泳がせ釣りを直江津港で
淡々と日記をつけるがごとく。
5月9日
遠路はるばる400km余り走ってたどり着いたのは15時前。
下見のつもりで見回していると時折マイワシが回ってきて釣れていました。魚が釣れているのに知らん顔ができるほど人間ができていないので、さっそく支度をして釣り上げました。大羽~中羽サイズのイワシがコマセ無しでもサビキ針に掛かります。
着いたばかりでいつ帰るか分からない身なので、あくまで泳がせ釣りの餌用です。ちょっと大き過ぎますが、さっそく足元に垂らします。泳がせ釣りは、仕掛けを投入してしまえば超暇な釣りです。エレベーターだと活き餌の状態が分かりませんが、足元に垂らしたものは竿先に活き餌の動きがダイレクトに表れるので、仕掛けのチェックも不要。
暇つぶしに、釣って余ったマイワシを岸壁でヘッドレスにし、車の調理台で刺身に造りました。
冷蔵庫にしまっておき、夕食の1品にしましたが、旨いっ、の一言。残った物はヅケにして冷蔵庫へ。
5月10日
04時頃に目覚めて、釣り開始するとじきに薄明るくなってきて、これじゃ朝マヅメも半分か。自分に文句を言いながら、コマセ無しのサビキ針を足元に降ろすと、いきなりプルプルッ。か弱い引きに小物確定ながら、さて何だろう。上げてみたら、ほーっメバルですか。
可愛い孫のような姿を一瞬だけ愛でて、リリースです。それっきり当りはないまま時が過ぎ、7時半頃の先触れ通りに8時前には目の前に係船ロープが張られてしまいました。その後は風が強くなり、回りの釣り人もいつの間にか皆無になり、私も自然には逆らわずに早々に撤収。冷えた体を温めるべくお風呂に行って、本日は終了。えーっ、
5月11日
前々日に貰った小鯵が活かしバケツの中でまだ生きていたので、05時から足元に垂らして泳がせ釣りをスタート。
回遊してきたマイワシを釣り上げて、エレベーター釣りの竿も追加。
釣れたマイワシを入れた味噌雑炊と昼ビールの昼食に舌鼓を打てども、仕掛けの魚は無傷で元気。1日粘りたおすも、何も起きずに終了。んー、やはりこんなもんですか。
5月12日
普段は土曜日曜は竿を出さないことにしている私ですが、旅先では多少の融通が必要です。人気の高い釣り場を避けて、釣果が期待薄の釣り場に入ったのが05時頃。サビキ釣りでコマセを使っている先行者から話を聞いてみると芳しくない様子。
やる気は出ないものの、目の前が海では竿を出さないわけにはいきません。
ならばと、コマセに使う自作ドライペレットと改造ロケットカゴのテストをすることに。ウキのすぐ下にカゴを配置して、ドライペレットの出具合を試してみました。おー、ちょうど良い感じに、ペレットがポロリポロリと出て行きます。成功!!。
さっそくサビキ針をセットして、実釣に移行しました。ペレットを詰めては投げ、詰めては投げ・・。周囲でも何も釣れずに時が過ぎていきます。いいかげん飽きて目を離し、流された浮きを回収するつもりで巻いてくると、なにやら抵抗があり、近付いた仕掛けに銀色に光る物がくっついてきました。ありゃ。抜き上げたら、コノシロでした。
お隣さんが今日帰るというので尋ねたら、めでたくお持ち帰りいただけることになりました。記念撮影だけしてお引渡完了。ところでコノシロはドライペレットを食べたのかな。コマセ無しでも釣れる魚だけに??。後になって、腹を割いて胃の内容物を見ればよかったと、大反省。でも、腹を割いてから差し上げるのも如何なものか。せっかく喜んでもらってくれた人にね。
15時頃にここを撤収して、直江津港第3東防波堤管理釣り場に向かいました。目的は見学。車のゲート前には当日入場待ちの車が並んでいましたが、横を通り抜けて奥に進み、受付を済ませて先端までの往復の道すがら見ましたが、目の前で釣れはしなかったものの、ワラサ、イナダをぶら下げて帰る人は目撃しました。聞けば、釣れたのは朝方とのこと。その後もポツポツ釣れていたそうです。
マダイ狙いは遠投カゴ釣り、ブリ狙いはルアー(ジグ)、クロダイ狙いは何釣りだったか見落としました。マアジはほとんど釣れておらず、小アジも釣れていないとのこと。
これでは泳がせ釣りができません。マイワシの回遊はあるようでしたが、小アジのように居つくわけではないので当てにできません。私はここで泳がせ釣りをするのが、今回の遠征の主目的だったので、大弱りです。もっともアジが釣れていないのを知ってはいたのですが、そろそろ好転するかも、という期待見込みで来たので、外れても仕方ないのです。
