キャンピングカー自作ベース車両の選択

車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 2

自作キャンパーのベース車両は、使用者次第ですから正解はありません。でも、選択を誤ると、後々乗り換えが必要になって苦労します。

私の場合には、軽バンで4年余り車中泊の釣り旅をしてみて、長期には役不足と考えるようになりました。そんな事例は少なくないはずですから、旅の目的や予算や諸々の条件次第で決まるベース車は、そもそも何でもありです。

私の場合は、軽からサイズアップするバンコン限定でした。4ナンバーや1ナンバーのバン(貨物車)をキャンピングカーとして使う場合には、事実上は2車種しかありません。トヨタのハイエースかニッサンのキャラバンです。

NV200バネットバン、タウンエースバン、中古限定ならボンゴ等の選択肢もありますが、前者はサイズが中途半端ですし、後者はいまさら感が否めないので、あまり現実的とは思えません。

小型(普通)車では ハイエース がベストの選択か?

現状では、ハイエースを使う人が多いようです。その理由を考えると、リセールが有利、トヨタのブランド、、その他には何かあるのでしょうか。

車が趣味の人なら、もっと細かな相違点を挙げるのでしょうが、私のような実利型人間は、自作のし易さと安さで、当然のようにキャラバンNV350を選びます。

キャラバンNV350
DIY派にもレベルの差はあるものの、道具や技術の限界がありますから、自作する際の大きな利点である"ラゲッジユーテリィティーナット(M6ボルト用)" の一点だけでも、キャラバンを選ぶのは自然です。

ちなみに、軽バンではスズキのエブリイには同様の装備があり、他社の軽バンにはありません。私の初代自作キャンパーはこの エブリイ でした。

このボルト穴は、キャラバンの場合には屋根(M8ボルト用)にもあり、これにルーフラックなどを固定するので、安心感があります。

私の場合、キャラバンNV350に決めるまでは早かったのですが、そこからの購入選択にいささか手間取りました。

自分の年齢(70歳)からみても、車を傷物にすることからみても、そして何より価格からみても、新車は有り得ません。

ただ、中古車からチョイスするのは、新車を買うより難しいです。中古車は不動産と同様の1点物ですから、色々な要素の軽重を3次元的に考えなければなりません。

要素を数え始めたらキリがないくらい多い現代の車ですが、私が重視したポイントを挙げてみます。

キャンピングカーのベース車両選択のポイント

燃料 ガソリン or 軽油

 燃費を考えれば軽油ですが、車両価格の高さと、メンテナンスの面倒を考えて、ガソリンに。

選択経過においてベバストヒーターの軽油版を付けることも考えたので、一時軽油に傾きかけたのですが、あまりに高い暖房トータルコストで、ベバストをあきらめたので、軽油である必要もなくなりました。

ミッション AT or MT

 高速道嫌いで下道専門の高齢者ゆえに、過去は燃費を考えてMTでした。今回は、疲労軽減(安全優先)のためにATを選択しました。

駆動方式  2WD or 4WD

 安心感から言えば、間違いなく4WDを選びたいところでしたが、対象車両が少なく、2WDになりました。氷雪の環境やスタックしそうなダートにはなるべく行かないことにします。万一の際には、JAFではなく、無料の自動車保険の ロードサービス を頼ることにします。

ドア数 3 or 4 or 5

 前の車で、右側サイドドアを使う癖がついてしまったので、左の"4"は無理。ウォークスルーではないので、"3"も無理。自動的に"5"ドアに落ち着きました。

スライドドアウインドウ or

 将来の雨漏りを考えると無い方が良いようにも思ったのですが、やはり換気の必要と閉塞感を避けたいために、窓は"有"。

年式(安全装備 付き or 無し)

 衝突被害軽減ブレーキ付きを選びました。高齢者の責務と考えたからですが、そのおかげで中古車には選択肢が少なく、高い買い物をすることになりました。

走行距離

 10万km超えは避けましたが、距離より年式を優先して、8.1万kmの過走行?車になりました。最終的な走行距離を20万kmまでと考えれば、十分そうなのでOKです。

修復歴  or

 本当はこれが真っ先に考えられることなのですが、選択に困れば"有"も視野に入れざるを得なくなります。

私の今回の場合では、最終候補5台の内には2台の"有"が残りました。結局は"無"に落ち着きましたが、絶対に避けるべきとまでは思いません。


購入までの流れ としては、中古車サイトを一定期間にらんで相場観を作り、ある時点で候補を5台に絞って交渉に入りました。結局は一番初めに着目した車を購入することになりました。

ディーラー系の車に安心感を感じて、なびきかけたのですが、値引きが渋くて魅力に欠けました。そんなもんでしょうね、カンバンに経費が掛かっているのですから。

購入した車は、300km離れた埼玉県の車でした。販売会社の事務室が、プラスチックの物置ハウスというのには驚きましたが、好感の持てる業者さんでした。

当初の提示額が155万円、成約が150万円だったので、大きな値引きではなかったのですが、希望候補車両の1番手だったので、まぁ、こんなもんでしょうか。

結果的に、相手のニュアンスからは、もう少し値引きが可能だったようにも感じましたが、見ずに買うために、相手の心証を害するのを避けたかったこともあります。

引取りに行ってセルフ納車した車は、キャラバンNV350の最もベーシックな 

バンDX・ロングボディー・標準ルーフの4ナンバーです。

車検証記載事項(購入時)

 車名 ニッサン
 型式 CBF‐VR2E26
 原動機の型式 QR20
 乗車定員 3(6)人
 最大積載量 1200(950)kg
 車両重量 1760kg
 長さ 469㎝ 幅 169㎝ 高さ 199㎝
 総排気量 1.99L

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