチロール箱の断熱性能を検証 自動車内設置の発泡スチロール箱で保管するカセットガスボンベの温度変化 テスト条件(2021.08.27実施) ・真夏の快晴高温下で自動車の窓を全閉 ・真南に向けた車の助手席に格納箱を静置 ・06~20時の間に2時間ごとに温度を計測 温度計測位置 A テーブル上(プローブは日射を遮蔽して宙吊り) B カセットガスボンベ収納庫内上部(ボンベに貼り付け) C 気温・・スマホアプリ表示の予報値(静岡県・浜松) 左=A    右=B 朝の6時から温度計測を始めましたが、ガラス越しのために写真うつりが悪いので、以後は目視で読み取って記録しました。 数値の温度Aは、 安価なデジタル

安価なデジタル温度計の校正方法

イメージ
安価な デジタル温度計 (中国直送品)で、なるべく真正に近い精密な計測結果を得るための方法です。家庭にある氷と水で、誰にでも手軽にできます。小数点以下の表示値に信頼性を与える、価値ある一手間です。 今回使った温度計は2個セットで購入しましたが、届いた時点でそれぞれが異なる(0.5℃前後)温度を表示していました。そもそも安価品ですから、玩具レベルの物と思うのが自然です。 仕様  温度範囲:-50〜110 ℃  温度表示分解能:0 . 1 ℃  温度測定精度:±1 ℃ デジタル表示は0.1℃きざみなのに、測定精度が±1℃という温度計は、結局は小数点以下の数字に意味がない、と考えるのでしょうか。 そんなことはないでしょう。表示値と真正値との誤差が分かれば、その差分を修正すればコンマ以下の数字も生きるはずです。 という訳で、実際に0℃の物(氷水)の温度を測ってみます。断熱性能のあるマグカップを冷凍庫で冷やしてから、氷を一杯に詰めた中にセンサー内蔵のプローブを中心付近に埋め込みます。そして冷水を注いで満たします。 すると、徐々に表示温度が下がっていき、あるところで止まります。はい、これが氷水=0℃を測った結果の表示です。 左の温度計は+0.5℃、右は0.0℃を示しています。右は正しく計測して表示し、左は0.5℃高く表示しているので、右は測定値を補正する必要が無く、左は0.5℃引いた値に補正すれば良いことになります。 なおこの方法は、160℃の測定範囲全てに適用できる方法ではないと考えるのが妥当です。今回は冷凍冷蔵庫の0℃前後の測定に使用する目的だったので、氷水=0℃を指標としました。高温域で使うなら、沸騰水=100℃を指標とすることも可能です。 そもそもが安価な物ですから信頼性に欠けるのは仕方のないことですが、そんな物でも上手に使えば、物の価値が上がることになります。 電気音痴からの参考情報 この温度計を車載冷凍冷蔵庫に取り付ける際に、コードの長さが不足して継ぎ足しました。そのとき、+-の極性がないこと分かりました。表示にも変化が無かったです。 関連記事  車載冷凍冷蔵庫内上下の温度差

車中泊用軽バン助手席に置く収納兼用テーブル

イメージ
車中泊用にDIYした軽バンを1人用に特化すると、助手席のスペースはとても貴重です。その利用例として、自作の"助手席設置の収納兼用テーブル"の紹介です。 発泡スチロール箱を利用していますが、それには訳があります。 1. 丈夫で軽いこと  肉厚次第ですが、ここで使うリンゴ箱は丈夫です。軽量なので移動も楽です。 2. 断熱性が高いこと  中の物の温度変化をある程度は抑制できます。 →   カセットガスボンベを自動車内で安全に保管 3. サイズが手ごろなこと  高さが左横方向の視界を遮らないので、違法になりません。 4. 安価なこと  買えば安くはないですが、スーパーなど、無料で貰える所があります。処分費節約のためでしょう。 発泡スチロール製の10kg入リンゴ箱のサイズは   外寸  47.7㎝×40.8㎝×23.3㎝   内寸  43.3㎝×36.0㎝×20.5㎝   容量  約 32L ・結構な容量があります。ちょうど助手席のシートに納まり、ドアやグローブボックスの開閉に干渉しません。ただし、シート座面がうしろ下がりなので、お尻の位置に物を置いてかさ上げします。(この例では900mlのペットボトルを使用) カセットガスコンロ と 250gガスボンベ が立てて納まる ・収納内部の使い方はフリーですが、仕切りをしないと、運転中に箱の中で物が移動します。また蓋を外して持ち上げると両手がふさがるので、OPPテープを貼って丁番代わりにしています。窓ガラスが閉まっていれば、蓋を持ち上げるとそこで止まっています。 ・天板の段ボールは、大きな箱から切り出して縁を作り、両面テープで箱に貼っています。上に置いた物が走行中に転がり落ちると危険ですから、フチは必要です。 雨中の食事・・2021.06.29_ 下北半島 ・天板の上でごく弱火の カセットガスコンロ を使うことも可能です。もちろん換気用に窓を少し開けておいたり、 ガス警報器   を付けるなどの細心の注意は必要です。 ・急ブレーキをかけた際に箱が滑り出さないように、 5mm径のショックコード で座席背もたれとともに、ぐるりと巻いて一体化しています。 この収納テーブル、どう見ても間に合わせ的で美しくはないのですが、気に入らなければ全体にお化粧を施せば良いでしょう。何しろ、ピッタリ納まる既製品を望むのはほぼ無理な