他の場所で釣って運ぶ道具は持っているものの、車で運ぶ時間以外に受付や歩行の時間を考えると、かなり無理矢理になりそうです。んー、止すかー。そもそもベイトと本命はセットのものだしなぁー。
念のために小アジ釣り場候補の直江津港佐渡汽船ターミナル東隣接岸壁を見学して、この日はお終い。
5月13日
朝から雨。手も足も竿も出せず、釣具屋とスーパー見学の後は終日読書。
5月14日
05時頃から泳がせ釣りを開始、したかったのですが餌が無い。ようやく回遊してきたマイワシを生き餌にして開始したのは10時頃でしたか。
エレベータ仕掛けを投入しておくとウキが見えないために、お隣の釣り人が投げサビキを流してきてこちらと絡むので、この日は足元の垂らし1本で勝負。
針掛けしたイワシは元気で長持ちするのですが、活かしバケツに入れておいたマイワシが次々弱るので、補充のために釣ったイワシの入れ替え作業を時折つづけて、この日も暮れました。
薄暗くなった頃からマアジ狙いの遠投サビキを追加して22時まで粘ったのですが、結果はゼロ。周囲は浮き1つあたりで0~1尾が推定値。釣れていた型は小から中までで、尺アジは見えず。中アジもスリムな体型で垂涎物ではなかったです。時期が時期ですから当然ですか。
そういえば管理釣り場のブリ、ワラサも痩身でした。鯛類、ヒラメも産卵前後と思われるので、この時期、この地方は全般に釣魚の食味的な魅力はあまり大きくないのでしょうね。なんて、私のようなヘボ釣り師が言うと負け惜しみにしか聞こえないですね。ホッホッ。
完全に暗くなってから、自作海面照明(集魚灯)装置のテスト をしました。
5月15日
05時頃にベッドから這い出して釣り支度をしながらオールナイトのお隣さんに聞くと01時頃に少し釣れ続いたとのこと。それにしても皆さんタフですね。
私はこの日を最後に帰路につくと決めての最終日でした。よって、釣れたイワシは全て持ち帰るので、いーぱい釣るぞと意気込んで海に向かうも、この日に限って回遊がありません、待てど暮らせど。生き餌にするイワシが釣れなければ泳がせの竿も出せません。
周囲の状況に目を配る以外には何もすることがありません。マアジも釣れている気配がないので、これに手を出すこともなく、ただただ時が過ぎます。んーっっっ、じれったさとの闘い。現場で知り合って話した農業者曰く「自然相手だから、待つしかないんだよ。」と。確かに。だから待ちました。ずーっと1日。
そろそろ暗くなってきて水中が見えにくくなってきた19時前頃でした。やっと来ましたマイワシの群れは。バタバタオロオロして釣れたのはたったの8尾。
あんまりだー、の釣果に奮起してマアジ狙いの遠投サビキにチャレンジするも結果はゼロ。周囲は0~2尾。時すでに20時。
最終日も終わり、竿をたたんで岸壁端で下を覗きながら糸を巻き取っていたら、誰かが捨てたイワシの頭が漂ってきて・・、その瞬間。左下からスウーッと浮き上がってきた魚が、ちょうど私の前の水面直下からスウーッと右下に潜って行きました。ワッワッワッ、○○○だっ。薄紅ではなくえんじ色に近い70cmはあろうかという大きな○○○。とんでもない物を見てしまいました。
あまりに釣れない日々を過ごした私の脳裏に、突然妄想が湧いたのですね、きっと。
それにしても竜宮城からの遣いとは、乙姫様もニクイ計らいをするじゃありませんか。チラッとだけ見せてあげる、だから又来てね、なんて。偶然とは言わせませんよ。
今回の旅釣りは、この最後の最後を見ても分かるとおりのタイミングの悪さ。下手の上にタイミングの悪さが乗れば、最悪ぅー、の結果は当然のこと。一週間余も居て、本命の釣果はゼロ。こんなこともあるのですねー。
落ち込んだ気持ちを復活させて、再び釣り旅に出ることがあるのでしょうか。
なんてお涙頂戴風に書いてはみるものの、冷静に省みることが肝要です。
今回の釣りで学んだこと
1. そこに居る魚しか釣ることはできない。
2. 回遊魚のみをターゲットにすると、偶然性が釣果を決定する。
3. 同じ時間釣りするなら、昼より夜が釣果を得やすい。
知力、体力、技術力、経験値・・。多くの要素が揃ってはじめて得られる釣果ですから、釣りは容易ではありません。もっと考え、現場を踏み、結果を出したいものです。
ネバーギブアップ これあるのみ
5月9日
