水中集魚灯の改良 = 使用前DIY


前回の 和歌山県中紀への釣行 で使用した、陸上から照射する 自作集魚灯 の効果が良かったので、調子に乗って 水中集魚灯 も買ってしまいました。お試し気分で格安の物ですから、そのまま使うと直ぐに不具合が発生しそうな不安から、使用前に強化策を講じることにしました。

装置内部に手を入れるほどの知識は無いし、その必要も無いでしょうから、あくまで壊れないようにという意味の保護策です。何しろ夜間に使うものですから、水中でも陸上でもぶつけたり蹴飛ばしたりの危険が十分にありえます。いくら安物とはいえ、一度で壊したのでは高い物につきますので。

購入して届いたものを見たら、点灯は問題なかったですし、外見上は価格以上に見えました。円柱の透明部分は肉厚のポリカーボネイトで、上下の青い部分は軟質の樹脂でカバーしているようです。それなりにしっかりした造りに見えますが、岸壁から海中に垂らして使用するとぶつけて傷めるのは当然ですから、保護を考えるのです。

強化の方法は透明のビニールホースに収容して使うというものです。さすがにネットで買う物とは思えず、近所のホームセンターで見ましたが、最も太い透明な塩化ビニールホースの内径が33.0mmに対して水中集魚灯の外形が32.8mm。んー、微妙です。ホースをお湯で温めておいて、薄めた洗剤を塗って入れれば入るかも。でも途中で止まって、進めず戻れずになってしまうと最悪です。やはり冒険は止めて、ホースを縦に切り開くことにしました。

それで本体を巻いて、わずかな隙間は無視して、上下をステンレスの細い針金で固定するとともに、フックとしました。後は細いロープで吊るすだけです。電気コードで本体荷重を受けると、接続部分に負荷が掛かるからで、少しでも本体に掛かる無理を減らすためです。どちらかが切れても落下しないというフェイルセーフ、の役目も果たします。


大事なポイントは、ビニールホースの肉厚が3mmと厚いので、巻き癖のカーブをとらないと不細工な物ができてしまいます。鍋に湯を沸かし、そこでしばしボイルします。取り出すと、アーラ不思議、クセはほとんどとれてしまいます。



もう1点の改造は、既存の ポータブル電源装置 の出力端子 に合わせるために、鰐口クリップを切り落として、5.5x2.1mmオス ソケット を付けました。スイッチがあると便利ですが、シガープラグから右上の本体側はなるべく改造を避けたいので、ON・OFFは、プラグの抜き差しで行います。小電力なので、多分大丈夫でしょう。

さて、この水中集魚灯がどのような働きをしてくれるか、とても楽しみです。水中照射と海面上からの照射では、水中照射のほうが同じ出力で海面上照射の20倍の効果があるとの情報もありました。そうだとすると、本品8w×20=160wになりますから、自作の既存の照明器具(54w)の3倍近い能力でありながら、電力消費は1/7ということになり、飛躍的な能力向上になります。机上の話はここまでにして、後は実際の使用の結果をなるべく早く試してみましょう。

来週は、この水中集魚灯も持参して日本海を目指したいのですが、天気がどうでしょうかね。


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