自作キャンピングカーの充填断熱施工は無駄 !?

普通の乗用車やバン、マイクロバス等、キャンピングカーの 自作ベース車両 は色々あります。これらの車は、外部はもちろんのこと、内部にまで鉄板が使われていて、それらを 互いにつなぐ ことで、全体の剛性を確保しています。


熱伝導率の高い鉄板が全てつながっているのですから、車体の熱はどこへでも伝わっていきます。その事実を無視して、内外の鉄板の空隙にグラスウールや樹脂発泡材を断熱材として充填する充填断熱をする例を見受けますが、私はこれは無駄だと思います。

正しく言うなら、費用対効果が悪く、ほぼ無駄なのですべきだとは思わない、ということです。

住宅を例に挙げれば、すぐに分かることです。今時の断熱性能の高いZEHの家では、高機能の断熱材を約6インチの厚みで充填しています(一条工務店の例)。構造材には熱伝導率の低い木材を使って熱橋の熱伝導を抑えつつ、です。


くどいですが、溶接により一体化された鉄板のヒートブリッジだらけの車に断熱材を充填しても、外から中へは(逆も)、鉄板の熱橋により暑さ寒さは速やかに伝わってしまいます。

もちろん、私もNV350をキャンピング仕様に作る際には考えました。何とかできないものか・・・。でも、どう考えても、内外温度差の時をずらす 以上の効果は上げられそうにないので、断熱はあきらめました。

建物と同様に、最も熱移動の激しいシングルガラス1枚の窓だけは、シェードカーテン で断熱効果もわずかに期待して施工しました。


ともかく冬の車内ではFFヒーターなどで朝まで暖房し続ける以外に、車中泊で暖かい朝を迎えることはできません。その暖房コストを少し下げるためなら、断熱施工も一部有効になると思います。

ただし、FFヒーター+断熱施工 の二重のコストはパフォーマンスが良いとは到底思えません。そこまでするなら、快適なホテルに泊まった方が良いのではないでしょうか ??

それほどの寒さでなければ、車内では、寝るまでの間のスポット暖房と、衣服や寝具の調節でしのぐ方が合理的のように思います。

私も安価な中華製のFFヒーターにも興味を持ちましたが、要らぬ危険は避けました。ドライブレコーダー は中華製を付けましたが、それが元で車が全焼する不安はありませんから。

冷房については、、エアコン??  ?? どうしても使いたいなら、給電できるキャンプ場ですね。それより 換気 でしのぐ方がよほど現実的だと、私は考えます。


ここに書いた断熱と異なるのは、窓ガラスからの太陽光(熱線)の侵入防止です。これは、反射させて取り込まない遮熱ということですから、意味が違います。なので サンシェード には明確な効果があるので付けるべきでしょう。


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