中古車買取(売却)一括査定顛末記-3

中古車の買取査定をする担当者の一挙手一投足を見ているわけではありませんが、たぶん皆さん同じようなことをしているのでしょう、マニュアルにしたがって。でも、やはり印象というのは影響するんでしょうね。裁判では判事の心証が重要であるのと同様に、です。

そんなことを思って今朝はまた、風で汚されたガラスを磨き、シートの微細なチリを摘み取り、、、。こんな努力が印象に多少なりとも影響するのかもしれません。

昨日の査定員さんとの話の中では、「ふーん、オーナーの人物まで見ているのか」と思う場面がありました。確かに車そのものは表面的に判断せざるを得ないのだけれども、使い方に起因する不具合や隠れた瑕疵は使用者から見るしか無いのでしょう。

私が元宅建業者で、どのような注意を払って事故を避けて営業してきたか、そして買取・再販では大きな赤字を出した経験など、共通する「買取」事業の考え方などを話す中で、若いオネエサンは、それなりに何かを感じ、プラス評価をしてくれたように思います。

さて、本日は2社目の出張査定を受けます。
昨日と似たような全国ネットのネ・・・・・さん。
担当は若いお兄さんです。今日はどんな接遇をしましょうか。

昨日は初の査定で、こちらも一生懸命だったのですが、提示金額がベストと言えるような金額だったので、本日はあまり気合が入りません。これが偽らざる本音です。

でも、やはりチャンスではある訳なので、しっかりと緊張感を持って臨みましょう。
2番手のお兄さんは、グイグイとこちらの懐に飛び込んできます。やり手の営業マンですね。聞けばそこそこのベテランのようです。

ひととおりの話の後は、どうぞ何でも見てください、と。



わりと簡単に終わったのは、手際が良いのか、それとも後がつかえていたのか。
さて、それでは結論のお話を。

そう思って話をはじめたのですが、なにやらオカシナ話しになっていきます。
呑み込みの悪い私にも分かってきたのは、「他社の金額を上回るよう上司を説得するから、他者の金額を教えてくれ」ということでした。

どうやら彼らの常套手段のようですが、これでは先に提示した方が損をすることになり、公正な競争とは程遠い醜悪な交渉になってしまいます。何のための一括見積もりなんでしょうね。入り口(カーセンサーbyリクルート)だけは立派でも、引っ張り込んだら手篭めにしかねない怪しげなワルですか。

私からは公正な競争をお願いして、丁寧かつ紳士的に「意に染まないなら下りてもらってもいいです」と言いましたが、見積もりは今晩中にメールで出してくださることになりました。

ちなみに、この会社からの受信メールの末尾にはこのような記述がありました。
私信部分ではないので公開しても構わないでしょう。

【個人情報管理にご注意下さい】
この度一括見積にご登録頂いておりますので約10社前後からお電話が続くと思います。
一括査定サイトの便利な反面お客様の個人情報が開示されている状況となっております。
お困りの場合は「知らない番号からたくさん架かって来て困っている」とお伝え頂ければ業者も諦めて電話は鳴り止むと思いますのでご対応お勧め致します。
弊社は一部上場企業で個人情報保護法に則り、最新の注意を払い管理・運営しておりますのでご安心下さいませ。

このほかにも電話での出張査定日時打ち合わせの際には、こんな主旨の言葉を聞きました。「他社の電話がうるさかったら、番号間違いの振りをして切ればいいです。」

メールの方は読み方次第と言えなくありませんが、電話の言葉はあからさまに過ぎます。この社の社風ということにしておきますか。


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