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キャンピングカー自作ベース車両の選択

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 2 自作キャンパーのベース車両は、使用者次第ですから正解はありません。でも、選択を誤ると、後々乗り換えが必要になって苦労します。 私の場合には、軽バンで4年余り車中泊の釣り旅をしてみて、長期には役不足と考えるようになりました。そんな事例は少なくないはずですから、旅の目的や予算や諸々の条件次第で決まるベース車は、そもそも何でもありです。 私の場合は、軽からサイズアップするバンコン限定でした。 4ナンバー や1ナンバーのバン(貨物車)をキャンピングカーとして使う場合には、事実上は2車種しかありません。トヨタのハイエースかニッサンのキャラバンです。 NV200バネットバン、タウンエースバン、中古限定ならボンゴ等の選択肢もありますが、前者はサイズが中途半端ですし、後者はいまさら感が否めないので、あまり現実的とは思えません。 小型(普通)車では ハイエース がベストの選択か? 現状では、ハイエースを使う人が多いようです。その理由を考えると、リセールが有利、トヨタのブランド、、その他には何かあるのでしょうか。 車が趣味の人なら、もっと細かな相違点を挙げるのでしょうが、私のような実利型人間は、自作のし易さと安さで、当然のようにキャラバンNV350を選びます。 キャラバンNV350 DIY派にもレベルの差はあるものの、道具や技術の限界がありますから、自作する際の大きな利点である"ラゲッジユーテリィティーナット(M6ボルト用)" の一点だけでも、キャラバンを選ぶのは自然です。 ちなみに、軽バンではスズキのエブリイには同様の装備があり、他社の軽バンにはありません。私の初代自作キャンパーはこの エブリイ でした。 このボルト穴は、キャラバンの場合には屋根(M8ボルト用)にもあり、これにルーフラックなどを固定するので、安心感があります。 私の場合、キャラバンNV350に決めるまでは早かったのですが、そこからの購入選択にいささか手間取りました。 自分の年齢(70歳)からみても、車を傷物にすることからみても、そして何より価格からみても、新車は有り得ません。 ただ、中古車からチョイスするのは、新車を買うより難しいです。中古車は不動産と同様の1点物ですから、色々な要素の軽重を3次元的に考えなければなりません。 要素を数え始めたらキ

キャンピングカー自作の安全担保(賠償責任)

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 3 NV350キャラバン_屋根上ボルト(穴) 走る凶器とも言われる自動車の事故は、どんな車にも誰にでも起こり得ることですが、キャンピングカーは特に危険性が高いものです。 車高と重心が高く、装備品が車外に突出していたり、走行性能が落ちていたり等々、ベース車両より安全性が劣る危険があります。 キャンピングカーを自作するということは、製作も使用も全てが自己責任ですから、製作中の怪我にも気を付けなければなりませんが、より大事なことは、使用中の事故です。つまり、万一の事故による賠償責任です。 私がNV350キャラバンを自作でキャンピングカーにするにあたって考えた危険性と、それへの対処を記します。 自作キャンピングカーの事故対策(賠償責任) 人が人である限り、ミスをゼロにはできません。だから賠償責任保険があります。ただし、保険が有効になるのは、約款に書かれた範囲内です。 虫眼鏡で読む人は稀でしょうが、知っておくべきことは、「対人賠償責任保険では、 未必の故意の場合も免責事由になることがありえる 」ことです。 「ヤバそうだけど、まっ、任意保険もかけてあるし・・」という場合にはアウト(保険金が支払われない)の可能性も有り得ます。この点は、自作者には要注意でしょう。 具体的な任意保険対策 車両改造に伴う車検と保険の関係 いわゆる改造車を、保険会社は嫌います。いざ事故が起きて保険金の支払いになった時、その原因に"改造"が絡むと厄介だからでしょう。販売時点で8ナンバー取得済のビルダー製ならともかく、素人改造車は受け付けない保険会社もあるようです。 しかし自作のキャンピングカー製作には、大なり小なり改造が伴います。私の場合には、元々の[4]ナンバーを[1]や[8]に変えない範囲で、かつ車検証に改造車の[改]の印を付されないことを目標にして、保険的意味での安全を担保することにしました。 私の場合には、中古で購入した改造ベース車のNV350キャラバンが6人乗りだったので、2列目のシートを外して6人乗りから3人乗りに乗車定員を変えるために 構造変更車検  を受けました。これは[改]にはあたらず、ナンバーも変わりません。 車両改造等の安全維持対策 任意保険(対人・対物以外)は、故意や重過失でない万一の事故の賠償責任を補償します。なので

