車中泊車両の車検/自作軽バン4ナンバー

車中泊車両を自作する場合に、製作時にはあまり先のことは考えずに、自分の希望を詰め込んで作ってしまうのではないでしょうか。

私も、ドアの鉄板に穴をあけてボルト留めしたり、ドアパッキンのゴムを切り欠いたり、いろいろやりました。

ただ、1回目(今回)の車検で「構造変更」や「記載変更」が生じるのは避けたかったので、それなりに気を遣って作りました。

外見に表れる部分では、屋根上に載せたソーラーパネルと配線ですが、これは問題にならないことを確認してありました。

内部では、定員が減るリアシートの関係です。これは構造変更になってしまうので、車検証にキズが付きます。できることなら新車時のままの車検証で乗っていたかったのです。


そのために、リアシートを畳んだ上に木製ビス止めの床を張りました。これなら、最悪の場合には自分で解体、再設置が容易です。容易と言っても半日仕事にはなりますね。

できればそれも避けたいので、床を張ったまま(定員2名)で車検を通せる(定員4名)か、事前に購入したディーラーで聞いておきました。本当は通せないのですが・・・。と言う答えでした。

法文解釈上は、取説どおりにバッタンと起こして4名定員にできなければ2名定員とみなす、ということなんでしょう。当然ですね。

さて、現実はどうだったのか。

車検に持ち込むときには、車両のチェックなどなかったので、鍵を渡してオシマイでしたが、事前に最低限のことはやっておきました。

車検整備ではバッテリーのチェックは必須事項と聞いていたので、床張りの時にこの部分だけ、床板を脱着式(乗せるだけ)にしておきました。点検でも必要ですが、万一のバッテリーあがりのような緊急時にも必要です。

また、車中泊で使用する際には、床板の上にはベッドが置かれ、床板との間隙には荷物を置いてあるのですが、さすがにそれらは下車させておきました。


その他は、写真のとおりに、ほとんど使用時のままの姿です。

本日受け取りに行くと、カウンターでの説明時に、担当者が言いにくそうに、「次回は、もごもご むにゃむにゃ・・。」 あー、バラシて来いということですか? 「えーまー、あのー、上手く説明できなくて済みません。」

あれで良いですとは言えなくて、でも解体を条件に決め付けると他所に行かれてしまうので、なんとも苦しい物言いになってしまったようです。民間事業者さんはなかなか大変なんですね。


新車購入からの2年間は、オイル交換無料だったので、少し遠いディーラー工場の厄介になっていたのですが、その無料期間も終わりましたから、これからは近所のサブディーラーに変えようと思います。

帰り道でそこに立ち寄り、「2年後に車検でお世話になる前提でお尋ねするのですが、この状態で車検やってもらえますか」と尋ねると、やはり一応は軽ーく難色を示しつつも、ヤリマスの意思表示がありました。

いずれも民間業者さんですから、民間業者車検ならおそらくはどこも似たような対応になると想像できます。少なくとも私の地元の静岡県西部地域では。

私の車の内装は木造ビス止めですから、復旧容易との判断をしてくれるのかと想像するのですが、工法によっては難しいかもしれないですね。例えばイレクターパイプの軸組みで接着してあったり、鉄のアングルで溶接なんかは無理のように思いますが。あくまで、想像。

もちろん、キッチリやると思われる軽自動車検査協会に持ち込んだら通らないのだろうと推察します。グレーゾーンに居る自作車中泊車両は、費用節約のユーザー車検には解体・復元して持ち込まない限りは無理、ということになりそうです。

まっ、とにかく現況(法的な)では私の木造ビス止め床は、結果オーライのようです。良かった、ほっ。


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