釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-2


ドライペレット(乾燥コマセ)の比重と浮力


海水の年平均比重は約1.025だそうです。ドライペレットの主材料に予定している米糠の比重は不明ですが、実際に海面に撒くとわりと早く沈んで行きます。おそらく米粒に近い比重なのでしょう。

これを主材料として押出整形、乾燥させたドライペレットは、おそらく比重が高く、海水中で漂わずにすぐに沈んでしまうと予想します。乾麺を茹で鍋に入れるような感じでしょうか。

コマセはゆーっくり沈む程度でないと効果が発揮できませんので、材料に加えて浮力(比重)調整剤が必要になると思われます。沈めるのは簡単ですが、浮かせるのはなかなか難しいです。

材料に空気を含む物を練りこんで乾燥させるのが妥当でしょうから、考えられる添加物は、身近な物では有機系だとメレンゲでしょうか。これにも安定剤としてレモン汁、酒石酸等を加えると、固くて壊れにくい泡が得られるのだそうです。また、卵白とでん粉(馬鈴薯澱粉orコーンスターチ)の複合ゲルという情報にも注目しました。でも、後に加熱でなく緩慢な乾燥工程が控えているので、変性して消泡してしまうことが危惧されます。酵母や重曹+有機酸で発泡させることも考えましたが、泡をどうやって閉じ込めるかという点で困難のように思います。やはり有機系では安定感に欠けると考えざるを得ません。

無機系に目を転じて真っ先に思いついたのは「中空ガラスバルーン」です。手元にも持ち合わせがありますが、安価とは言えない気がしました。何度も使う物ならさして問題にならないコストも、撒いて終わりのコマセに使うのは如何なものか、と思うわけです。比重1.00未満の軽量のフィラー(充填剤)にも色々ありますが、どうも今一つです。どうせ潮で流されるので、泡が長時間保持される必要はなく、10分ほども持てばいいのですが・・。

散々探してたどり着いた解は、パーライト、これでしょう。特定の石を高温で焼いて作られるもので、気密性の小気泡からなり極めて軽い(比重目安0.20)ので、粉末化しても浮力が期待できそうです。価格も手頃ですし、鉱物由来ですが、魚が食べるとそのまま排泄されて地球に戻る、と考えれば許されるレベルのように思います。虫餌(蠕虫類)の石粉用に持ち合わせが有るので、明日はさっそくテストしてみましょう。


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