車中泊旅の給水場所

イメージ
道の駅はくしゅう 水汲み場 車中泊では、短期の旅なら持参の水で間に合うはずですが、長期になると給水場所に苦労することがあります。特に自炊する者にとっては、水(汲み場)は生命線です。 車中泊といっても、どこにでもキャンプ場があるわけではないので、旅の目的次第では不自由な泊地に泊まらざるを得ないこともあります。 500ml~2L程度の少量の水でも、必ずいただけるのはトイレの手洗い水道水くらいで、楽に給水できる駐車可能な公園の水場は多くはありません。 そのため、私は20L、2L、2L、1.5Lの 飲用水を装備 しています。減ったら補充を心掛けていますが、その理由は被災時の自立生活のためです。 旅先で巨大地震に遭った時、宿泊施設に泊まっているなら守ってもらえるはずですが、ホームレスに近い立場のシャネラーは、守られるとは限りません。 地震でなくても、例えば山奥の秘湯に行って道の障害で閉じ込められたら、 事故や故障で動けなくなったら 等々、何が起きるか分からないのがこの世の常です。 最低2L/日の水が必要な人間が7日間生きるには、1人でも14Lは常備していないと危険ということになります。逆に水さえあれば1週間は生きられます。 慎重派であるとともに、同じ場所を再訪することも少なくない私は、旅先で見つけた水場は必ずのように写真を撮って記録しています。 車中泊の皆さんがよく利用する道の駅でも、給水が普通に受けられる蛇口のあるところはあまりありません。たいていは洗面所でいただくのではないでしょうか。 そんな不自由の多い道の駅の中にも、上の写真にあるような親切な所もあります。良質な水が豊富で、近くにはウィスキーのディスティラリーがある、山梨県北斗市の "道の駅 はくしゅう"  です。 わずかに塩素滅菌しているとのことですが、私の官能では捉えられません。美味かどうかは別として、異味、雑味のないだけでも上等の水です。 どこででもというわけにはいかないサービスですが、せめて道の駅なら、どこでも水汲み場くらい設けても良いように思いますが、それも立場変わればなんでしょうか。 ゴミは持ち帰れ、金だけ落としていけ、という所が多くて、道の駅はあまり好きにはなれません。周囲や道路に散らかされたゴミを拾う現実を見るなら、道の駅で分別受け入れする方が得策だと思います。少なくともトータル