自作キャンピングカー居室の空調(吸排気と空気循環)

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 9 自作キャンピングカーに換気装置が無いと、生活の質が下がる、では済みません。時には危険です。夏に排熱できないと熱中症の恐れがありますし、ガスの直火で調理すると一酸化炭素中毒の恐れもあります。 キャブコンやモーターホームなら居住を前提にゼロから設計されますから、当然に窓や換気装置があります。 これに対して、市販のベース車を改造で使うキャンピングカー、特に自作のDIY車では、換気装置は設置が難しいだけに、悩みどころになります。 後付けのエアコンやルーフベンチレーターも付けず、FFヒーターも無しで通年の車中泊をするのは、正直のところかなり苦しいです。真夏と真冬は、限界を超えます。→  車中泊の最適温度と限界温度 業務でない遊びの車中泊なら、限界を超えてまでの車中泊はしないのが常識ですが、少しでも快適にという意味では、可能な限りの対策を講じるのも自然です。 ここでは、基本の  吸排気  と  空気循環  で改善を図った一例をシェアします。 今回は排気を強制的にすることで、陰圧により自然吸気し、併せて室内に空気の流れを作ります。手動ながらも、換気量調整も可能とします。 排気ファン & 吸気網戸 熱気や臭気が残らず、雨や虫が入らず、ベース車の負担にならないこと。こんなところが排気装置の必要要件でしょう。機能的な理想を言うなら簡単で、ファン付きの ルーフベンチレーター を設置することで一挙解決です。 ただし、これをすると、ほぼ間違いなく車高がオーバー(+4cmの許容基準)しますから、4ナンバーだったベース車は1ナンバーに変わります。 そして、当然のことに屋根の鉄板を切り抜くのですから、後々のトラブルの元を作ることにもなります。コーキングの寿命はわずか数年ですから。 それらのマイナスを考えた結果、私はサイドドアに窓付きの中古ベース車、NV350キャラバンを買いました。その小窓で換気をしようと考えたわけです。 NV350キャラバンを  ベース車に選んだ  のには他にも理由はありましたが、とにかく小窓付きのキャラバンは中古車市場には少なく、探し出した車は6人乗りだったので、購入後に乗車定員を3人乗りにする  構造変更車検  を受けました。 苦労して得た小窓ですが、その窓に取り付けるウィンドウファンがまた既製品には適当な物が無いので

キャンピングカーを自作する目的と効用

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 1 ニッサンNV350キャラバン DXロングボディー標準ルーフ 4ナンバー 総予算 200万円      内訳  車両=150万円 設備=50万円 キャンピングカーをDIYする目的は一つです。自分にとって最も使いやすい、自分の生き方にフィットする車が欲しいからです。 メーカーやビルダー等の製作のプロと比べれば、技術も道具も劣りますから、見栄えの良いキャンパーができないことは自明です。 それでも、知識を増やし、技術を上げながら作ることは、作る者を進歩させることにもなります。 時間に恵まれ、経済に恵まれない高齢者である私には、時を遊ぶ自作 以外の選択肢は無いと考えます。 私の初代の車中泊車両は 軽バン エブリイ  で、製作時点では、ドクターストップがかかる限界年齢まで使って、乗りつぶす気持ちでした。 それをなぜ変えることになったのか、理由は二つあります。 1. 遠からず来る巨大地震に襲われた際の、避難用のシェルターとして使うことを想定するようになったこと。(緊急時2人用) 2. バンライフに匹敵するような、長期の旅と日々の暮らしとの一体化を考えるようになったこと。(平常時1人用) この2つの目的を、軽バンキャンパーで実現するのは、かなり無理があります。2人使用ではエコノミー症候群になったり、閉塞感から心身を害す危険があります。 そこで、サイズアップと設備の充実のために、2代目のキャンピングカーの自作を思い立ちました。 初代の軽バンでは、荷室にゆったり目の冷蔵庫とベッドを入れたら、それでスペースが尽きたので、あまり悩むことなく完成しました。 しかし2代目は、サイズアップをもくろむ関係で、設計も制作もある程度高度にならざるを得ませんし、費用も増えます。 自ずと決まるベース車両の選択ですが、その前に先ずはどんな設備を搭載するのか考えました。 キャンピングカー自作の装備計画 車中泊をする 可動住居 としてのキャンピングカーに、どのような設備と装備をするかは、人の健康や満足感に直接影響しますから、事前の検討が大事です。 QOL的満足の理想を追い求めた究極の姿は、アメリカのモーターホームになるのでしょうが、それがこの日本では特殊用途に限られることは、万人が認めるところです。 空調設備 健康穂維持するための最低限の設備は、換気装置です。車の

