釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-8
釣り用ドライペレットの海水投入試験-1
寒中で自然乾燥させた試作ドライペレットの、使用時の状態確認のためのテストを行いました。
目的は2点の確認です。
1. 海水中での沈降速度
2. 海水中でのバラケ具合
テストサンプルは約5.5mm目のフルイを通したペレットです。乾燥期間は16~22日間で、概ね自然乾燥の限界(残水分率16~23%)に達したものと思われます。形状について、直径は押し出しにより一定(約4mm)ですが、長さは不定で平均11mm(5~20mm)です。
1B 澱粉糊結着パーライト入り
2 澱粉糊結着パーライト無し ← 乾燥後には固くてバラしにくい
3 生澱粉結着パーライト無し ← 乾燥後には固すぎてバラすのが困難
実際に使用する海域の塩分は、資料によれば3.4%ということなので、食塩7gを199gの水に溶かしました。これで 7/206=3.398% 。これ(23℃)を試験用模擬海水としました。
初めに 沈降速度のテスト です。
4サンプルをそれぞれに模擬海水に投入し、グラスの水面から底までの9cm沈む時間を計って、1m沈む所要時間に換算しました。
1A 4.0sec/9cm = 44sec/1m
1B 7.0sec/9cm = 78sec/1m ← 沈まない物があるが沈む物の平均的な数値
2 1.5sec/9cm = 17sec/1m
3 1.5sec/9cm = 17sec/1m
次に バラケのテスト です。
底に4mmメッシュでテグスを張ったコマセカゴにペレットを入れて水中に置き、10分間観察する(1分ごとに上下左右に各1往復振る)と。
1A・・6分経過くらいからバラケ始めるが4mmメッシュを通過しない
1B・・3分経過で浮沈個数がおよそ半々
4分経過で4mmメッシュを通過して沈降し始める
6分経過で1/2量が4mmメッシュを通過して沈降
10分経過で7/10量が4mmメッシュを通過して沈降
2 ・・10分経過でもあまりバラケずペレット表面から剥落するにとどまる
3 ・・10分経過でもあまりバラケなペレット表面から剥落するにとどまる
10分経過後のコマセカゴの残存物は、
釣り用ドライペレットの海水投入試験結果の考察
沈降速度については、遅いほど海中に漂う有効時間が長いので有利と考えられます。浮かずにゆっくり沈む1Aが好ましいように思います。パーライト入りの1Bは個数の半分くらいが、バラけるまで沈まないということで、カゴ中にパーライトのみが残ってしまいそうなので不採用。
バラケについては、実際の海中では潮流等の影響で今回のテストよりは促進されると考えられるます。2と3はバラケが長時間進まずに、干渉しあってカゴの穴から放出しにくいように思います。1Bは早くバラケて良いようにも思えますが、カゴ中で浮いてしまってバラけるまでカゴから放出されないということでは使用に耐えません。1Aはテストでは4mmメッシュを通過しませんでしたが、実際には直径6.5mmの穴なので、放出は一定程度可能と考えられます(要追加テスト)。
次の段階として実際のカゴ(放出穴)を使用して追加テストを行います。
ドライペレット使用の前提条件 カゴの放出穴直径は6.5mmで仕掛け全長は1.0m。カゴは海底から立ち上げ(浮かせ)て固定するか、浮き流しで漂わせるかの2通りの使用を想定しています。
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