タチウオを延べ竿で釣る/和歌山県・中紀


2018.10.13 (土)

静岡県から奈良県へ移動


太刀魚釣りのメッカと称される大阪湾でタチウオを釣るべく、家を出たのは2018.10.13。
静岡県の浜名湖岸から下道トコトコの私には、大阪湾は遠いので途中の奈良県の 国道370号線沿いの駐車場 で一泊。


2018.10.14 (日)

紀北の釣り場巡り


前夜の奈良県内の泊地が静かで快適だったたおかげで、翌2018.10.14は快適に釣り場巡りができました。まずは和歌山県加太港へ。日曜日ということで、釣り人がいっぱいで大賑わいでした。車の留められる場所はすべて有料で、釣り場をちょっと見るだけというのも無理そうなので、運転しながらチラチラ見ておしまいにしました。

田ノ浦漁港堤防先端内側

次に向かったのが田ノ浦漁港。キャパシティーは十分で、入れないということは無さそうです。ここも駐車場はすべて有料なので、道路わきの隙間に留めて、港内を見歩きました。真昼間ですから、小鯵が浮きサビキでぽつりぽつり釣れているのを目撃しておしまい。

さぁーて、どうするか。北に向かって大阪湾沿岸、といっても兵庫県までは遠いので、大阪府下のせいぜい泉州までですが、場所取り戦争に勝利してタチウオを釣れるのか?。平和愛好者の私は争って場所取りするのは避けたいところです。それに和歌山県の紀北ですら駐車有料だったのだから、大阪湾もその可能性が高そうだし・・。田舎者の私には、駐車料金を支払うという文化が身についていません。

ということで南下することにしました。途中の川のほとりで有田みかんの山を眺めながら自炊昼食ののち午睡。川の瀬音を子守唄に、暑くもなく寒くもない川風に吹かれながらのお昼寝は、まさに天国でした。


ほとんど情報らしいものも持たずに、何となく南下して釣り場を探してたどり着いたのは御坊市の日高港でした。夕方になってもほとんど隙間なく釣り人が居て、入れそうに無かったのですが、小アジが時折釣れていて、夕まづめにはタチウオも揚がり始めたのを見たら、つい竿を出してしまいました。

人気が高いのは可能範囲の右端

グローのジグで試してみましたが、完敗。周りのワインドで釣れたタチウオを見たら、小さいのです、ホントに。指2本か3本のようでした。えーっ、これを釣るのー?。とりあえず、パス。スーパー銭湯 へ行ってから、公園の駐車場 でオヤスミナサイ。


2018.10.15 (月)

アオリイカを狙う/印南港


やっと平日になり釣りの意欲が湧いてきました。前日の日高港内の別の場所に朝6時前に行ってみると、小あじが釣れていたので、さっそく支度をして開始しました。延べ竿に1本針、そして付け餌はいつもどおりの3mm角のイカの味付けで、わずかずつアミの塩辛を撒きます。活かしバケツの容量制限があるので、15尾ほど釣ったところで止めました。

さて、活きエサの用意が整いましたが、さて、どこで何を狙うのか。泳がせ(呑ませ)釣りをメインにする(したい)私ですが、どうやらこの地方では、今はアオリイカが狙い目のようなのです。ただしこの場所には墨跡がまったく無いので、ダメそうです。ネットで調べた結果、車が岸壁に横付けできるという印南町の印南港に移動してアオリイカを狙うことに決定。

もっとも昼間は期待薄なので本番は夜に回し、翌朝にも狙うことにして、昼の間に銭湯と買物(氷の補給も)を済ませました。日高港岸壁に戻り、繋いでおいたを穴あきバケツを回収して移送大作戦を敢行。


写真の活かしバケツ市販の角バケツに入れる二重バケツでの小魚移送は何度もやっていることでしたが、水温と魚の酸素要求量が推測でしかないので、いつもながら不安な移送でした。印南港に着いてみると、やはり小あじが弱りかけていたので、危ないところでした。水温と気温の高さが災いしたようです。

すぐに海に降ろしたので、とりあえず生命に別状は無かったのですが、どうも後から思うに、一度弱らせると後々まで回復は難しいようでした。収用量を減らすか、温度を下げるかしないといけないようです。

印南港岸壁

人が少なく、自動車横付けの岸壁は希少で、これで釣れれば文句無しですが・・。
明るいからといって何もしないというのも勿体無いので、とりあえずブッコミを試すことにしました。餌はいつもの味付けしたイカの短冊で、大物は期待せずに小針で。

