キャンピングカーを自作する目的と効用
車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 1
ニッサンNV350キャラバン DXロングボディー標準ルーフ 4ナンバー |
総予算 200万円 内訳 車両=150万円 設備=50万円
キャンピングカーをDIYする目的は一つです。自分にとって最も使いやすい、自分の生き方にフィットする車が欲しいからです。
メーカーやビルダー等の製作のプロと比べれば、技術も道具も劣りますから、見栄えの良いキャンパーができないことは自明です。
それでも、知識を増やし、技術を上げながら作ることは、作る者を進歩させることにもなります。
時間に恵まれ、経済に恵まれない高齢者である私には、時を遊ぶ自作 以外の選択肢は無いと考えます。
私の初代の車中泊車両は 軽バン エブリイ で、製作時点では、ドクターストップがかかる限界年齢まで使って、乗りつぶす気持ちでした。
それをなぜ変えることになったのか、理由は二つあります。
1. 遠からず来る巨大地震に襲われた際の、避難用のシェルターとして使うことを想定するようになったこと。(緊急時2人用)
2. バンライフに匹敵するような、長期の旅と日々の暮らしとの一体化を考えるようになったこと。(平常時1人用)
この2つの目的を、軽バンキャンパーで実現するのは、かなり無理があります。2人使用ではエコノミー症候群になったり、閉塞感から心身を害す危険があります。
そこで、サイズアップと設備の充実のために、2代目のキャンピングカーの自作を思い立ちました。
初代の軽バンでは、荷室にゆったり目の冷蔵庫とベッドを入れたら、それでスペースが尽きたので、あまり悩むことなく完成しました。
しかし2代目は、サイズアップをもくろむ関係で、設計も制作もある程度高度にならざるを得ませんし、費用も増えます。
自ずと決まるベース車両の選択ですが、その前に先ずはどんな設備を搭載するのか考えました。
キャンピングカー自作の装備計画
車中泊をする 可動住居 としてのキャンピングカーに、どのような設備と装備をするかは、人の健康や満足感に直接影響しますから、事前の検討が大事です。
QOL的満足の理想を追い求めた究極の姿は、アメリカのモーターホームになるのでしょうが、それがこの日本では特殊用途に限られることは、万人が認めるところです。
空調設備
健康穂維持するための最低限の設備は、換気装置です。車の屋根のソーラー発電能力では、冷暖エアコン常時稼働などはほぼ望めません。
ソーラーパネルにより日射を遮光した上で、夏の車内の熱気を排気するに足る換気を実現します。吸気は、スライドドア(ウィンドウ)か運転(助手)席窓からの自然吸気を想定します。
暖房は、ベバストのようなFF式が理想ですが、暖房コストが高くつくので、電気または燃焼暖房器具を安全対策しながら使用することにします。
給電設備
外部電源に頼らずに電気を完全自給するため、この能力を可能な限り上げることにします。この給電能力は、日ごろの暮らしとのギャップを埋めて、長期の旅の不自由を小さくします。
具体的には、ソーラーパネルを屋根に限界まで積みます。それに見合うだけの蓄電装置も積みます。何ごとも、予算の成約はありますが。
給排水設備
シンクと給排水、それぞれに10Lタンクの設置。それがキャンピングカーの必須設備だと世間では思われているのかもしれませんが、それは8ナンバー車の必須要件です。
給排水設備を備える利点はよく分かりますが、受水場所や清潔維持の手間を考えると・・、絶対必要とまでは、私は思いません。
排水を直接流せる、公共の水道設備を利用する方が、圧倒的に楽だと私は思うので、上水(飲用水)は十分に積みますが、設備は簡易な物にとどめます。
収納設備
設置位置の制約から、
1. 冷凍冷蔵庫と電子レンジ
2. 電源装置
3. 汚れ物、水濡れ品、釣り具
4. ベッド、椅子
5. 靴
6. 衣類
7. その他
の順にレイアウトしていきます。
この中の車中泊で使う 冷凍冷蔵庫 と 電子レンジ は、テレビやオーディオなどのエンタメ設備よりも格段に重要度が高いと思うので、別に考えます。
プライバシー保持&遮光設備
主要な設備は以上ですが、同時に考えるべき 内装 もあります。床、壁、家具、等です。
これらも上記の設備と一体で考えますが、基本は木材多用の家です。なぜなら、木材に調湿機能を期待するからです。
次の記事 キャンピングカー自作のベース車両の選択
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