メジナの味/富山県富山新港での釣果



今回の魚は最大で18cmという可愛いサイズでしたが、食べられるものをありがたくいただく、という趣旨です。

釣り場でヘッドレスにして洗い、すぐにクーラーのキンキンの水氷に浸けて一晩、その後は+3℃ほどの冷蔵庫で保存し、釣獲77時間後に調理しました。処理と保存が良かったので、時間経過をほとんど感じさせなかったのは、白身魚だからでもあります。

ただし、メジナは特有の磯の香りがありますから、いつもの酒蒸しというのは向かないと思われ、また、小型ゆえに焼けば締まって鰭の際などが食べにくくなるので、ここはごく普通にしょうゆ味で煮付けることにしました。魚料理は、魚を見て推測して料理方法を決めなければ美味しく食べることはできません。

昔々には伊豆のメジナを頻繁に口にしていましたが、久しぶりに食べるメジナは日本海産です。さて、お味の方は。


おーっ、やはり旨いは。白くて柔らかな身質に、旨みとほのかな磯の香りが良いですねー。醤油と味醂の味が魚の旨さを増幅します。

現場では持ち帰りをためらったのですが、持ち帰って正解でした。こんなことなら、もっと本気で釣るんでした。ただ、可食部が少ない小型の魚が多かったので、選んで持ち帰るには何倍もの数を釣らなければならず、他のことができなくなってしまうので、それも考えものです。

でも、とにかくメジナは旨い魚です。ただし、これも夏場は磯の香りではなく臭みがあって、嫌われる場合が多いので注意が必要です。昨年の秋に福井県の 敦賀新港 で聞いたら、「中型のメジナを釣ったら脂がべったり乗っていた」とのことでしたが、実物を見てみたいものです。太平洋側では、早春でないとそんなメジナは見られません。


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