何度かフグに針を取られただけで陽が落ちてきました。そろそろアオリに集中しようと仕掛けを揚げたら、何か重いものが掛かっていました。あっ、エイだ。

トビエイ

顔を見ればアカエイでないことは分かりましたが、さてナニエイだ、君は。毒棘を持っているのかどうか不明でしたが、安全を考えて、ハリスを切ってリリースしました。後日の判別でトビエイと判明しましたが、やはり毒棘を持っているのだそうです。

印南港の夕焼け

いよいよ夕まづめタイム到来で、小アジの活きエサでアオリイカ狙いの仕掛けを投入しました。足元に垂らしで1本と浮き流しで1本の2本で臨みました。上顎に掛けるのをしくじって何匹か失ったのは、下手糞の一語に尽きます。その上に自作仕掛けへの不安がありました。

そのせいかどうか、たった一度の横走りした貴重なアタリは掛けることができずに、この夜は終ってしまいました。少し外海寄りでは19時過ぎに1度アタリ、取り込んでいました。
口惜しさに枕を濡らしながら、その場で車中泊の夜は更けていったのでした。


2018.10.16 (火)

集魚灯で太刀魚を狙う/日高港


印南港岸壁で未明から起き出して前夜の続きに勤しむも、アタリすらなく朝マヅメは終了。まぁ、よくあることですな。悟ったように心を鎮めるのが大人というものでしょう。本当は大人になりきれていないのですが。

負け惜しみのような唯一の収穫は、初使いの 穂先用の鈴付きLEDライト が難無く使えたことです。安い物を上手に使うと気分上々です。

穂先ライト点灯中

悪戯にコマセをチョビチョビ撒いても、寄るのは木っ端グレのみ。メジナといっても、さすがにこの型はお持ち帰りはしません。食べられなくはないのですが、なぜでしょう。身の程知らずの贅沢だと分かっているのですが・・。

こっぱグレ

さてさて、アオリイカに見限られてしまった今、どうするのでしょうか、私は。あがって(死んで)しまった小あじを自分の餌にするために捌きながら、しばし考えました。

そう、贅沢は敵だ!!、日本にも戦中にはそういう時代があったというではないか。歴史に学ばない愚か者であってはいけないのだから、贅沢を排して、たとえF3でもF2でもタチウオを釣ろうではないか。そう決したのでした。

決したのは良いけれども、どこでどうやって釣るのか。場所は日高港岸壁として、釣り方は。ルアーは得意ではないので餌釣り。10/14夜の観察では、キビナゴ餌では針掛りが悪かったのを目撃しているのですから、タチウオが小さいのが主原因だと考え、小さな身エサを使うことにしました。


そう、あがったばかりの小鯵を使うのです。こんなこともあろうかと、あがった小鯵はすぐに水氷で保存していました。さっそくアジ短冊の塩〆を作成しました。これを今夜使うことにします。

サヤ付で108円の果物ナイフでも研げば立派に働きます

ついでに自分も久々に鮮度の良すぎるゴムのような鯵の刺身でブランチし、よく噛んで食べると旨味が沸いてくることを知りました。

買物したりしてゆったりの昼間を過ごして、夜釣りの目的地である日高港の岸壁に到着したのは昼過ぎ頃。お昼寝して、本を読んだり仕掛けを準備したりしても、はやる気持ちに時計はなかなか進みません。

夕方近くになって照明器具のセットをしました。集魚灯と言えるほどの高出力ではなく、27w×2灯です。LEDですから、昔のレフランプで言えば、およそ500w球になりますので非力とまでは思いませんが・・。

この日を想定していたわけではなく、いつの日にかタチウオ、ということで準備してあったものです。いよいよ出番到来です。さて、アルアルとは聞くものの本当に効果がある物なんでしょうかね。

自作の照明器具と電源装置など

オレンジ色の タックルボックス の側面に、針金細工のハンガーで自作照明器具部分をぶら下げ、コードを介して上に載せたDC電源に繋ぎます。照明器具+電源で計2万円也の装置が高いか安いかは、釣れるか否かで決まります。

夕マヅメの早い時間はルアー系統で太刀魚を狙うと良いようですが、この場所は多分無理でしょう。人気の無い港内の奥まった所で、かつ水深もせいぜい5mくらいです。だまっていてもタチウオが回ってくれるという期待はし難いですから、ひたすら灯火頼みです。


曇り空で日没前から暗くなってきたので、17時半頃には灯火照明を開始しました。まだ効果が無いとは思うものの、発効までには時間も掛かるだろうし、ということです。時折ポツ、ポツリ、と雨粒が落ち始めてきました。おいおい、雨の予報なんて聞いてないよ。

ブツブツ言っている内に初めに見えた変化は、何となく灯の下が濁ってきたような感じで、これはおそらく植物性プランクトンでしょう。次に見えた変化は、ごく小さな魚の集団が光の中心に集まってきたことです。ほー、なかなかデスな。

