西伊豆・戸田湾で泳がせ釣りに挑む

マダイやヒラメも狙える西伊豆・戸田湾で泳がせ釣りにチャレンジ。

前月も行ったものの、ついつい小物釣りにうつつをぬかし、タカベがお土産にはなったものの、実は泳がせ釣りがメインだったんです。まったく反応無しの結果に終わり、口惜しい思いを胸に秘めての今年二度目の再訪は、見事にリベンジを飾れるのか。

2019年4月15日

タチウオorアオリイカ どちらでも カムオン



3月にも訪れて、早朝の車中温度=3.2℃を経験した戸田も、そろそろ暖かくなるだろうということで着いたのは15時半。おーっ温かいです。

湾を囲む山々は桜の白・ピンクが残り、新緑の兆候が見え始めていました。いつ見ても海の青と山の緑の美しい所です、戸田は。

海を覗くと、あーっタカベがまだ居るんだ。これを釣りに来ている前回もお会いした遠征シニアさんにあいさつして、さーて。

16時から泳がせ釣りの餌にする小魚を釣りました。足元の優先種は多い順に、スズメダイ、ネンブツダイ(クロホシイシモチ)、タカベ、メジナ。

スズメダイ

湾内に係留した船に灯火を点けて乗せる、夜釣りの係留船の情報ではF3~4の太刀魚がポツポツ上がっているとのことなので、ワイヤーを使って自作したアオリイカ仕掛け、という物で挑みます。


17時半から20時半までやって、結果はゼロ。タチウオは寄せられませんでした。自分は LED8Wの水中集魚灯 を点けたのですが、お隣のアオリイカ狙いの常連風の爺からクレームがついて片付けたのです。

岸壁の北半分では、15時~20時半の間に6、7人で計6、7杯のアオリイカが揚がっていました。良形ぞろいのようで歓声が上がり、2.85kgという声も聞こえていました。

私は、道の駅"くるら戸田"併設の温泉の終了に間に合わせるべく、20時半に納竿。


2019年4月16日

エレベーター釣りでマダイ、ヒラメ狙い&アオリイカのご機嫌伺い


朝マヅメは起きられずに、7時に釣り開始でした。早朝が良いのは分かっちゃいるけど・・。この湾内では、ボート釣りが昼間だけの営業で、マダイやヒラメも釣れるので、昼間がダメとも言えません。

足元の小魚を釣りながら、沖目に投げ込んだ先錘ラインに、エレベーター仕掛けのネンブツダイを送り込みます。

送り込んだら、後は待つのみの横着な釣りですから、晴天無風の下、塩ゆで枝豆と朝ビール風飲料付きの自炊の朝食を楽しみます。これを天国と言わずして、何が天国か。


これだけでは暇すぎるので、ブッコミ釣りでイカの短冊塩辛を投げ込んでおきます。この場所は足元の捨石を避ければ、沖目は砂泥底のようで、根掛かりが無いことを初めて知りました。

隣で遠投カゴ釣りの2人が、黙々と投げ込んでいましたが、アタリは無し。3日間で、チャリコ(マダイの小形)が2つほどの釣果とは寂しい限りです。

生理的欲求を満たすために岸壁を北上すると、北端付近の2ヶ所に場所取りの物が置いてありました。ここがアオリイカのポイントでしょう。



どう見ても地元の御仁の物のようですが、戸田では他の釣り場にもこんな光景が見られます。地元意識というのも分からなくはないのですが、公私のけじめという言葉は戸田には無かったのか。


時は過ぎ、淡々と活き餌と仕掛けのチェックを繰り返し、お昼も食べ終わり・・・、15時半頃にブッコミの仕掛けを回収したら、待望の魚が付いていました。ラインを引き出すほどの形ではなかったので、見逃していたようです。


ほうーっ、ぼうでした。グゥグゥと鳴くので、ちょっと可哀そうになるホウボウですが、貴重な一尾ゆえにキープです。計測失念。

暗くなって、前夜通りにアオリイカを狙ってみますが、神は私に試練をお与え下さったようでした。無神論者が言うと、心の葛藤が透けて見えますね。20時終了。


2019年4月17日

エレベーター釣りでマダイ、ヒラメ狙い


前日に続き、エレベータとブッコミを開始したのが5時半でした。朝マヅメの範囲なので、ちょっぴりの期待を胸に秘め、曇り空もどう幸いするのか。

仕掛けを送り込んだらヒマヒマ。貧乏性の私は、つい足元にも手を出します。金魚と称されるネンブツダイ、スズメダイに混じって、メジナの姿が見えました。


海中では大きく見える魚も、釣り上げてみたらこんな物、18cmでした。同型を3尾釣ったら、終わりました。このサイズになると警戒心が強くなるようで、昼間は容易には釣れません。

朝食後には暇つぶしを兼ねて、スズメダイ捕獲大作戦を敢行しました。この場所でもっとも釣り易いのがネンブツダイで、それに次ぐ簡単釣魚です。スズメダイは口が小さいので、いくらか針掛かりが悪いのです。


釣るのは容易ですが、始末も自分ですから、たくさんは釣りません。今回は試食用として2人1回分の10尾限定です。生きたままを断頭して鱗と腹ワタを取り去り、洗って車中の冷蔵庫へ仕舞いました。


えーっ、こんなにというほどの脂が手と道具についてしまい、真水と洗剤で洗うことになってしまいました。これは食味に期待できるかも、です。

その後は、群れが小さくなって釣り難くなったタカベと遊びながら、諦め感の出てきたエレベーター釣りの仕掛けチェックを続けます。ふーっ。

理論上は、エレベーター仕掛けで送り込んだネンブツダイに、マダイやヒラメが食いつくことはあるはずです。居着きのネンブツダイが、遠投カゴ釣りの餌であるオキアミより劣る餌とは考えにくいのです。