車中泊用冷蔵庫の選び方-自作経験を元に

イメージ
エンゲル ポータブル冷蔵庫 MT45FP 車中泊をするための車には冷蔵庫が欲しくなります。というか冷蔵庫が無いと、外食するか、コンビニ弁当に頼ることが多くなり、旅暮らしの質は低くなります。 私は、旅でも家でもほぼ完全自炊しているので、車載冷蔵庫には自作の 車中泊用の調理済み食品  を収容して行きます。自作の仕切り板を入れた右側(2/5?)だけで、400mlのヨーグルト容器が9個入ります。 今時は専用のキャンピングカーを買えば初めから設置されている冷蔵庫ですが、自作車両などでは、自分で調達して設置しなければなりません。 さて、どんな 車載冷蔵庫 を買うのか。それなりに使用期間が長い物ですから、買い替えは簡単ではありませんので、よく考えましょう。 簡潔に言えば、冷蔵庫の選択は、 予算 と 電気供給量 と 設置スペース の許す範囲内で、 目的  に合わせて選べばいいのです。言葉では簡単ですが・・。 予算 誰にでもその人なりの限界があるので、悩むことではありません。コンビニ依存症を改めれば、立派な冷蔵庫が買えます。 電気供給量 冷蔵庫は、日帰りキャンプで着くまで動いてくれればOKというのを別にすれば、ON・OFFを繰り返しながら継続して一定温度を維持するのが役目です。電気が終わったら、冷蔵庫も終わり、では困るのです。 車のシガーソケット(バッテリー)から給電する場合に、走行中以外に冷蔵庫を運転すると、容量不足になることが多いはずです。基本的には、冷蔵庫はサブバッテリーで動かす物、と考えるのが無難です。 サブバッテリーへの充電は、走行充電以外には以前ならエンジン発電機が普通でしたが、今はソーラーパネルからの方が多いでしょう。それらの給電システムの1日当たりの、給電可能量に見合う電力消費量の冷蔵庫が導入の限界となります。 これに大きな影響を及ぼすのが、車内温度です。夏の閉め切った車内は容易に40℃を超えますから、そんな環境下で冷蔵庫を運転すると、断熱材の薄い冷蔵庫のコンプレッサーは動きっぱなしになって、電力消費は極大になります。どんな環境下で冷蔵庫を使うのかが重要です。 設置スペース 置く場所が決まらないと冷蔵庫の限界サイズが決まりません。冷蔵庫の重量も考えながら、排熱を逃がしやすいスペースを選びましょう。 使用目的 この使用目的が、予算に次ぐ決定要素です。飲料だけ冷や

海釣り車の給水装置/2L・サイホン式

イメージ
海での釣りは、淡水と違って常に塩害を意識しなければなりません。非防水スマホのコネクターに海水が1滴侵入したら、・・恐いですねぇー。 また釣り具といえども、メッキや安価なステンレス製の普及品では、リールやロッドの金属部分は簡単にサビてしまいます。けれども、真水をかけて洗い流すだけで格段に寿命が延びます。 釣り場では、 蛇口の付いた清水タンク を使っている人を見かけますが、私は車中泊用に 20Lのタンク を常設しています。それはそれで必需品なのですが、釣りではちょっと指先を洗うというシーンが多いので、そのわずかな水を簡便に使える給水装置を作りました。 従来は、2Lペットボトルのキャップに細かな穴を開けただけの散水装置を、片手で持ち上げて傾け、胴体をつかんで圧迫して水を出していました。この方式は工作が容易で、使い勝手も悪くないのですが、一つ難点がありました。 それは汚れた手で胴体を持ち、手洗いでは左右の手でペットボトルを持ち替えるために、どちらの手もボトル本対も完全にきれいになりません。すっきりしないのが、不満でした。 そんなこともあっての今回の改良版は、重いペットボトルを持ち上げる必要がなく、かつ本体を汚しません。もちろんコスパは良好で、材料費は100円程度です。 < 材 料 > ペットボトル(2L)  リユース品 シリコンチューブ  内径4mm 外径6mm 観賞魚用 ビニールチューブ(PVC)  内径6mm 外径8mm ステンレス硬線  外径1.0mm ペットボトルは、肉厚な物でないと耐久性に欠けます。シリコンのエアーチューブは110円ショップにあるでしょう。ビニールチューブはホームセンターの切り売りで買える?。 < 作り方 > 1. ステンレス硬線を洗剤で洗ってから、ペットボトルに斜めに差し込んで、キャップの上に出る部分をR付の直角に曲げ、余分を切り落とします。両端は、やすりで角を落とします。 2. ペットボトルのキャップに、チューブ穴(5.5mm径)と吸気口(2.0mm径)を開けます。(吸気口の口径によって、給水量が変わります。) 3. ステンレス硬線を仕込んだシリコンチューブをキャップに通します。 4. ビニールチューブを1㎝×2切り出し、キャップの内