遠路はるばる400km余り走ってたどり着いたのは15時前。
下見のつもりで見回していると時折マイワシが回ってきて釣れていました。魚が釣れているのに知らん顔ができるほど人間ができていないので、さっそく支度をして釣り上げました。大羽~中羽サイズのイワシがコマセ無しでもサビキ針に掛かります。
着いたばかりでいつ帰るか分からない身なので、あくまで泳がせ釣りの餌用です。ちょっと大き過ぎますが、さっそく足元に垂らします。泳がせ釣りは、仕掛けを投入してしまえば超暇な釣りです。エレベーターだと活き餌の状態が分かりませんが、足元に垂らしたものは竿先に活き餌の動きがダイレクトに表れるので、仕掛けのチェックも不要。
暇つぶしに、釣って余ったマイワシを岸壁でヘッドレスにし、車の調理台で刺身に造りました。
冷蔵庫にしまっておき、夕食の1品にしましたが、旨いっ、の一言。残った物はヅケにして冷蔵庫へ。
5月10日
04時頃に目覚めて、釣り開始するとじきに薄明るくなってきて、これじゃ朝マヅメも半分か。自分に文句を言いながら、コマセ無しのサビキ針を足元に降ろすと、いきなりプルプルッ。か弱い引きに小物確定ながら、さて何だろう。上げてみたら、ほーっメバルですか。
可愛い孫のような姿を一瞬だけ愛でて、リリースです。それっきり当りはないまま時が過ぎ、7時半頃の先触れ通りに8時前には目の前に係船ロープが張られてしまいました。その後は風が強くなり、回りの釣り人もいつの間にか皆無になり、私も自然には逆らわずに早々に撤収。冷えた体を温めるべくお風呂に行って、本日は終了。えーっ、
5月11日
前々日に貰った小鯵が活かしバケツの中でまだ生きていたので、05時から足元に垂らして泳がせ釣りをスタート。
回遊してきたマイワシを釣り上げて、エレベーター釣りの竿も追加。
釣れたマイワシを入れた味噌雑炊と昼ビールの昼食に舌鼓を打てども、仕掛けの魚は無傷で元気。1日粘りたおすも、何も起きずに終了。んー、やはりこんなもんですか。
5月12日
普段は土曜日曜は竿を出さないことにしている私ですが、旅先では多少の融通が必要です。人気の高い釣り場を避けて、釣果が期待薄の釣り場に入ったのが05時頃。サビキ釣りでコマセを使っている先行者から話を聞いてみると芳しくない様子。
やる気は出ないものの、目の前が海では竿を出さないわけにはいきません。
ならばと、コマセに使う自作ドライペレットと改造ロケットカゴのテストをすることに。ウキのすぐ下にカゴを配置して、ドライペレットの出具合を試してみました。おー、ちょうど良い感じに、ペレットがポロリポロリと出て行きます。成功!!。
さっそくサビキ針をセットして、実釣に移行しました。ペレットを詰めては投げ、詰めては投げ・・。周囲でも何も釣れずに時が過ぎていきます。いいかげん飽きて目を離し、流された浮きを回収するつもりで巻いてくると、なにやら抵抗があり、近付いた仕掛けに銀色に光る物がくっついてきました。ありゃ。抜き上げたら、コノシロでした。
お隣さんが今日帰るというので尋ねたら、めでたくお持ち帰りいただけることになりました。記念撮影だけしてお引渡完了。ところでコノシロはドライペレットを食べたのかな。コマセ無しでも釣れる魚だけに??。後になって、腹を割いて胃の内容物を見ればよかったと、大反省。でも、腹を割いてから差し上げるのも如何なものか。せっかく喜んでもらってくれた人にね。
15時頃にここを撤収して、直江津港第3東防波堤管理釣り場に向かいました。目的は見学。車のゲート前には当日入場待ちの車が並んでいましたが、横を通り抜けて奥に進み、受付を済ませて先端までの往復の道すがら見ましたが、目の前で釣れはしなかったものの、ワラサ、イナダをぶら下げて帰る人は目撃しました。聞けば、釣れたのは朝方とのこと。その後もポツポツ釣れていたそうです。
マダイ狙いは遠投カゴ釣り、ブリ狙いはルアー(ジグ)、クロダイ狙いは何釣りだったか見落としました。マアジはほとんど釣れておらず、小アジも釣れていないとのこと。
これでは泳がせ釣りができません。マイワシの回遊はあるようでしたが、小アジのように居つくわけではないので当てにできません。私はここで泳がせ釣りをするのが、今回の遠征の主目的だったので、大弱りです。もっともアジが釣れていないのを知ってはいたのですが、そろそろ好転するかも、という期待見込みで来たので、外れても仕方ないのです。
