投稿

2月, 2022の投稿を表示しています

自作キャンピングカー居室の空調(吸排気と空気循環)

イメージ
車中泊車両をキャラバンNV350で自作 - 9 自作キャンピングカーに換気装置が無いと、生活の質が下がる、では済みません。時には危険です。夏に排熱できないと熱中症の恐れがありますし、ガスの直火で調理すると一酸化炭素中毒の恐れもあります。 キャブコンやモーターホームなら居住を前提にゼロから設計されますから、当然に窓や換気装置があります。 これに対して、市販のベース車を改造で使うキャンピングカー、特に自作のDIY車では、換気装置は設置が難しいだけに、悩みどころになります。 後付けのエアコンやルーフベンチレーターも付けず、FFヒーターも無しで通年の車中泊をするのは、正直のところかなり苦しいです。真夏と真冬は、限界を超えます。→  車中泊の最適温度と限界温度 業務でない遊びの車中泊なら、限界を超えてまでの車中泊はしないのが常識ですが、少しでも快適にという意味では、可能な限りの対策を講じるのも自然です。 ここでは、基本の  吸排気  と  空気循環  で改善を図った一例をシェアします。 今回は排気を強制的にすることで、陰圧により自然吸気し、併せて室内に空気の流れを作ります。手動ながらも、換気量調整も可能とします。 排気ファン & 吸気網戸 熱気や臭気が残らず、雨や虫が入らず、ベース車の負担にならないこと。こんなところが排気装置の必要要件でしょう。機能的な理想を言うなら簡単で、ファン付きの ルーフベンチレーター を設置することで一挙解決です。 ただし、これをすると、ほぼ間違いなく車高がオーバー(+4cmの許容基準)しますから、4ナンバーだったベース車は1ナンバーに変わります。 そして、当然のことに屋根の鉄板を切り抜くのですから、後々のトラブルの元を作ることにもなります。コーキングの寿命はわずか数年ですから。 それらのマイナスを考えた結果、私はサイドドアに窓付きの中古ベース車、NV350キャラバンを買いました。その小窓で換気をしようと考えたわけです。 NV350キャラバンを  ベース車に選んだ  のには他にも理由はありましたが、とにかく小窓付きのキャラバンは中古車市場には少なく、探し出した車は6人乗りだったので、購入後に乗車定員を3人乗りにする  構造変更車検  を受けました。 苦労して得た小窓ですが、その窓に取り付けるウィンドウファンがまた既製品には適当な物が無いので

自作キャンピングカーの充填断熱施工は無駄 !?

イメージ
普通の乗用車やバン、マイクロバス等、キャンピングカーの 自作ベース車両 は色々あります。これらの車は、外部はもちろんのこと、内部にまで鉄板が使われていて、それらを 互いにつなぐ ことで、全体の剛性を確保しています。 熱伝導率の高い鉄板が全てつながっているのですから、車体の熱はどこへでも伝わっていきます。その事実を無視して、内外の鉄板の空隙にグラスウールや樹脂発泡材を断熱材として充填する充填断熱をする例を見受けますが、私はこれは無駄だと思います。 正しく言うなら、費用対効果が悪く、ほぼ無駄なのですべきだとは思わない、ということです。 住宅を例に挙げれば、すぐに分かることです。今時の断熱性能の高いZEHの家では、高機能の 断熱材を約6インチの厚みで充填 しています( 一条工務店の例 )。構造材には 熱伝導率の低い木材 を使って熱橋の熱伝導を抑えつつ、です。 くどいですが、溶接により一体化された鉄板のヒートブリッジだらけの車に断熱材を充填しても、外から中へは(逆も)、鉄板の熱橋により暑さ寒さは速やかに伝わってしまいます。 もちろん、私もNV350をキャンピング仕様に作る際には考えました。何とかできないものか・・・。でも、どう考えても、 内外温度差の時をずらす 以上の効果は上げられそうにないので、断熱はあきらめました。 建物と同様に、最も熱移動の激しいシングルガラス1枚の窓だけは、 シェード や カーテン で断熱効果もわずかに期待して施工しました。 ともかく冬の車内ではFFヒーターなどで朝まで暖房し続ける以外に、車中泊で暖かい朝を迎えることはできません。その暖房コストを少し下げるためなら、断熱施工も一部有効になると思います。 ただし、FFヒーター+断熱施工 の二重のコストはパフォーマンスが良いとは到底思えません。そこまでするなら、快適なホテルに泊まった方が良いのではないでしょうか ?? それほどの寒さでなければ、車内では、寝るまでの間のスポット暖房と、衣服や寝具の調節でしのぐ方が合理的のように思います。 私も安価な中華製のFFヒーターにも興味を持ちましたが、要らぬ危険は避けました。 ドライブレコーダー は中華製を付けましたが、それが元で車が全焼する不安はありませんから。 冷房については、、エアコン??  ?? どうしても使いたいなら、給電できるキャンプ場ですね。そ