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浮き止めのシモリ玉/PE遠投(深タナ)時

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TGクッション S Y H741-Y  記事公開後に差替えました 餌釣りで使われる浮きの中でも、遠投する遊動浮きを任意のタナに止めるための浮き止めは、重要な要素(パーツ)です。ここでは PEラインの浮き止め に使うシモリ玉について考えます。 PEラインに遊動木球ウキを止めるゴム浮き止め(候補) そもそもPEラインに浮き止めを使うこと自体、一般的ではないようです。けれどもPEラインはNYラインに比べて、同強度なら細くできて飛距離が出ます。そしてライン比重が1.0以下のために、NYラインのように海中に沈んで浮きを引き寄せることがありません。 なので、本来は遠投向きのラインのはずですが、使う人は少ないです。なぜなら、遊動浮きを止めるのが難しいからです。これの解決手段は PEラインへの浮き止め=棚ボケなし に記しました。 実釣で度々使用していますが、過去に何度か浮き止め位置でラインブレイク(高切れ)を起こすことがあり、自作なので材料代だけとはいえ、 浮き や カゴ 等一式を失いました。 原因を考えて、いろいろ対策してきましたが、ようやくその原因究明と対処策が整ってきたので、ここでシェアします。 直径5.75mmの硬質プラスチック製テーパーシモリ玉 普通のシモリ玉はNYラインに使うことを前提に作られているはずですから、硬質プラスチック製です。球体への穴あけ方法は知りませんが、穴の角は面取りされていないので鋭利でほぼ直角です。 この穴のフチがPE編み糸の極細単糸を傷つけて破断に至るのだという仮説に基づき、(接触部分が弾力のある)ゴム素材の物に変更すべく、選定しました。 そもそもの理想は、ゴム素材で、 トップガイドを通り抜けない外径の球に直径0.5mm程度の穴が貫通している物 、ですが、探しても見つかりません。 このような微細な物、特にゴム製品は自作が困難です。110円ショップでビーズ類も探して見ましたが、ゴム系の物は見当たらないため、釣具店で購入したのが、これらの物です。 写真左の浮子ガードは釣り界一流ブランドのOWNERの製品で、250円でした。右の三品は、Tsulino(ツリノ)という、釣り具のイシグロのPBブランド商品で、1P=100円です。         穴径 (平時)mm  最大径 mm 浮子ガード     0.90    3.50 フカセゴム     0.

アオリイカ/ヤエン釣り 越前漁港での経験

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アオリイカ釣りは、どこでも人気沸騰中です。昔々その昔、伊豆半島最南端の南伊豆町で、たった1杯の春のアオリイカをいとも簡単に釣りあげた時代には、シーズンになっても岸壁には私一人でした。約40年前のことです。 陽が昇ってすっかり明るくなった頃、堤防から死んだ子サバを投げ込むと、親イカが浮いてきて触腕で挟む姿を間近に見て、何度も給餌して遊びました。 というのは半世紀近く前の話で、今やどこもここも釣り人だらけ。数年前に再開した釣りで、アオリイカにはずっと手付かずでしたが、2023春に再参入しました。 越前漁港 2023.05.14 場所は越前漁港の公園そば。浮き流し釣りからヤエンまで、色々試してみました。はじめ2日間位は、足元で釣った小メジナを浮きとフリーで泳がせてみましたが、これにはアタリ無し。当然、と言われそうですが。 その後6日間は現地で釣った10~15㎝のアジを餌に、やはり浮き流しからヤエンまでいろいろチャレンジしました。結局のところ、10日間ほどの滞在中にアオリイカのアタリは1回のみでした。 アオリイカにかじられたマアジ & ヤエン この時は、およそ3分待ったことは正しかったようで、アオリが離した時点でアジはかなり喰われていました。獲れなかった原因は、巻き寄せてくる際に、藻の中を抜け切らない内にヤエンを投入してしまい、イカまで届いていなかったようです。 1. 藻だらけの海でアジを自由に泳がせ、 2. いくつもの藻塊を通り抜けた先のアジをアオリに抱かせ、 3. 喰わせながら離されないように引き寄せて、 4. ヤエンを落として掛ける、  というのは至難のようです。 今回はアタリの多い近場の釣り人でも、バラシの話が多かったです。 秋は藻が少ないので、上手な人は連発で2桁の数釣りをする人もいますが、どうやら春の親イカは難しいようです。聞いた範囲で言うと、ここでは一人一日で0~2杯、でしょうか。 ただし、私自身の反省としては、人間の都合で アオリイカの回遊が多いとは言えない一ヶ所に居続けた ことと、体力を温存した結果、 実釣時間が短かった ことが、驚異的なアタリの少なさに現れたようです。 市販の仕掛け や オリジナルの仕掛け   もいろいろ試みましたが、なにしろイカがアジを抱いてくれないので、良いも悪いも見えないままでした。不具合の気付きはありましたから、無駄では

