マルタの味/浜名湖での釣果


抜き揚げる前はセイゴかと思い、ランディング後はウグイと思っていたのですが、帰ってから調べた結果、マルタ(マルタウグイ)と判じました。この魚体が43cmに対し、最大サイズが図鑑には45cmと記されているので、ほぼ最大サイズの物と言えます。


釣り上げた魚は即締めして、常温下で血抜きし、1時間後位に持ち帰ってからヘッドレスにして冷蔵保存した物です。調理は釣獲後2~4日後に行って食べました。ヘッドレスにした時点で、皮目には少し川魚のような臭いがあったので、かなり覚悟の上の試食でした。浜名湖内の魚ですから、夏ではなくとも・・。


酒蒸 (釣獲2日後)


型が大きかったので骨切りはせず、食べる際に抜く前提で、塩を溶いた酒に浸けて半日置き、それから蒸しました。蒸した際にも臭いはなく、見た目もきれいでした。


口に含むと、わずーかに、一瞬だけ臭いました。二口目からは何も感じられなかったので、意識せずに食べれば気付かない程度でしょう。魚が大きいので、骨も抜き易く、日本人なら普通に食べられます。

舌に感じるものは、そう、旨さを伴った美味。へぇー、イケルんだ。旨いじゃないですか。生では抜けない特有のY字の骨が無ければ、惣菜魚としては立派な物です。白身のアッサリ系に旨さがある身ですから、和洋中華なんにでも向きそうです。

酒蒸の常で、ポン酢をかけたら、旨かったです。やはりこれに限るかな。

ネットの情報に、三枚おろしの前に骨切りしている映像がありましたが、次の機会にはやってみます。ともかく、マルタ君は合格。


浸け焼き (釣獲4日後)

釣獲3日後に切身にして、骨切りしてから浸けタレに30時間浸けました。
タレに浸けて焼くのですから、調理法として香ばしく美味しいのは自明ですが、やはり素材の違いは出ます。


さて、一口。
酒蒸でも臭いはほとんど無かったのですから、香ばしさが完全に勝って、この浸け焼きでは臭いノン。魚の元の旨み×調味料(酒・味醂・醤油)の旨み = 美味。骨切りも奏功して食べ易くなりました。それでもケチを付けるとしたら・・、やはり小骨ですか。

極上の美味なんて言いませんが、惣菜として十分通用する魚です、少なくとも今回の魚は。今後釣れたら、怖じずに食べます。


今度また大き目のマルタが釣れたら、スキンレスフィレにしてミンサーで挽いて、少しのネギのみじん切りと片栗粉と胡麻油に、醤油と僅かのラー油と五香粉を足して、一口大のボールにまとめ、片栗粉をまぶしつけてボイルし、中華スープの具材にしてみましょう。


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