自動車保険のロードサービスはお得・・利用実録


自動車は機械物ですから、トラブルは避けられません。いざ故障という時のためにJAFに入っている人も多いようですが、実は自動車保険に付帯するロードサービスがお得です。

今回の私の事故は、野生のエゾシカに飛び込まれた衝突事故で、前部を壊されました。夜だったので、とりあえず近くの公園の駐車場に留めて確認すると、ラジエーターから冷却水が漏れだして、エンジン温度警告ランプが点灯して、動けなくなってしまいました。

もともとが車中泊用の 自作軽キャンパー なので、そこに泊まることにしました。さてどうしよう、明日は。頭の中が高速回転している内に、そうだ、修理工場までは自動車保険のロードサービスが使えるかもしれないと気付き、さっそく当夜20時半頃に保険会社に電話しました。

第1報 (事故受付担当)で知ったことは、
・損保会社が、ロードサービス(無償)で修理工場までレッカー移動してくれること。
・その段取りは翌日朝から始まること。(こちらが明朝で良いと言ったせいか?)
・それらのために、警察への通報(事故証明)は不要なこと

この情報をもとに考えたことは、修理が終わるまでの5日間前後をどこに泊まって、車無しでどう過ごすのか。修理工場は多分稚内市内で、私の家は浜名湖のそば。

第2報 (ロードサービス担当)は翌日の10時過ぎでした。そこで知ったことは、
・修理の終わった車は、自宅まで無料で回送可能なこと。

「エッ、トト遠いですよ。」一体いくら掛かるのか。道内を運び、フェリーで輸送し、降ろした港から我が家までまた運びと。後から調べてみたら、ドアtoドアのその費用は、エンドユーザーなら9.1万円くらいのようです。

第3報 (修理業者)
・現地を確認し、今から引き取りに出発する旨。

第4報 (ロードサービス担当、前と同一人)
・もし、車引き取り現場から自宅へ直行されるのなら、帰宅費用がロードサービスで出ます。

またもや「エッ、トト遠いですよ。」その日のうちに帰れなければ宿泊費用も出ます、とのこと。

引取りの車が到着するまでの間に、車内外を片付け、航空便とタクシー依頼先を調べておき、引取りに来た業者と修理の打ち合わせをして、車を預けてしまいました。超忙しくて、十分な対策ができないままに引き渡しました。

漏れた冷却水溜まり

一人残されてすぐに、タクシーを呼び帰路に就きました。


現地を10時半に出て、タクシーで稚内空港に向かい、羽田まで直行便で飛び、京急で品川に出て、新幹線で浜松まで走り、最後の在来線で最寄り駅に着いたのは18時半。費用は〆て62,080円でした。

領収書は費用請求に必須

自車走行+フェリーで3日がかりの旅と比べると、あまりの速さに戸惑いましたが、久しぶりの空の旅と新幹線の旅を楽しみました。

今回のロードサービスで保険会社が負担する費用は、表面上は15万円ほどになります。これは自動車保険の付帯サービスとしては、とても大きいと思います。

しかも、あくまでロードサービスであって保険金の支払いではないので、Webでの説明にも「保険期間中に、ロードサービスを利用されただけであれば翌年度の等級が下がることはありませんのでご安心ください。」とあります。

私の自動車(エブリイバン)の保険契約は車両保険を掛けていないので、保険料金年額=18,130円というささやかなものです。当然ながら自車の損傷への補償はありませんから、修理費用273,801円は全額が自己負担です。

車両保険については、自分が過失を問われる事故を起こさないためにも、あえて入らずに安全運転に留意し、万一全損になっても、現金で買い直せる程度の車に乗る、と考えています。

間もなく運転歴50年になりますが、過去に過失を問われる事故は起こしていませんし(違反歴は数回あり)、車両保険無しの経済効果は少なくとも100万円は超えているでしょう。

それゆえ、今回の件は「天災のようなものだから、仕方ないです。」とあきらめられます。


昨今はロードサービスが付帯するのが自動車保険の常識になっていますが、いざという時に、自分が受けられるサービス内容を知っている必要があります。

恥ずかしながら私は、事故に遭っても、すぐにはロードサービスが思い浮かばず、ましてや15万円ものサービスが受けられるとは想像もしていませんでした。

おまけのサービスを超える内容がありますから、お忘れなきよう!!

車がエゾシカに衝突したら

エゾシカは北海道では害獣扱いなので、事故で殺傷すること自体は罪に問われず、警察への通報が必須ではないようです。しかし、運転者や同乗者がケガを負った場合には、現場からの通報が必要になります。なぜなら、交通事故証明書が無いと搭乗者傷害保険金が支払われないからです。

今回の私の場合には、衝突した鹿が起き上がって山に去り、自分が感じた衝撃がさほどではなく、ムチ打ち症(経験あり)を起こすほどでは無いと判断して、通報は省略しました。このような場合も、できる限り事故証明書は取っておいた方が良いと思います。

エゾシカの動きは予測不能

エゾシカは、道内ではごく普通に遭遇します。道路上にたむろしているようなこともあります。その鹿に車が近づいたとき、次の瞬間に鹿がどのような動きをするか、まったく予知できないというのが正しい知識だそうです。昼夜を問わず、徐行して衝突を避けるしかありません。(地元のタクシー運転手さんから聞きました。)


今回の旅は カラフトマス狙いの釣り旅 だったのですが、大当たりの相手がエゾシカで、最悪でしたが、ロードサービスが少し助けてくれました。


追記
帰宅後はただ待つのみ。ちょうどお盆休みが挟まってしまい、修理完了までに17日。そこから陸送待ちと移動で13日。車が返ってくるまでに、ちょうど1か月掛かりました。
これが普通だとしたら、多忙な人には使えないシステムかもしれません。特に陸送関係の13日は異常と言っても過言ではないように思います。正味は4日間ですから。
他の保険会社ならどうなのでしょうか。SBI損保は連絡の全てが電話で、その引継ぎが悪いために、ロスタイムが大きいように感じました。
ロードサービス自体は各社提供しているのですから、もう少しレスポンスの良い保険会社に変えることも考えるべきなのかもしれません。
それよりなにより、事故は起こさない、もらわないが一番です!!


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