夏の車中泊必須アイテムは"網戸+バイザー"
夏の車中泊必須アイテムの理想を言うなら、エアコンですと答えたいところです。が、私の4ナンバーNV350キャラバンには無理です。とりあえず家庭用のエアコンが動く程度の 電源システム は搭載していますが、居住スペースの壁が鉄板の車でエアコン運転するのは 無意味 です。
エンジン回しながら車内をエアコンで冷やすのは、酷暑から身を守るという意味で、緊急時には必要かもしれませんが、アイドリング音で周囲からひんしゅくを買ってまで車中泊するくらいならホテルに泊まれ、と言われそうですから、これはほめられません。
鉄板車での車内温度との熱い戦いは、精一杯頑張って換気までに留め置くのが、遊びの車中泊にはふさわしいように思うのは、私だけでしょうか。せっかく移動できる車なんだから、山の緑陰に逃げ込むとか・・。
でも、都会人には昆虫は嫌われ者のようですから、緑陰で窓をフルオープンにはできないでしょう。するなら網戸が必須です。これがこの記事の趣旨です。網戸があれば、心地よい温度のところに移動すれば天国です。
自分でも 自作キャンパー用に 網戸+排気ファンのシステム を作りました。何度か使いました。それなりに快適でした。けれども、出番は多くありません。なぜなら、雨が降ってくると、取り外してガラス窓を閉じなければならないのです。
雨が分かり易く、ざーーーっと降り、ぱっと止んでくれれば使えますが、降ったりやんだりをグズグズ繰り返す梅雨時は、正直のところ使いにくいのです。
日本は3日に1日は雨が降る国です。何でも安く自作が信条の私も、こればかりはついに買ってしまいました、網戸とバイザー。
しかし、梅雨時から夏の終わりまでは、この常時換気装置なしでは、命にかかわりますから、高いか安いかなんて言ってられません。とにかく必須なんです。
そもそも需要の多い物ではないスライドドアの小窓に取り付ける物なうえに、ハイエースと比べるとマイナーな NV350キャラバン ですから、メーカー、製品も選択肢は少なく、私はマッドファクトリーという会社の物を購入して取り付けました。残念ながら Amazon では取り扱いがありません。
初期ロットとの言いわけ付きだったので、少々心配しながら取付作業にかかったら、案の定の初期不良物でした。
網戸はガラス窓の内側で上下2ヶ所ずつ計4か所をボルト止めする構造なのですが、その内の1ヶ所にボルトを受ける♀ネジが欠損していたのです。
翌日出発の予定だったので、返品交換では間に合わず、やむなくDIY作業で異径のボルト取付で対応しました。
写真付きでクレームを送ったら、翌日には不良品1点単品分相当金額の返金対応がされたので、まぁヨシとします。
この網戸は、車体の側面カーブの関係で、垂直に降った雨でも入ります。雨中での使用のためにはバイザーが必須で、セットで付けないと網戸の価値半減ですから、取り付けました。
NV350用スライドドア小窓網戸+バイザーbyマッドファクトリー |
物への感想
網戸はボルト締めで金具でガラスを挟み込む構造なので不安はありません。樹脂製の本体はウィンドーガラスの曲面に合わせたカーブが形作られていて、実用も意匠も文句なしです。網戸の貼り替えもできるので、長期の使用が可能と考えられます。
バイザーは茶色がかった黒色透光樹脂製です。厚みがあって丈夫そう、かつ軽量で、ほど良い感じです。不安は取付で、両面テープのみで接着します。網戸がガラス窓の開口部フチを覆っているので、金具が使えないのです。
使用している両面テープは特殊な物らしく、溶けて密着するようです。たまたま直射日光に当てて置いたら、テープの接着剤が溶け始めてガラスに付着しました。なるほどの両面テープです。"最低24時間は動かすな"のディーラー指示がうなずけました。おそらく、キチンと施工すれば、落下事故は起きないのでしょう。
使用に関する感想
たとえ少しでも窓を開けて通風できることは、温度上昇を防ぎます。実際に小窓を開けておくと、炎天下でもかなり違います。それが雨の中でも可能になるバイザーとのセット付けは、効果が大きいです。
直近7/3~7の旅では、正直のところ焼けた鉄板の残熱で暑くて寝苦しかったです。それでも体調を維持できたのは、この "網戸+バイザーセット" のおかげだったと言えます。
ただし、私のキャラバンは、車内の通風換気装置 として、扇風機+天井送風機も使用しているのが効いています。今回の "網戸+バイザーセット" だけでは、車内の空気を動かすまでの力はありませんから。
ある夜、ドアストッパー で後部ドアを少し開けたまま閉め忘れて眠ったら、蚊の攻撃を受けました。やはり編戸無しでは、夏は無理ですね。ドアをロックしないのは、別の不安で眠りにくくなるでしょうし。
結論としては、小窓2ヶ所分の網戸+バイザーのセットが、3万円台で買える物としては価値ある、と思います。というよりも、事故なく使えるという制約が課されるのですから、この程度の価格は当然なのかもしれません。
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