キャンピングカー自作前の"構造変更車検"

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 4 キャンピングカーは、ベース車両を改装して自作する場合に、この 構造等変更検査 が必要になることが少なくありません。例えば、屋根の上に飛び出す形状のベンチレーターを取り付けると、ほぼ間違いなく4㎝以上高くなるので、この構造変更車検が必要になります。 これによりベース車両が4ナンバーなら1ナンバーに変わり、税金や保険の負担も変わります。それとともに車検は新規扱いとなり、残りは捨てて、交付の日から起算になるので、よく考えてから行うべきです。 私の場合は、自作ベースを中古車にした関係で、この構造変更車検が必要になりました。中古車は1点物ですから、いろいろな条件を加味して選ぶと、なかなか希望通りの車が見つからないことは、普通のことです。 私は、3人乗りのNV350キャラバンを中古で買って、荷室に積載物として車中泊のためのキャンピング設備を載せるだけで使うつもりだったのです。この場合には車には変更を加えないので、通常の 継続車検 を受けられます。 しかし、どうしても納得のいく車が見つからず、実際に買ったのは、スライドドアに窓付きの6人乗りでした。無い物を足すのは費用が掛かるのは当然ですが、不要な物(2列目シート一式)を外す方が楽、そう考えたのですが・・。 都会であれば" 構造変更車検 "に慣れた指定整備工場(民間車検)を探すのに苦労することは無いかもしれませんが、私の暮らす地方では、そうではなかったのです。 数社から話を聞いたうえで、2社から見積もりをもらいました。いずれにも、2列目シート除去済の現車を見せています。 B社 お世話になります。●●●●●の●●です。 先日はご来店ありがとうございました。 お待たせしました。問い合わせ頂いた構造変更の回答です。 費用の見積もりです。  →構造変更手数料 44000円   ナンバー費用  1460円(希望ナンバーの場合5500円+4160円)   印紙代    約2500円   合計     47960円  概算ですがこのような金額になると思います。 ※追加で金額がかかる可能性があるのでご了承ください。 ※  車庫証明取得が必要なのと構造変更当日はガソリン満タンでご来店お願いします。 貨物ナンバーになるため運転席、助手席と荷室を分ける保護バーが必要になるのとバン用

自作キャンピングカーのシェード(窓ふさぎ)製作

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 10 3層構造の固定シェード 長期の車中泊を快適に続けるには、安眠が絶対条件です。その環境を作る要素の一つが、外部からの視線と光線を遮断する窓ふさぎです。 NV350キャラバンの居住スペース(荷室)にはスライドドアを含めて5ヶ所に窓があります。ほぼ全面(方位)にガラス窓があると言えます。ビルダー製のキャンピングカーと比べると開口部が多すぎて、このままでは落ち着けません。 昼間はともかく、電燈を点けた夜には、車内はガラス窓越しに丸見え状態になるので、そこに平然と居られる人は少ないでしょう。 車中泊の際に窓に目隠しを付けるのは半ば常識ですが、どこにどんな形の物を設置するのか、その自作の一例です。 私の初代自作キャンパーの  エブリイ  では、ガラス窓に8mm厚の銀マット(発泡ポリエチレンフォームにアルミ蒸着)を両面テープで貼り付けましたが、3年ほどでアルミが浮いて火ぶくれのようになりました。 固定式の遮熱目隠しシェード 全5窓のシェードを全て可動式にするのも一法ですが、締め切りで良い場所は、固定式にした方が管理が楽です。 ただ、締め切りと言っても、車のガラスは真っ平らな板ガラスの場合は少ないので、その曲面に沿わせて設置するのは難しいです。 ここで使った方法は、(昔の)鉄道車両内の天井から壁にかけての曲面に設置する広告印刷物固定具の援用です。 2mm厚の両面アルミのマット (セリアで購入) をガラスに押し付けて、型どり省略で、ガラス面に押し付けて ロータリーカッター で切り出します。 この銀マットを押さえる板は、2.5mm厚のベニヤ板を帯状に切った物です。ガラスと鉄板枠の間に挿し込めない場所は、ベニヤ板を薄く削って差し込みます。 内側に湾曲させてセットした板を、外側にガラス面に押し付けてパチンと密着するように、板の長さを1ヶ所ごとに微調整します。曲面に沿いにくい場合には、鍋から上がる水蒸気の中でカーブを作ります。 ベニヤ板のタイプによっては水濡れで剥離するので、注意が必要です。同様の物を樹脂で作るなら、対候性の強いポリカーボネートが向きます。ただ、入手と価格に難ありです。 この遮熱目隠しシェードは、実用的にはベニヤ板で抑えただけでも用を成しますが、このままでは見た目に違和感があるので、むき出しになるバックドアではベニヤ板を塗装