車中泊で一酸化炭素警報機を使う

イメージ
Coガス警報機の使用前テスト 車中泊では不完全燃焼の恐れのある直火のコンロやストーブを使うのは、一酸化炭素中毒の危険があるので、基本的にはNGです。 とはいうものの、凍死も避けなければなりませんから、状況次第では使わざるをえないこともあるでしょう。 起きていても気付かないうちに中毒症状に陥って、身動きできなくなることがあるといわれるのが、無臭の一酸化炭素ガスです。寝ていて高濃度のCoガスを吸い込んだら、最悪の不幸を覚悟しなければなりません。 この冬は寒中の車中泊にチャレンジしようと、少し前に暖房器具を兼ねる目的で カセットガスコンロ を買いました。けれども、恐くてそのまま無防備では使えません。 私の車は容積がごく小さな軽バンですから、すぐ温まると思うのですが、同時にすぐ排気ガスが充満しそうです。 窓を開けたり、 排気ファン を動かしていれば安全なのは分かりますが、それでは車室内を温めることができないので、ガスコンロを使う意味がなくなってしまいます。 ガス中毒の危険を回避するために状況を把握するには、Coセンサーでモニタリングすることが必要で、一酸化炭素警報機が必用と考えたのです。 一酸化炭素警報機は各種いろいろありますが、なるべくコンパクトで使い勝手が良くて安価な物、といういつもの選択基準で選んだのが、この 一酸化炭素警報機 です。 同じ物と推定できる物が、販社によって、送付元の場所によって価格に大きな違いがありましたが、最安価格の中国発送の物を選びました。 取扱説明書が付属しないので調べたところ、一酸化炭素ガスは空気より軽い気体なので、取付は高い位置のようです。狭い車内ですが、天井近くなら設置できます。 一酸化炭素警報機の動作確認試験 取り付ける前に、車の排気ガスで動作テストをしました。 排気口に近づけると、1度目は999の表示が出て警報音が鳴り、2度目はエラー表示が出ました。いずれも正常な動作ではありませんでした。 一酸化炭素警報機の実用作動試験 次のテストは、閉めきった車室内での実用を想定したテストです。18.5℃ 1Lの水を入れたケトルを乗せて着火。完全燃焼できる下限の弱火です。窓を閉め切って、時間経過ごとの一酸化炭素濃度と室温、湯温を記録しながら様子を見ました。

車中泊で使うカセットガスコンロをDIYで改良

イメージ
カセットガスコンロ買い替え(増備)の経緯 車中泊では、カセットガスコンロは必需品に思うほど便利な物です。冬本番になるのを機に、タイプの異なる新機種を導入しました。 今までは、調理用具として最小モバイルサイズの イワタニ ジュニア コンパクトバーナー CB-JCB (写真-中)を使ってきました。 なによりコンパクトで便利に使ってきたのですが、使うたびに畳まれている3本の脚と4本の五徳を立てるのが、正直のところ厄介でした。私が不器用なだけかもしれませんが。 新たに買ったのは、同じくイワタニの普通スタイルの カセットフー プチスリムII CB-JRC-PS50(写真-右) です。 比較参考に年代物(写真-左)も並べてみました。大きさの違いが歴然ですから、スペース狭小の軽自動車(バン)車中泊の装備に加えないのは仕方ありません。 今回はじめて知りましたが、これらのガス器具は、ボンベの接続部分にOリングを使用していて、その耐用年数が10年だそうです。なので、年代物は、すでに安全に使用できる期限を迎えているはずです。 さて、車中泊で使うといっても、カセットガスコンロは本来は車内での使用は危険なのでNGです。私も、使い初めは車外に置いて使っていました。 でも、ガス火は風に弱く、雨の中では無理という現実から、必要に迫られて車内で使うようになりました。自己責任の安全管理下ですが。 脚が3本のトリポッドは安定が良い形というのは間違いではありませんが、いまひとつ足幅が狭く、重心も高いことが転倒の危険を高めています。 万一転倒させると、言うまでも無く、車内は悲惨なことになります。最悪の場合には、車1台が全焼でゴミになってしまいますから、絶対にあってはならないことです。 実は今回の新機種導入には、その安全性の向上以外にも理由があります。別の記事 車中泊での冬の寒さ対策 に詳しく書きましたが、それは暖房です。そんなこともあって、ガスコンロを増備しました。 届いたばかりの イワタニ カセットフー プチスリムII CB-JRC-PS50 をさっそく試してみました。国産至上主義ではありませんが、チャイナ企画の物は動作に不安があるので、つい。 ボンベをセットして点火一発、合格。テストを終えて仕舞おうとして持ったら、五徳の

