海釣りに行く時の自転車
釣りに行くのに自転車で、という人は都会では珍しいでしょう。私は田舎暮らしなので、今夏は車中泊を休んで自転車釣行をしています。
荷物(釣り道具)の多い泳がせ釣りや遠投カゴ釣り等は、自転車ではキツイかもしれませんが、ルアーフィッシングだと、まぁ容易といえるでしょうね。基本はロッドとルアーが1個あれば釣りが成立しますから。
ただしショアへ、しかもサーフへとなると、塩だけでなく砂まで心配の種が増えるので、正直のところ自転車釣行は如何なものか、考えざるを得ません。
まず錆びは避けられず、砂まみれになってしまうと、悲惨な結果が目に浮かびます。自転車が趣味の人から見ると、無謀と映るのではないでしょうか。
でも近くて平坦だと、便利ですから、自転車は。車が通れないような狭い通路が通れて、駐車場所を気にする必要が無いというのは、釣りにおいても決定的に優位です。
浜名湖岸に住んでしばらくたってから、私は自転車の購入を思い立ちました。何しろ久しぶりに住む平坦地だったのと、時間がほぼ無限に浪費できるリタイア生活になったからです。
でも、直ぐそこが浜名湖岸ですから、風向き次第では、強風で潮が飛んできます。植物が枯れて、その威力を思い知らされました。
過去に同じ静岡県内で別の塩害地帯2箇所にも住みましたが、今回が海水に最も近いので、被害も顕著です。
そんな場所で、どんな自転車を買えばいいのか・・。釣りも当然のごとく視野に入っていたので、塩に強いというのは外せない条件でした。
頭に浮かんた光景は、錆びたチェーンにズボンの裾が巻き込まれて外れ、道路端で難儀している自分の姿でした。
50年以上の昔々、中学生の頃には自転車通学をしていました。質実剛健を絵に描いたような親が買ってくれた新車は、商用車でした。
新聞や牛乳を配達する、毎日毎日荷物を積んで走る実用車と比べるといくらか色気もあったようには思いますが。
それがとにかく3年間、故障らしい故障も無く、活躍してくれたのです。頑丈なフレームに太目のタイヤで変速ギヤ無しの自転車のメーカーは、丸石自転車でした。
やっぱり、アレだな。といっても、全く同じものは博物館にもあるのかどうか。当然のこと、今の車種から選ぶことになります。
幸いなことに、ブリジストンやヤマハ、パナソニックetc.に押されながらも、丸石さんが生き残っていたのには、失礼ながらちょっと驚きました。
さっそく現行機種から探すと、、、やはり個性豊かなメーカーのようで、シャフトドライブの自転車がカタログにありました。
そのとき初めて知ったのですが、動力伝達に、チェーンでなく、ベルトでもなく、金属シャフトを使っているんですね。
そのシャフトがパイプに納まっているので、ズボンの裾が巻き込まれるなどという事故は起き得ないのです。
外気に直接触れないので、錆びることも無いわけです、駆動系は。これは良い。そう思って価格を見たら、これはいいー、お値段でした。
激安の自転車なら5.6台買えそうです。
私は、吝嗇(りんしょく)では無く、コスパ優先人間なので、ライフサイクルコストを考えてみました、つらつらと。
で、結論は、丸石自転車の ホットニュース という物を買ったのです。あれから間もなく4年になります。
さすがに塩水が飛んでくる場所なので、あちこちサビが出て、お世辞にも綺麗とは言いがたいのですが、ほとんど故障も無く、過去に1本のスポーク交換をDIYでしただけです。
最近(もうじき丸4年)になって、わずかにギーという異音がし始めましたが、再現性が無いために、未だ修理できません。
日常の用足しだけでなく、運動のためのサイクリングを兼ねた釣行に、今後も活躍してくれることでしょう。
購入時に、荷台とスタンドを強いものに換えてあったので、18kgまでの荷物を運べるのが強みで、DIYで取り付けたカゴとロッドキーパー(竿立て)が、釣りの際には役立ちます。カゴには 11Lのクーラー がすっぽり納まります。
ショアジギングに使っているロッドは、並継ぎでなく振り出しでコンパクトな 、ダイワの クロスビート です。タモは昭和50年代製造の骨董品です。
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