自作キャンピングカーの造作と家具製作の内容

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 15 車は走るのが命ですが、キャンピングカーの場合はそれと同等以上に居住性が大事です。ゆえに使う人の利用スタイルに合った、車内のレイアウトや設備が必要です。 私の自作車はキャラバン4ナンバーのままで、使用目的は普段は一人で(釣り)旅、巨大災害時には二人用の避難シェルターです。使う車はこれ1台だけなので、在宅時には日常に使用します。 車中泊のためにDIYした主な車内設備 車中泊用ベッド 旅の日々の安眠が安全と快適を支えるので、このキャンパー作りでは最重視して、車内のレイアウトの第一番目に決めました。 使う都度の組み立ては面倒でストレスになるので、一台のベッドは常設で、もう一台は 座椅子兼用の物 を、タイヤハウスを避けて床置きにします。 常設ベッドは2分割のスノコを枠が受け、その側板が床、壁、天井に荷重を分散させて、多点支持の総持ちで空中に人を保持します。 特徴は、天井裏のリブに在ったM6ボルト穴からボルトを吊り下げて、ベッド枠を保持していることです。このボルトは、ベッド枠を吊るとともに、転落防止の役も果たし、なおかつカーテンレール固定金具支持します。詳細は 自作キャンピングカーのカーテン製作 に。 ベッドの基本サイズは、設置するマットレス(布団)の、70㎝幅で長さ180㎝ですが、頭側に余裕空間があるので延伸可能です。 収納設備 狭い生活空間に物が散らかるのは好ましくないので、空間を犠牲にしてでも、十分な収納スペースを確保しています。  ベッド下収納 容積的には、収納全体の中で最大の場所です。ただし、奥行きが約70㎝と深いので、使いやすくはありません。衣装ケースなどのプラスチックの箱物を置いて使います。  ベッド上収納 ベッド枠と内壁のユーティリティーナットを利用して、空間に作ったもので、ベッド足元の上部空間のわずかな隙間を収納スペースに確保しています。 予備の毛布などを就寝中に容易に取り出すための設備です。空調無しなので、就寝時と朝方との温度差が大きく、プラス1枚必須が常態になります。  壁付収納 タイヤハウスの上部を作り付け収納棚としています。扉を開くとテーブルになります。棚の1段目の後部奥はインバーターの前部(操作部)が在ったり、電気配線と給水管等が設置されていて、少々複雑です。 車の曲面に合わせるため、棚板1枚ごと

