自作キャンピングカーのカーテン製作

車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 13

車のカーテンにも目的がいくつかあり、設置場所により、目隠し、遮光、装飾等色々ありますが、この記事はNV350での車中泊に必要となる 遮光カーテン 他の設置の一例です。

車内の窓につけるカーテンは、一部車種にある既製品を除けば、自作が基本になりますので、この製作はミシンの使える同居人に依頼しました。

運転席と荷室の間仕切りカーテン


ここを仕切らない場合には、運転席の前、右、左の3か所の窓をふさぐ必要が生じます。これは市販の サンシェード があるので、簡単で便利です。

間仕切りにするのとどちらが良いかは使い方次第ですが、サンシェードを毎日3か所に着脱するのはそれなりに手間です。

カーテンを使って間仕切りするには、製作と取付が厄介です。でも、出来上がれば、開閉はシャーーーッだけなので楽です。

私は後者を選んだわけですが、レールの取り付けに知恵を絞り、天井裏の鉄板リブにボルトを取り付けることにしました。

この知恵の元は、ドライブレコーダー の配線設置のために天井の内張りを外した際に、天井裏の構造をつぶさに観察したことです。


鉄板のリブには使われていないいろいろな穴がありましたが、いくつかのM6ナット以外は単なる穴でしたので、これを タップ でネジ立てしました。


リブの鉄板の板厚が2mm位しかないので、重量物を吊るのは無理ですが、M8ボルト4本でカーテン1枚なので、普通の使用では多分耐えられるでしょう。


M8トラスボルト でレール直付けはできないので、天井のカーブに沿って湾曲する程度の5mm厚の木材薄板を天井に設置し、そこに安価ゆえに曲がるプラスチックのレールを取り付けました。


カーテンの上端を曲線にするのがベストですが、そこまでの拘りは無いので、直線で作ったのが冒頭の写真です。

スライドドアのカーテン


スライドドアの上部は内張りの曲面が邪魔をしてレールの取り付けが難しいので、自作家具と内壁の鉄板に差し渡す形で、安価で剛性の高いステンレスのシングル物を取り付けました。

前後の接続は、前方は作り付けの収納ボックスに、後方は内壁に ドリルねじ で固定しました。この場所は自作の収納家具がドアに向かって張り出したことと、レール固定金具の設置が困難なために、直線カーテンには不都合でしたが、結果として遮光の実用上は問題ありません。

後部サイド窓のカーテン


ここは狭いベッド脇ゆえに、気を遣いました。本来は温度を緩和するために断熱・遮熱したいのですが、固定シェード で閉め切ると閉塞感が不快で、カーテンにしました。開閉しない片端の隙間は、両面テープ+マジックテープ又は磁石止めが適当でしょう。


なるべく空間を狭くしないために、曲がるレール で両端を内壁に接触させて収め、固定金具を既存のM6のユーティリティーボルト穴で壁直付けしました。

目隠しカーテン


この車には、遮光目的ではないカーテンも2枚取り付けました。ベッド(上部)と収納スペース(下部)への外からの視線を遮るための物です。天井から床まで、ベッドの上下にまたがっています。


カーテンレールはベッド枠下部に直付けできる下半分は簡単でしたが、上は難しかったです。天付けのレールは天井裏の鉄板リブ既設のM6ボルト穴に 寸切りボルト を2本通して、この基部にレール吊り金具を固定しました。この吊りボルトはベッド枠をも吊っています。


鉄の伸縮式カーテンレールに取付位置に穴を開け、天井裏のM6ボルト穴とを、穴を開け直したステンレス帯金物で接続しています。

カーテンは単なる長方形であればソーイングも楽なようですが、自作キャンピングカーのカーテンは、既存の車体の曲面をカバーしなければならないので難しいです。また、一級遮光のカーテン生地は織が密なので、一定の断熱性能も期待できる反面、非力な家庭用ミシンでは針が折れる心配もありますので、要注意です。

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