他の場所で釣って運ぶ道具は持っているものの、車で運ぶ時間以外に受付や歩行の時間を考えると、かなり無理矢理になりそうです。んー、止すかー。そもそもベイトと本命はセットのものだしなぁー。
念のために小アジ釣り場候補の直江津港佐渡汽船ターミナル東隣接岸壁を見学して、この日はお終い。
5月13日
朝から雨。手も足も竿も出せず、釣具屋とスーパー見学の後は終日読書。
5月14日
05時頃から泳がせ釣りを開始、したかったのですが餌が無い。ようやく回遊してきたマイワシを生き餌にして開始したのは10時頃でしたか。
エレベータ仕掛けを投入しておくとウキが見えないために、お隣の釣り人が投げサビキを流してきてこちらと絡むので、この日は足元の垂らし1本で勝負。
針掛けしたイワシは元気で長持ちするのですが、活かしバケツに入れておいたマイワシが次々弱るので、補充のために釣ったイワシの入れ替え作業を時折つづけて、この日も暮れました。
薄暗くなった頃からマアジ狙いの遠投サビキを追加して22時まで粘ったのですが、結果はゼロ。周囲は浮き1つあたりで0~1尾が推定値。釣れていた型は小から中までで、尺アジは見えず。中アジもスリムな体型で垂涎物ではなかったです。時期が時期ですから当然ですか。
そういえば管理釣り場のブリ、ワラサも痩身でした。鯛類、ヒラメも産卵前後と思われるので、この時期、この地方は全般に釣魚の食味的な魅力はあまり大きくないのでしょうね。なんて、私のようなヘボ釣り師が言うと負け惜しみにしか聞こえないですね。ホッホッ。
完全に暗くなってから、自作海面照明(集魚灯)装置のテスト をしました。
5月15日
05時頃にベッドから這い出して釣り支度をしながらオールナイトのお隣さんに聞くと01時頃に少し釣れ続いたとのこと。それにしても皆さんタフですね。
私はこの日を最後に帰路につくと決めての最終日でした。よって、釣れたイワシは全て持ち帰るので、いーぱい釣るぞと意気込んで海に向かうも、この日に限って回遊がありません、待てど暮らせど。生き餌にするイワシが釣れなければ泳がせの竿も出せません。
周囲の状況に目を配る以外には何もすることがありません。マアジも釣れている気配がないので、これに手を出すこともなく、ただただ時が過ぎます。んーっっっ、じれったさとの闘い。現場で知り合って話した農業者曰く「自然相手だから、待つしかないんだよ。」と。確かに。だから待ちました。ずーっと1日。
そろそろ暗くなってきて水中が見えにくくなってきた19時前頃でした。やっと来ましたマイワシの群れは。バタバタオロオロして釣れたのはたったの8尾。
あんまりだー、の釣果に奮起してマアジ狙いの遠投サビキにチャレンジするも結果はゼロ。周囲は0~2尾。時すでに20時。
最終日も終わり、竿をたたんで岸壁端で下を覗きながら糸を巻き取っていたら、誰かが捨てたイワシの頭が漂ってきて・・、その瞬間。左下からスウーッと浮き上がってきた魚が、ちょうど私の前の水面直下からスウーッと右下に潜って行きました。ワッワッワッ、○○○だっ。薄紅ではなくえんじ色に近い70cmはあろうかという大きな○○○。とんでもない物を見てしまいました。
あまりに釣れない日々を過ごした私の脳裏に、突然妄想が湧いたのですね、きっと。
それにしても竜宮城からの遣いとは、乙姫様もニクイ計らいをするじゃありませんか。チラッとだけ見せてあげる、だから又来てね、なんて。偶然とは言わせませんよ。
今回の旅釣りは、この最後の最後を見ても分かるとおりのタイミングの悪さ。下手の上にタイミングの悪さが乗れば、最悪ぅー、の結果は当然のこと。一週間余も居て、本命の釣果はゼロ。こんなこともあるのですねー。
落ち込んだ気持ちを復活させて、再び釣り旅に出ることがあるのでしょうか。
なんてお涙頂戴風に書いてはみるものの、冷静に省みることが肝要です。
今回の釣りで学んだこと
1. そこに居る魚しか釣ることはできない。
2. 回遊魚のみをターゲットにすると、偶然性が釣果を決定する。
3. 同じ時間釣りするなら、昼より夜が釣果を得やすい。
知力、体力、技術力、経験値・・。多くの要素が揃ってはじめて得られる釣果ですから、釣りは容易ではありません。もっと考え、現場を踏み、結果を出したいものです。
ネバーギブアップ これあるのみ
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