釣りの糸絡みを防ぐ

釣りでは、餌釣りだけでなくルアーフィッシングでも不快な糸絡みは発生し、それを防ぐ価値は小さくありません。糸絡みの原因は一つではないので、防止方法もそれぞれですが、ここでは餌釣り仕掛けのナイロン(フロロ)糸の基本対策を一つ紹介します。


これ、見れば思い当たりますよね。糸を結んだときにできる余分の糸がV字になって他の糸を挟み込み、仕掛けの本来の形がくずれて釣りになりません。

結び目がない1本の糸同士が接触しても、絡みは起きません。上の写真のような結び目があることで起きるのですから、挟み込みを防ぐようにV字を閉じれば良いのです。

ポリオレフィン素材の 熱収縮チューブ を使います。使い方は簡単です。2本の糸と結び目をチューブに入れて、熱をかけて縮ませます。

本来は120℃位で完全に縮むので ヒートガン を使用しますが、沸騰中のお湯につけることでも実用程度に収縮させることは可能です。ライター炙りのような直火はNGです。


写真は、熱収縮チューブを
  差し込んでチチワを作った
  結び目の前後に被せた
  加熱(ボイル)した

チューブの選択は、糸の結び目に被せられる最小の太さ(内径)がベストマッチです。写真の例は、NY6号糸に0.8mm内径のチューブを使用しています。


糸絡みが生じると、最悪は仕掛け修復不能で廃棄処分になること、そして時間ロスがチャンスロスになることで、大きな損失を生じます。本気で釣ろうとするなら、糸絡みは起こさないことです。

糸絡みは多種多様に起こりますが、多くの場合が上に記した対策で発生を防げます。面倒なことは事実ですが、魚を手にするまでのプロセスは、どこか1ヶ所の不具合で全てが無に帰します。一つの部品の不具合で失敗するロケットの打ち上げと同じです。

糸絡みの根絶は仕掛けの自作にも及ぶことですが、糸絡み、仕掛け絡みの起きない釣りは快適です。

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