suaoki電源とエンゲル冷凍冷蔵庫の相性
suaoki ポータブル電源 PS5B
エンゲル冷凍冷蔵庫 車載用 MT45F
私はこの2点を車載して試用中ですが、いずれも便利で使えるものだと感じています。冷蔵庫無しでは、自炊メインで長期の車中泊は困難でしょう。そのための電源装置も必要です。
ただし上記2点でたいへん困った経験をしたので、その原因と対策を記しておきます。
結論から言うと、初期状態ではシガーソケットの接触不良が起きることです。正常に通電することもありますが、ポータブル電源にエラー(E19)が出ることも多い、というのでは安心して使えません。
相性の問題でもありますが、他の機器との組み合わせ検証をしてみた結果から言うと、どうもエンゲル冷蔵庫に主因があるようです。このシガープラグの形状が接触不良を誘発するようです。先端部分は細かなギザギザというか凹凸があり、のっぺりした接触面ではありません。横の接触面が面でなく線でなく点で接触しているような感じでした。+-どちらの接点も接触不良を起こし易いように見受けられました。
冷蔵庫の取説には「連続使用する場合にはバッテリーから直接配線するように」との記述がありますし、そもそもシガープラグの形状にも安定的な接続にはふさわしくない要素があります。押し込んだ先端をバネで押し続けて接触させつつ、それを留めるのは横面の摩擦力という、私には上手く力学的な説明できませんが、徐々に緩んで接触不良が避けられないと考えられます。
それならばと、ポータブル電源のACコンセントに冷蔵庫のACコードを接続してみたところ、当然ながら接続は安定します。が、電気使用量はDCで約40w/hに対してACでは60w/h程度に増えるようです。電気の流れが不安定で7セグ表示が読み取りにくいのですが、多分60W/h辺りでふらついているようでした。DC→AC→DC 変換ロスが大きいのが原因らしいのですが、有り余る電気ではないので、この使い方は避けたいところです。
いっそのことポータブル電源に改良を加えて、シガープラグの内部から直接12Vを引き出すことも考えましたが、明らかな改造にあたり、製品保証が終了するであろうことを考えると、ちょっと手が出しにくいです。
こうなるとやはりDCで使うのが妥当ということになりますが、接続の安定をどうやって担保するのか。シガープラグの基本的な問題であるならば完璧な対策は望めませんが、より良くすることを考えました。
結局のところ、きわめて初歩的な接点の改良を行いました。冷蔵庫シガープラグ横の接触点は接触面積を増やすべく、やすりで削って点から線、そして面にしました。先端のへそ状の接点は、半田を流し込んでからやすりで削って、ごく緩やかな凸面を形成しました。
この半田流し込みは大いに問題で、流しても流しても溜まらないのです。先端のくぼんだ部分の奥に隙間があり、裏側へ流れ込んで固まってしまいました。ココまで来ると言葉も出ません。何とか裏から加熱して溶かして半田を取り出しましたが、これはNG。
半田を盛るなら、へそ状の先端部分を下向きに保持して、半田ごての先端に溶かした半田を、下から上に向けて塗る感じて付着させるしかありません。そうやって盛った半田を、丁寧にごく緩やかな球面にやすりで整形して接点を形成しました。
さて結果は、というと。改良にはなりました。けれども完璧ではありません。エラーの頻度はたしかに減少しましたので、効果があったことは事実だと思います。このまま使い続けることによって徐々にアタリが良くなり、実用上支障ない程度になってくれることを期待します。
電気製品に限らず、工業製品といえども個体差があるのは必定ですから、私の経験が全ての個体に適用できるかどうかは不明です。特に改造に類する事は、すべて自己責任ですのでご留意ください。
参考 → suaoki電源とエンゲル冷凍冷蔵庫の相性-その後
エンゲル冷凍冷蔵庫 車載用 MT45F
ただし上記2点でたいへん困った経験をしたので、その原因と対策を記しておきます。
結論から言うと、初期状態ではシガーソケットの接触不良が起きることです。正常に通電することもありますが、ポータブル電源にエラー(E19)が出ることも多い、というのでは安心して使えません。
相性の問題でもありますが、他の機器との組み合わせ検証をしてみた結果から言うと、どうもエンゲル冷蔵庫に主因があるようです。このシガープラグの形状が接触不良を誘発するようです。先端部分は細かなギザギザというか凹凸があり、のっぺりした接触面ではありません。横の接触面が面でなく線でなく点で接触しているような感じでした。+-どちらの接点も接触不良を起こし易いように見受けられました。
冷蔵庫の取説には「連続使用する場合にはバッテリーから直接配線するように」との記述がありますし、そもそもシガープラグの形状にも安定的な接続にはふさわしくない要素があります。押し込んだ先端をバネで押し続けて接触させつつ、それを留めるのは横面の摩擦力という、私には上手く力学的な説明できませんが、徐々に緩んで接触不良が避けられないと考えられます。
それならばと、ポータブル電源のACコンセントに冷蔵庫のACコードを接続してみたところ、当然ながら接続は安定します。が、電気使用量はDCで約40w/hに対してACでは60w/h程度に増えるようです。電気の流れが不安定で7セグ表示が読み取りにくいのですが、多分60W/h辺りでふらついているようでした。DC→AC→DC 変換ロスが大きいのが原因らしいのですが、有り余る電気ではないので、この使い方は避けたいところです。
いっそのことポータブル電源に改良を加えて、シガープラグの内部から直接12Vを引き出すことも考えましたが、明らかな改造にあたり、製品保証が終了するであろうことを考えると、ちょっと手が出しにくいです。
こうなるとやはりDCで使うのが妥当ということになりますが、接続の安定をどうやって担保するのか。シガープラグの基本的な問題であるならば完璧な対策は望めませんが、より良くすることを考えました。
結局のところ、きわめて初歩的な接点の改良を行いました。冷蔵庫シガープラグ横の接触点は接触面積を増やすべく、やすりで削って点から線、そして面にしました。先端のへそ状の接点は、半田を流し込んでからやすりで削って、ごく緩やかな凸面を形成しました。
この半田流し込みは大いに問題で、流しても流しても溜まらないのです。先端のくぼんだ部分の奥に隙間があり、裏側へ流れ込んで固まってしまいました。ココまで来ると言葉も出ません。何とか裏から加熱して溶かして半田を取り出しましたが、これはNG。
半田を盛るなら、へそ状の先端部分を下向きに保持して、半田ごての先端に溶かした半田を、下から上に向けて塗る感じて付着させるしかありません。そうやって盛った半田を、丁寧にごく緩やかな球面にやすりで整形して接点を形成しました。
さて結果は、というと。改良にはなりました。けれども完璧ではありません。エラーの頻度はたしかに減少しましたので、効果があったことは事実だと思います。このまま使い続けることによって徐々にアタリが良くなり、実用上支障ない程度になってくれることを期待します。
電気製品に限らず、工業製品といえども個体差があるのは必定ですから、私の経験が全ての個体に適用できるかどうかは不明です。特に改造に類する事は、すべて自己責任ですのでご留意ください。
参考 → suaoki電源とエンゲル冷凍冷蔵庫の相性-その後
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