恐山温泉 in 青森県むつ市

恐山温泉 花染の湯 内部

恐山は曹洞宗の宗教施設ゆえにお風呂はオマケなのでしょうが、私は無宗教なので、温泉目的で500円の入山料金を支払って入場しました。

温泉施設は4つの木造の小屋にあります、一部は男女の別が交替制のようですが、よく分かりませんでした。

私が訪れた日には、山門をくぐって進んだ右手に男湯がありました。

 男湯


評価 ☆☆☆/☆☆☆☆☆

男湯に個別名称の表示が有ったのか無かったのか、気づきませんでした。

硫黄の強い温泉は金属を腐食させるので、ここは建物から浴槽まですべてが木造りです。んー、家の庭にも一つ欲しいなぁー、こういうのが。

硫化水素ガスの危険があるために、窓は閉められません。開いているのですから、のぞかれるのは必然です。

入浴するのは入山者の一部なので、入浴者は覚悟の入浴となります。引き戸を引いて入ると、そこが脱衣室。その奥が浴室で、窓の外が見えています。

見るからに硫黄泉ですから、匂いもありますが、先に拝観した際に慣れてしまっていたのか、ここでは強くは感じませんでした。

推定44℃のお湯を流入口で手に受けて、味見してみました。はい、まごうことなき硫黄泉です。

熱さに耐えて入るのですが、独特の色に目を奪われて、ときに熱さを忘れます。なんとも言えない美しさですねー。

長湯するなと注意書きがありますが、もったいなくて、つい長くなりました。多分再びは来ないと思うので。

いゃー、恐山というのですから、なにやらオドロオドロシイ所かと来てみれば、?? そんな気分にはならないですよ。

 女湯


男湯と順路を挟んだ反対側に"冷抜の湯"と"古滝の湯"があり、女湯の表示があったので、接近と撮影は遠慮しました。

遠望しただけなので、感想は無しです。

 花染めの湯


評価 ☆☆☆☆/☆☆☆☆☆

いわゆるプライベート部分を通って行くせいか、このお湯への案内表示はありません。順路から外れるので、僧に尋ねるか、地図を頼りに行くか、です。

ここは唯一の混浴、とはいうものの、うら若き女性が入っているわけは無いとタカをくくって、いきなりガラリと引き戸を引くと、キャァーーーッ、という悲鳴、は聞こえず、無人で静謐な空間がそこにありました。

男湯よりは1℃ほど低い43℃程度のお湯は、人が入ると濁って浮き上がる白濁成分が、無人が続いていたようで、沈んで澄んでいました。

ただ一人、地球の恵みのお湯に浸かっている贅沢は、はるばる艱難辛苦を乗り越えてこれまで生き、こまで来た者にのみ与えられます。

そもそも、コロナで団体観光客はほぼゼロなのですから、山全体が死んだように静かです。

物思いにふけっていたら、男性1名ご来場。しばし歓談し、オニイサンの入浴姿を撮ってあげて、私は退場しました。

んー、良いお湯だった。

で済むと思っていたのですが、それから3日後の風呂上がりに気づきました。ヤヤッ、これは何だ?。内腿に赤い小さな斑点が見えました。

特に原因となるようなヒトとの濃厚接触の覚えは無いのだから・・・。もしや、と思ってググってみたら、 硫黄泉による"接触性皮膚炎"だったようです。俗称=かぶれ、です。

恐山の入浴施設には、水はありますが、上がり湯が無いために、強酸性のお湯を付けたまま上がってしまったのです。これは、要注意です。

個人的感想に基づく評価の基準
 ☆     二度と行かない
 ☆☆    困れば行くのかな
 ☆☆☆   普通に行きます
 ☆☆☆☆  行く機会があると良いな
 ☆☆☆☆☆ 是非とも再訪したい

コメント

  1. 恐山の特徴的な風景はこの温泉の奥にあるようです。緑の草木が全く無く、火山性の岩や礫ばかりのちょっと薄意味悪い場所が、霊地とされているようですよ。

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  2. そうなんですか。教えてくださり、ありがとうございます。

    私は宗教や恐いモノが苦手なのです。

    再訪することがあったとしても、やはり♨入浴だけになりそうですが。

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