自作キャンピングカーのカーテン製作

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 13 車のカーテンにも目的がいくつかあり、設置場所により、目隠し、遮光、装飾等色々ありますが、この記事はNV350での車中泊に必要となる  遮光カーテン  他の設置の一例です。 車内の窓につけるカーテンは、一部車種にある既製品を除けば、自作が基本になりますので、この製作はミシンの使える同居人に依頼しました。 運転席と荷室の間仕切りカーテン ここを仕切らない場合には、運転席の前、右、左の3か所の窓をふさぐ必要が生じます。これは市販の サンシェード があるので、簡単で便利です。 間仕切りにするのとどちらが良いかは使い方次第ですが、サンシェードを毎日3か所に着脱するのはそれなりに手間です。 カーテンを使って間仕切りするには、製作と取付が厄介です。でも、出来上がれば、開閉はシャーーーッだけなので楽です。 私は後者を選んだわけですが、レールの取り付けに知恵を絞り、天井裏の鉄板リブにボルトを取り付けることにしました。 この知恵の元は、 ドライブレコーダー の配線設置のために天井の内張りを外した際に、天井裏の構造をつぶさに観察したことです。 鉄板のリブには使われていないいろいろな穴がありましたが、いくつかのM6ナット以外は単なる穴でしたので、これを タップ でネジ立てしました。 リブの鉄板の板厚が2mm位しかないので、重量物を吊るのは無理ですが、M8ボルト4本でカーテン1枚なので、普通の使用では多分耐えられるでしょう。 M8トラスボルト   でレール直付けはできないので、天井のカーブに沿って湾曲する程度の5mm厚の木材薄板を天井に設置し、そこに安価ゆえに曲がるプラスチックのレールを取り付けました。 カーテンの上端を曲線にするのがベストですが、そこまでの拘りは無いので、直線で作ったのが冒頭の写真です。 スライドドアのカーテン スライドドアの上部は内張りの曲面が邪魔をしてレールの取り付けが難しいので、自作家具と内壁の鉄板に差し渡す形で、安価で剛性の高いステンレスのシングル物を取り付けました。 前後の接続は、前方は作り付けの収納ボックスに、後方は内壁に ドリルねじ で固定しました。この場所は自作の収納家具がドアに向かって張り出したことと、レール固定金具の設置が困難なために、直線カーテンには不都合でしたが、結果として遮光の実用上は問題あ

自作ルーフキャリアーの適法性とその根拠

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 11 自作ルーフキャリアーは、堅牢に作られていて、車への着脱が工具により可能で、かつ運転の妨げにならない物であれば、積載物との合算で積載制限重量を超えない範囲で、適法な物です。 理屈上はこのようになりますが、もしDIYするのなら、危険を伴う物であるとともに、対外的な必要が生じることもあり得るので、その法的根拠も理解しておくべきだと思います。 自作ルーフキャリアーに関する根拠法令 万一の不幸な事故の際には、最終的には保険に頼るとしても、そもそも自作のルーフキャリアーやルーフラックが違法な物であれば保険金が支払われないかもしれません。 → キャンピングカー自作の安全担保 ルーフキャリアーを自作する人は多くないようで、ルーフラックなどの法律論の記事はネット上には少ないです。したがって、自作のための法的検討までする例もあまりないようです。 根拠法令を順に見ていきます。 道路交通法施行令   令和三年六月二十八日改正 (自動車の乗車又は積載の制限) 第二十二条 二 積載物の重量は、自動車にあつては自動車検査証に記載された最大積載重量を超えないこと。 三 積載物の長さ、幅又は高さは、それぞれ次に掲げる長さ、幅又は高さを超えないこと。 イ 長さ 自動車の長さにその長さの十分の一の長さを加えたもの ロ 幅 自動車の幅 ハ 高さ 三・八メートル <注> 道交法にキャリア(積載装置)についての記載は無い。 自動車部品を装着した場合の構造等変更検査時等における取扱いについて ( 依命通達 ) 平成7年11月16日 (1) 用語 記1に用いる用語の定義は次によるものとする。 ① 「簡易な取付方法」とは、手で容易に着脱できる取付方法のものをいう。 ② 「固定的取付方法」とは、簡易な取付方法又は恒久的取付方法以外の取付方法をいう。 ③ 「恒久的取付方法」とは、溶接又はリベットで装着される取付方法をいう。 ④ 「指定部品」とは、ユーザーの嗜好により追加、変更等する蓋然性が高く、安全の確保、公害の防止上支障が少ないエア・スポイラ、ルーフ・ラック、ショック・アブソーバ、トレーラ・ヒッチ等別途定める自動車部品(以下「指定部品」という。)をいう。 (2) 次の各号の一に該当する場合には、車両法第67条第1項の適用については施行規則第35条の3第8号

キャンピングカー自作後の"構造変更車検"

