車中泊で快眠するための暖房器具

電気敷き毛布

FFヒーターやストーブ等の本格的で強力な装備が無い場合におすすめするは、電気敷き毛布です。器具は安価で消費電力が少ないわりに、心地よく温かいので快適です。

寒すぎると眠れないのは、暑すぎる場合と同じです。熱中症も危険ですが、厳寒期では凍死も考えられます。室温10℃程度を下回ると危険になるようですが、着衣や寝具によっても違うので、一概には言えません。

緊急時の車中泊でないことを前提に、快適を目標に考えると、車中で過ごす室温10℃はかなり寒くて快適とは言えませんが、着衣で耐えられる下限かと思います。

その状態で、着込んだまま眠りに就くのは寝苦しいと思います。ある程度薄着になって温まらないと、体の緊張が解けないので疲れが取れにくいでしょう。

電気敷き毛布を実際に使ってみると分かりますが、掛け毛布のように熱が上に逃げることを防げるので、少ない電気を有効に活かせます。ただし、上に掛ける寝具は十分に保温できる物である必要があります。

< 室温5.2℃ 温度設定= >


この条件下で温度計のセンサーを無人の寝具の中に入れて測ってみると、27.7℃ でした。


中と強も計測しました。(wh)はメーカー公表値です。

  (03wh)=27.7℃
  (18wh)=32.9℃
  (31wh)=47.2℃

暖かいのは有難いのですが、眠っている間は熱過ぎるのは問題です。40℃以上では低温やけどの心配があるので、の設定は一時的な使用に限られるでしょう。

この時の寝具の状態は、下から自作スノコベッド、ごろ寝ふとん電気敷き毛布封筒型シュラフこたつ布団(二つ折り使用)でした。

通常、実際に使用する際には、電気敷き毛布のON・OFFとともに、体を置く位置(掛ける物の枚数)で調整しています。

一例ですが、3月7日 浜松市南部 早朝、車内室温=7℃ 設定=弱 での目覚めは、スッキリ快適でした。ただし、足元にゆとりがある封筒型のシュラフの角は寒いので、ゆるい厚手の靴下をはき、マスクで喉を守りました。

ここで使った電気敷き毛布の電気使用量の理論値は、3w×12h=36w ですから、12vシステムなら3A程度なので、車のバッテリーからの給電でも使えると言えます。(諸条件によるトラブルは自己責任で)

ホットマット

この ホットマット は床暖房の一種で、主にキッチンなどの立ち仕事の場所において使うものです。これを車室内の床において直に座ると、ホンワリ包まれるような温もりが感じられてクセになります。でも、室温はわずかに上がる程度です。

寒中の車内ではサーモスタットでOFFになることがほとんど無いようなので、定格110wが連続運転すると電気使用量が大です。ONのまま眠ったら、一晩で1kw位消費します。私の場合には、サブバッテリー 5kwの大容量システム なのでそれが可能ですが、車のバッテリーからの給電では無理です。

車内の寒さは、夏の暑さよりしのぎ易いとは言うものの、遊びの車中泊で風邪をひいては残念です。寒さからくる睡眠不足や疲労は安全運転の大敵ですから、必要十分な対策をして快適に熟睡しましょう。

簡易な暖房には、カセットガスを使った暖房器具もありますが、密閉空間で使うには一酸化炭素中毒の危険があるので、なるべく避けた方が良いです。

この記事では、断熱性能が低い自作キャンパーの ノーマルNV350キャラバン での安眠のための暖房を記しましたので、断熱性能の高い本格的なキャンパーにはあてはまりません。

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