車中泊での冬の寒さ対策

イメージ
冬に車中泊する場合は、車体の壁に断熱を施して、FFヒーターを付ければ、ほぼ快適に過ごせます。というのは理屈、です。 そんな大掛かりなことをせずに、如何にして車内に侵入する冬の寒さをしのぐかというのが、ここでのお話です。 テントにも劣るといわれるのが、普通の車の断熱性能です。その原因は、鉄板とガラスという、極めて熱伝導の高い素材で作られているからです。 結論的には、普通の車に後付けで車室内全体を保温する対策は、あきらめた方が無難です。せいぜい、一時的に車室内温度を上げるまでです。 12Vで使用できる ヒーター  もいろいろありますが、普通の車で使うには能力不足、電力不足、取り付け不可などで、実際には難しいでしょう。 私の車は 車中泊用に架装 したものなので、搭載している150wのソーラーパネルが、真夏なら100w/hを超える発電(蓄電)をします。けれども、真冬になるとその半分以下になってしまい、暖房の熱源には不足です。 カセットガスストーブなら、予備のボンベさえあれば連続使用が可能ですが、車内に排気ガス(CO2)と水蒸気がこもると、ガス中毒や大規模な結露の原因になるので、車内使用は危険行為です。 ということで、冬にエンジンを止めた車室内全体の温度を上げるのは、普通の車では困難です。でも、何とかしなければ、スキー場などの極寒地では、命にかかわります。 経験者なら知っていることですが、眠りに就く時に車内温度が車外温度より数度高くても、朝になると、外と中はほぼ同じ温度になっています。 そんな車でどうすれば車中泊が可能になるのか。地味で当たり前のことの積み重ねになりますが、以下のような対策で乗り切ります。 車中泊での冬の寒さ対策 1. 体を冷やさないように、衣服でカバーする。 日中に体を一旦冷やしてしまうと、入浴以外で暖めるのは困難です。車室内全体を温められないのであれば、まずは体を冷やさないことが大事です。そのための体の保温です。 特に、手や足の末端と首周りなどの保温が大事です。 2. 温かい食品で内部から温める。 体温を上げて維持するために、ヒトは体内で自ら熱を作っています。これに加えて外部から直接に熱を入れると、すぐに体が温まります。 食事は暖かい物を摂り、飲み物も熱いお茶や、お酒なら、ビールで

車中泊の調理器具

イメージ
能登半島の港の岸壁で 気に入った場所に車を停め、景色を愛でながら、作りたてのアツアツを食べるのはチープな旅の贅沢なひと時です。外食や中食は楽ですが、自炊も良いものです。 私の車中泊車両(エブリイ-DA17V)の荷室は同クラスの軽バンの中では広いとはいうものの、ハイエースやキャラバン等とは比較にならない狭さです。けれども漁村集落内の軽自動車しか通れない狭い道や、道端の狭いスペースに駐車できる利便性は大いなる長所でもあります。 その狭い車内に積める物は限られているうえに、私の釣りのような趣味の道具類も場所をとりますから、調理道具は最小限にしなければなりません。 キャンピングカーとしての 自作架装当初の設備 は、1年半の使用経験の中で少しずつ変化を遂げて来ましたので、現状を記してシェアします。 当初は加熱調理を電気クッカー一つでまかないましたが、これだけでは電気不足の際に調理できないことや、使い勝手の改善のために買い足した結果、現在のラインナップは以下のようになっています。 1   トラベルマルチクッカー (電気AC115/230V仕様) W数を抑えた製品なので、調理に時間がかかります。どうしても電気、という場面では役に立ちますし、直火でない安心感はあります。 2   コンパクトバーナー (カセットボンベ仕様) 風のある日には、細心の注意はらいながら車内で使います、もちろん停車中ですが。山でならテント内で使いますからね。コンパクトで良いのですが弱火の調整に難ありとは思います。 3   雪平鍋/アルミ (ガス火専用/16cmふた別途) 炒め物にも使えるかもしれませんが、後始末が億劫で、実際にはラーメンや雑炊などのボイル系の調理にしか使っていません。 4   ケトル/ステンレス (熱源マルチ 1.5L) 適正容量が0.9Lということなので、パックご飯を入れて暖めることができる最小サイズと思われます。 5   カーケトル (電気DC12V仕様 1L) 走行中は使わないお約束のようですが、注ぎ口に工夫がされていますので、動かないように固定すれば、揺れてお湯が飛び出すということはほとんどありません。もちろん自己責任で。 私の車は、長期の車中泊を想定して150wのソーラーパネルと サブバッテリ