カンパチの味/富山新港での釣果

カンパチは標準和名で、大きさにより呼び名が変わる地方もありますが、富山では大小問わずカンパチで通るようです。


今日食べた魚は、釣り上げた時の計測では33センチだったので、未だ幼魚といわれても仕方のないサイズですが、ブリと違ってカンパチはこのサイズでも美味との定評のある魚ですから、期待もしようというものです。

私なりの基本に忠実に、魚は、釣り上げた直後に頚椎を血管、神経と共にナイフを入れて切断し、血抜きが終わると同時にヘッドレスにして、ビニール袋に入れて真水氷に浸漬し、中まで冷えた後に+3~5℃位の冷蔵庫で保存・熟成した物です。

丸3日近くの時間を冷蔵庫内で熟成させた物で、ほぼ理想的な状態のはずですが、お味の方は。



脂はほぼゼロ、旨みはハッキリ、歯ごたえはモッチリ、臭みはゼロ。
さすがにカンパチ。このサイズでもハッキリと旨味が出ています。

朝の米飯とともにバクバクと片身と少しを平らげ、満足の残りはヅケにして夕飯に回すことにしました。醤油と味醂に漬け込んで、再び冷蔵庫に。


(この間に地獄の釣りタイム)

夕飯にと取り出したカンパチのヅケ。
いゃあー、旨いのなんのって。絶句。

はるばる、花も嵐も艱難辛苦も乗り越えて、往復14時間かけて来た甲斐がココニアリ。

いつも、だれにでも、簡単に釣れる訳ではないのですが、だからこそ巡り会えた幸せは大きいのです。これだから悪魔に魅入られる趣味、と言われるのですね、釣りは。


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