立形水飲み水栓の補助具を自作

立形水飲み水栓に補助具をセット
公園の給水施設で最近よく見かけるのが、給水栓を外されている事例です。設備を設けた時点では必要と判断したはずの設備がなぜ撤去されたのでしょうか。

新設事例ではハンドルから手を離すと給水が停止する自閉タイプの物が多いことを考えると、おそらくは利用者がキチンと閉めない、あるいは出しっ放しで去るなどの非常識な行為が重なった結果なのかと推察されます。

かろうじて、立形水飲み水栓だけ残されていることが少なくないので、利用者としてはこの水栓のみを利用することになります。

ただしこれは水圧調整し難くて、ちょっと開けすぎると、吹きあがった水が降ってきます。手足や顔を洗うのは至難です。

私は旅先で不自由する場面が多いので、そんな時のために、立形水飲み水栓補助具 を自作しました。

参考写真(小径のチューブを使用したので、VP13管で調整しています。)
水栓の先端の吐出口は小さいために、そのままでは細く鋭い水が出てしまいますが、この補助具のホース先端は太いので水圧を緩和するとともに、給水方向を自由にして使いやすくできます。

< 材 料 >

TS 異径ソケット 塩ビパイプ用継手 20×13
PVCチューブ 内径14 mm 外径18.0 mm
ゴムシート ロール巻 1mm厚
PVC(塩ビ)用 接着剤

< 作り方 >

立形水飲み水栓(三栄水栓製作所 SANEI Y56A-13)の吐出口の球形の直径は約24mmです。これに被せる異径ソケットの内径は26.45mmです。その差は約2.45mmなので、1mm厚のゴムシートと接着剤で隙間を埋めます。

1. ゴムシートを、幅40mm、長さ81mm(26mm×3.1415) に切り、異径ソケット20mm側内側に接着剤を塗り、ゴムを差し入れて接着します。

2. PVC(塩ビ)チューブを必要長さに切り、異径ソケット13mm側内側に接着剤を塗り、チューブを差し込んで接着します。

接着後は半日程度養生する必要があります。また、塩ビ用の接着剤はゴムシートに対しては接着力が弱くて剥がれやすいですから、要注意です。

< 使い方 >


水栓の球形部分に被せて差し込みます。はじめに少しずつ水を出してホース内が満たされたら、増量しても使えます。


 今回作った物は、水栓のメーカー違いにより使用不能の可能性があります。必要に応じて、球形部分の直径を計測のうえで調整されるようお勧めします。

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