メジナの味/西伊豆・戸田湾での釣果


釣り上げた物を直ぐに〆て血を抜き、引き続きGG(エラワタ抜き)にして、冷蔵庫で保存し、4日後に焼いたものです。元々日持ちのする魚ですから、鮮度低下はほとんど感じられない状態、というか丁度食べ頃の感じでした。

塩焼 (釣獲4日後)


焼く前で1尾94gでしたから、ラウンドでは110g位、と尾頭付きの塩焼きには手頃なサイズです。メジナとしては未だ子供ですが、味ができていないことはありません。

さて、一口。

焼き方が良かったのか、熟成具合が良かったのか、柔らかな身から旨味が浮き上がってきます。口中では感じなかったので、鼻を近づけてみると、ほのかな磯の香がしました。

馴染んでいるせいもあるでしょうが、旨いですね、メジナは。この時期、この型では脂は無いので、オイルで焼いたり、ムニエルなどの油を使う調理にすると、一段と食味が上がるでしょう。


尾頭付きの塩焼きは、日本の魚食の典型のような気がします。原始的な食べ方ではありますが、どこの国でもする食べ方なのでしょうか。

海の近くの産地では、このメジナは割に見かける魚ですが、大消費地の都会にまで送られるほどの産量はないので、やはり釣り人御用達の魚でしょう。

今やスーパーでは、マアジとサンマくらいしか尾頭付きの魚を見ることがなくなっていますが、もっといろいろな魚が楽しめると良いですね。


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