はまゆ in 和歌山県那智勝浦町


評価 ☆☆☆☆/☆☆☆☆☆

はまゆ という名称の前に「天然温泉公衆浴場」を付けるのが正しいようです。
場所は分かりにくくはありませんが、駐車場は非公開のようで現地にも表示は見当たりませんでした。番台の女将に聞いたところ、「天祖光教の駐車場に留めて良いです。」とのお答えでした。南から北に向かって来ると、はまゆの手前左にあります。

320円也を支払って入ると、脱衣室は古そうでいてあまり古くない木の温もりがあります。格別どうということのない造りですが、落ち着きがあります。浴室への扉を引き開けると同時に、硫黄の匂いがあふれ出します。金属という金属はどこも黒変しているのが、温泉の証です。カランの湯口から出るお湯も温泉です。

一つだけの深めの湯船に浸かると、これも掛け流しの温泉です。浴槽へ注ぐ湯口は湯面より低い位置にありますが、手を近づけると熱いのが分かります。浴槽の湯温が熱めの43度くらいなので、冷えた体には結構きつい温度です。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉とのことで、口に含むと硫黄の香りと弱い鹹味を感じます。

常連客が入れ代わり立ち代り来られる街中の銭湯が100%温泉というのは何とも贅沢なことですが、唯一困ったのは白湯が無いことで、石鹸を使っても何か(化学反応?)が残ってしまいます。

温泉とマグロの町にあって、ひっそりとながら存在感十分と感じる温泉施設は好ましく、私の独断では☆4つです。


追記 2019.11.02
前回と大きく変わった点はありませんが、料金が400円になっていました。お湯が良いのと設備の悪さとの相殺で、妥当な料金かもしれません。お湯の熱さが前回ほどではないように感じたのは、自分の加齢のせいでしょうか。

個人的感想に基づく評価の基準
 ☆     二度と行かない
 ☆☆    困れば行くのかな
 ☆☆☆   普通に行きます
 ☆☆☆☆  行く機会があると良いな
 ☆☆☆☆☆ 是非とも再訪したい

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