遠投中通しウキを発泡ポリエチレン棒で自作

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製作中の"遠投中通し浮き" 市販品では高価な物が多い 遠投ウキ ですが、比較的安価にもかかわらず、空気抵抗を受けにくく、糸絡みしにくいのが、軽量の 中通し浮き です。ただ、球形に近いと、波のある場合には波間に隠れて見づらいので、ある程度水面上の高さを維持できる棒ウキが有利です。 今回自作する物は、中通しとしては市販品に無い形の棒型で、メイン素材は発泡ポリエチレン製の スキ間充填材 です。これを使う訳は、安い、軽い、柔軟、の3要素が満たされるからです。 素材としては、硬めで穴の開いた 低発泡ポリスチレン製の物 もあります。加工が容易で穴開け済みなので、価格を気にしないならそれを使うのも良いでしょう。 以下のウキ自作には少々手間は掛かりますが、安くできるので、時間のある人にはお勧めです。製作原価は、1本あたり100円ほどです。 錘負荷  は長さに左右されますが、材料のプラパイプの規格=25㎝にしたがって作るのが自然で、ほど良い長さのように思います。 製作途上の曲がり補正前 上の写真は装飾を施す前の途中ですが、 LED浮きトップ に ピン型リチウムイオン電池BR435 を内蔵した実用形でテストした結果を黄色テープにマークしました。実用可能負荷は8~20号で、最適負荷は12or15号です。オモリ内蔵ではないので、8号未満の負荷では 寝ウキ になってしまいます。 < 材 料 > 高発泡ポリエチレン (すきまスティック) 外径20mm プラパイプ 外径3mm ビニールチューブ クリア  PVC 内径6mmx外径8mm マーキングテープ 蛍光ピンク マーキングテープ 蛍光イエロー 両面テープ   5mm幅 OPPテープ 接着剤 < 作り方 > 1. 発泡ポリエチレン棒を245mmに、ビニール管を35mmにカッターナイフで切ります。 2. 発泡ポリエチレンの先端部分の中心に  彫刻刀 (丸)で、深さ25mmの穴(直径4.5mmを目安に)を掘ります。 3.  発泡ポリエチレンの後端部分の中心から先端に向って、直径2.0mmの金串を挿し通します。上端部は、中心を避けて貫き、6.のプラパイプ用の下穴とします。開けた穴に直径3mmの竹ひごを通して、一晩置いて穴のクセを付けます。 4. 発泡ポリエチレンの下端部分をカッターナイフ

立形水飲み水栓の補助具を自作

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立形水飲み水栓に補助具をセット 公園の給水施設で最近よく見かけるのが、給水栓を外されている事例です。設備を設けた時点では必要と判断したはずの設備がなぜ撤去されたのでしょうか。 新設事例ではハンドルから手を離すと給水が停止する自閉タイプの物が多いことを考えると、おそらくは利用者がキチンと閉めない、あるいは出しっ放しで去るなどの非常識な行為が重なった結果なのかと推察されます。 かろうじて、立形水飲み水栓だけ残されていることが少なくないので、利用者としてはこの水栓のみを利用することになります。 ただしこれは水圧調整し難くて、ちょっと開けすぎると、吹きあがった水が降ってきます。手足や顔を洗うのは至難です。 私は旅先で不自由する場面が多いので、そんな時のために、立形水飲み水栓補助具 を自作しました。 参考写真 (小径のチューブを使用したので、VP13管で調整しています。) 水栓の先端の吐出口は小さいために、そのままでは細く鋭い水が出てしまいますが、この補助具のホース先端は太いので水圧を緩和するとともに、給水方向を自由にして使いやすくできます。 < 材 料 > TS 異径ソケット 塩ビパイプ用継手 20×13 PVCチューブ  内径14 mm 外径18.0 mm ゴムシート   ロール巻 1mm厚 PVC(塩ビ)用 接着剤 < 作り方 > 立形水飲み水栓 ( 三栄水栓製作所 SANEI Y56A-13 ) の吐出口の球形の直径は約24mmです。これに被せる異径ソケットの内径は26.45mmです。その差は約2.45mmなので、1mm厚のゴムシートと接着剤で隙間を埋めます。 1. ゴムシートを、幅40mm、長さ81mm(26mm×3.1415) に切り、異径ソケット20mm側内側に接着剤を塗り、ゴムを差し入れて接着します。 2. PVC(塩ビ)チューブを必要長さに切り、異径ソケット13mm側内側に接着剤を塗り、チューブを差し込んで接着します。 接着後は半日程度養生する必要があります。また、塩ビ用の接着剤はゴムシートに対しては接着力が弱くて剥がれやすいですから、要注意です。 < 使い方 > 水栓の球形部分に被せて差し込みます。はじめに少しずつ水を出してホース内が満たされたら、増量しても使えます。  今回作った物は、水栓のメーカー違いにより使用