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 -22 NV350キャラバンを車中泊仕様に自作改装して1年。継続車検のつもりでしたが、予期せぬ構造変更車検を求められてしまいました。 経験上、初代エブリイ(軽自動車)では起こらなかった想定外の事なので、事の顛末をシェアします。 問題の中心は、車検を受ける際の 車両重量制限 です。これは「道路運送車両の保安基準」に定められていて、  小型自動車[4、5、7ナンバー]と軽自動車は、±50kg  普通自動車[1、3ナンバー]は、±100kg の範囲で許容されます。 4ナンバーの キャラバン も エブリイ  も、同様に自作の木造で車内架装したものなのに、なぜ継続車検で通る、通らないの違いが生じたのか。 エブリイ  の場合 A 2年目 新車購入したサブディーラー民間指定工場で継続車検 「荷物は降ろしてきてもらいたいです」依頼アリ B 4年目 別の民間指定工場で継続車検 「・・・」何も言われなかったように記憶 いずれも、自作架装のまま通ったことは事実です。 キャラバン  の場合 B 中古購入直後 2列目座席撤去時に 構造変更車検 「・・・」何も言われなかったように記憶 B 1年後 架装状態で継続車検 「このままでは継続で通せないので構造変更車検が必要です」 「えっ、なぜ? エブリイでは通したでしょう!」 さて、なぜキャラバンでは継続車検が拒否されたのか。 指定工場 B には、車重の計測装置がありません。つまり±50kgを実際には検査できないのです。おそらく A も同様だったのでしょう。それなのに、・・・。 エブリイの荷室は狭いので、検査員の目視判断で「まぁイイカ」だったのでしょうか。実際には、木造内装 + 冷蔵庫 + ソーラー一式等を実測すれば50kgを超えていたかと思いますが。 これに対してキャラバンでは、内装に使ったコンパネ7枚だけでも50kg程度にはなるうえに、38kgの バッテリー 等々が載っているのですから、たしかに誰が見ても超過は明らかでした。 これら全ても積載物という解釈は、「 道路運送車両の保安基準 」に照らせば無理、ということのようです。毎年の車検で全て降ろすのも一法ですが、何日もかけるのは事実上不可能ですし・・。 陸運支局の検査場にユーザー車検で持ち込んでも通らないことは、 B 業者からの陸運支局への事前

自作キャンピングカーの床張り

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車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 5 下地床張り NV350キャラバンのコンパネ床 キャンピングカーを自作する際に、かなり手間ひま掛かるのが下地床張りです。これがいい加減だと、設備を架装するのに苦労します。必要な強度があり、水平がとれていて、床鳴りがなく、断熱性が保たれていて、総じて快適なこと。 そもそも、車の鉄板床はリブだらけな上に、微妙な段差があるので、最終的には部分ごとの微調整が必要です。簡単にパパッと置いて留めて終わり、にはなりません。 現車のNV350キャラバンの床を裸にすると、中央近くに燃料タンク上面へのアクセスのための開口部があり、もう一つの開口部が右サイドドアに接して在ります。万一故障の際に厄介なことになりかねないので、念のために開閉可能な造りとします。 およその床サイズは、最大幅で前後が286㎝、左右が154㎝です。これにどんな材料で、どんな施工をするのか。いろいろ考えられます。 自作のベース車がハイルーフではない標準ルーフなので、少しでも床面を上げないために、今回はタイプ-1のコンパネ(耐水合板 3×6尺 t=12mm)直張り(置き)の上にカーペット敷にします。 本当は自作初代 エブリイ のように無垢板を張りたいのですが、安価で軽く作業性の良い野地板は反りがキツイので、断念しました。 さて、作業の始めは剥がしからです。すべて剥がすと、見ただけでウンザリするような、1~15mm程度の段差だらけです。その一番高い所に、すべての箇所を合わせるのが基本です。 床の型取りと床材への転記 この車は低床車なので、タイヤハウスが飛び出していますから、これを避けて床を張ることになります。まずは型取りです。 純正のマットならそのままで型に使えそうですが、必ずしもそうとは言い切れません。織物の敷物なら少々の狂いは、変形して納まります。でも、実際に張る厚い合板は変形しませんから、大きすぎると嵌りません。そこで微調整が必要になります。 重い合板を何度も少しずつカットする仕事はたいへんなので、型の方をなるべく正確に作ります。マットを車の床にキッチリ当てて、余分は切り取り、不足は紙などで継ぎ足します。そうしてできた物を、合板を切る元の型とします。 型の形状を見て、継ぎ目の位置と歩行位置を想像し、合板の配置を決めます。それまでに空間設計がおぼろげにでもできていること