でも、そもそも大型のマダイやヒラメがたくさん居るわけではないし、今この場所に回ってくる保証もありません。つまり、いつかはね、なんです。だから、釣れないのは普通で、釣れたらラッキーという世界です。

そう念じて、段々と高じてくる釣れないストレスを自ら治めるのも、釣り人に必須の技術なのです。ただし、この技術が上がりすぎても、諦めが早くなって良くないのでしょう。


タカベの処理を終えた後も、メインのエレベーターの竿には一切の変化はなく、つつがなく!?釣りを終了したのは18時でした。やはり朝マヅメから夜釣りまでの通し勤務は、高齢者には厳しいですね。


2019年4月18日

エレベーター釣りでマダイ、ヒラメ狙い


丸2日やってアタリ無しの釣りは過酷です。体もさることながら、モチベーションが続きません。まだ明日も釣りができる天候ですが、この場所での気持ちの限界が来ました。

朝マヅメからやって反応無しなら転戦、と決めて釣り場に入ってのエレベーターの第一投が4時前でした。未明だったので、アオリイカの仕掛けも浮きで流します。


前日の早朝この場所でアオリイカを揚げた人の話を聞いているので、可能性はあります。技術は別として。それが問題か。

夜明け前も後も、何も起こりません。アオリイカの仕掛けが、スーッと1度沈みましたが、そのまま停止。藻に掛かったただけでした。

パックご飯の朝食を食べながら、老い先短いこの先の人生、ではなく本日の計画を立てます。活き餌のネンブツダイを持って焼津のフィッシューナに転進、と決定。

結局は戸田湾での延べ34.5時間に及ぶ、ネンブツダイ、スズメダイ、タカベを活き餌にしたマダイ・ヒラメ狙いのエレベーター釣りは完璧な不発に終わりました。残念無念、捲土重来を期す。


8時半に戸田湾出発。

活き餌=ネンブツダイの移送実験 をしながら、焼津のフィッシューナに12時に到着。海面に活き餌を降ろしてから、この駐車場の主にご挨拶。


昼ビール付きの自炊昼食を終えて昼寝。遮光カーテンを引いて耳栓もすれば、どこでも寝られます。戸田の疲れをここで癒します。


タチウオorアオリイカ どちら様も歓迎


16時から活動再開。ここには良質の常連さんが居て、聞けば親切に色々と教えてくれます。その情報に従って、タチウオとアオリイカの両狙いで臨みます。


念のために、ネンブツダイの短冊身エサも作り、集魚灯とする照明器具をセットし、地元の常連さんほどの完成度にはならないものの、臨戦態勢を整えました。

この場所は流れが速くて、浮き流しではすぐに再投入しなければならないために、竿下への垂らしのスタイルが必須なのだそうです。


また、タチウオだけでなく、アオリイカ用としても陸からの集魚灯を使うのだそうです。イカ仕掛けの直ぐ上に、小形のLED照明を付ける人も居ました。

事実、過去この仕掛けで3kgオーバーのアオリイカを筆頭に、集魚灯を使って数多く釣ってきたそうです。だからこれでやっている、とのことです。場所によるアオリイカの習性(灯)が大きく違うことなど考えにくいので、私はこれが正解だと思います。

いゃー、良い情報を得ました。今後の方向性として、私はイカ仕掛けには、ケミカルライト を付けることにします。これなら灯火使用を嫌う戸田のような多くの場所でもアピールできるでしょう。

薄暗くなって集魚灯を点灯し、仕掛けを投入して、魚の寄りを待ちます。仕掛けはワイヤーのタチウオ・アオリイカ兼用仕掛です。

最近のここは、ボラの3cm位の稚魚がどっさり居て、アオリイカもタチウオも、これを主食にしているようです。だから釣り人の針付きの餌は無視されるのだとか。


ただ、この日のここは21時までの間にはアオリイカもタチウオも、その姿を見ることはありませんでした。

残念無念で空を見上げたら、まんまるの月が煌々と光り輝いていました。そうか、今日は満月だったか。灯火を使うなら満月は休業日だった、と気づくのが遅すぎたお粗末。

21時納竿。焼津駅前のくろしお温泉まで行って戻って、お休みなさい。


2019年4月19日

焼津のフィッシューナで目覚めたのは5時半頃でしたが、外は西の風が7m位で吹いていました。釣り人もあちこちに見えますが、私は潔く止め。

のんびりと朝食を炊ぎ、現地の水道と車載の真水で道具類を洗い、ついでに海水が付着した車の一部もキレイにして、出発準備完了。

ここの主さんに挨拶がてら話を聞きに行って、四国の釣り情報を貰ってきました。んー、行ってみたいな お遍路さん、じゃなくて釣りに。

さて、帰るとするか。結局のところ、車載冷蔵庫の魚は、スズメダイ10尾、メジナ3尾、タカベ9尾。どれもこれも小魚ばかりで、悲しさひとしお。まっ、いつものことなので。

おしまい。


今回の釣行で得た気付き


エレベーター釣りのポイント選び

楽をすることも必要だが、もう少し攻めの姿勢で、少しは根掛かりするような場所を選ぶべき。

アオリイカには灯を使う

集魚ライトが使えれば使う。使えないなら、仕掛けにケミカルライトを使ってイカにアピールして寄せること。

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