次に現れたのは、数センチ位のハタンポのような形の魚の団体様でした。そして18時過ぎに次に見えた物は、ん、ゴミかー。長い棒状の物が浮き沈みしたり横向きに流れていったりと。と、その時、濁り水の下から瞬間ギラッと光が反射して見えました。えっ、今のは、、。


何しろ全てが初めての経験ですから、何がなにやら分かりませんが、もしかして。
棒状の物の数が増えてきて、ようやくタチウオと断定することになりました。いやー、タチウオが寄るんですねー、見えるんですねー。大成功じゃないですか、とりあえずは。

初体験に震える手で、リール付3.6m竿で段差2本針ワイヤー仕掛けに小アジの短冊を浮き付きで投入しました。いよいよタチウオの活性も上がってきたようで、目視可能範囲内に10尾近くが出たり入ったりしていました。棒状のままにユラユラと漂ったり沈んだり、はたまた鉛直に浮き上がってきたり、水中を素早く突進したり、水面直下に群れている小魚を捕食時に水面を割ったりと賑やかです。

しかしながら、私の仕掛けには反応はありません。こりゃ駄目だ、何とかせにゃ。ワイヤーハリスに針2本で餌も2つ付いたゴツイ仕掛けが駄目なんだろう、そう考えて急遽対策を講じました。もっとライトにシンプルにさりげなく。下針を切り落としてワイヤーハリスの1本針に餌一つ、竿も換えてリール無しの延べ竿(渓流竿)で、浮き無しの脈釣り。

これを投入すると、1投目からアタリが出ました。竿先がクッ、クゥ、クウーー。ここで合わせては早すぎ、とは知っているので、竿先を下げて送り込みます。そして次に来たクウーッに、ビシッと合わせると、フックオーンッ。掛けたぞーっ、と心中で雄叫びをあげて抜き上げようとするも、容易に上がりません。糸鳴りさせながら、水面直下で激しく抵抗しています。

なんと、クネクネと後進しているのでした。胸鰭で抵抗するのが魚の常だと思っていたのですが、何とバックするとは。それでもF3にも届かないような小型ですから、力尽きて揚って来ました。私にとっては人生初の、延べ竿で釣ったタチウオです。時は19時でした。

およそ40年前に初めて買った渓流竿 12尺

これは堪りませんね、目の前に寄せて脈釣りですから、こんな面白い釣りはありません。足で軽く踏みつけながら針を外し、首の位置で頚椎をはさみでバッツンと切断して即殺します。そして直ちに次ぎの投入で2尾目を揚げ、3尾目、4、5、6、7、と次々に釣れ続きました。

脳内にエンドルフィンがたっぷり分泌された恍惚状態のまま、気が付けばいつの間にか自分の周りはタチウオだらけで、足の踏み場も無い状態になっていました。途中で雨足が強くなったりもしましたが、愛車のバックドアを上げて凌げたので、大過なく過ごせました。


何より誰も居ない釣り場で、釣り放題の天国の釣堀状態でしたから、何も言う事はありません。それも21時半頃には小魚が去ると共に濁りがきつくなって、ガクンと食いが落ちたので、納竿としました。

実はそこからは地獄状態で、22時過ぎにはここを出発しないと風呂に入れなくなります。それまでにこの魚を始末しなければならないことに気付いたのです。えーっ、そんなん無理やがな。泣き泣き、体中の痛みに耐えながら鋏と小出刃でヘッドレスまでの処理をして、クーラーの水氷に放り込んで、とりあえずは風呂へダッシュ。

超短時間の体を洗うだけの風呂で、疲れの癒えない体で釣り場に舞い戻り、車中泊しました。小雨のせいか、一晩中静かで快眠できました。


2018.10.17 (水)

印南港のアオリイカにリベンジを挑む


昨日からの日高港岸壁で6時前に起き出して、痛む体をさすりながら、放置したままだった前夜のタチウオの頭を、海に返す際に数えたら35個ありました。昨夜の延べ竿での脈釣り太刀魚が初めてでなければ、仕掛けや手返しを磨けば、50尾は釣れたでしょう。

小型とはいえタチウオですから、不味いはずはありません。少々手間が掛かるのが難点ですが。でも、今晩は遠慮します、足腰がチョットね。今夜は・・・、印南港のアオリイカで、10/15のリベンジです。返り討ちに遭う可能性も大いにありますが。

明るくなり始めてから小アジを釣って、穴開きバケツに活かして岸壁下に留置し、私は買物と昼風呂です。今夜の印南港は傍に銭湯が無く、ここまで戻らなければならないので、先に済ませておくというわけです。

活き餌の小あじを連れて印南港には昼過ぎに着き、自炊の昼飯を済ませてゆっくり午睡を貪って元気を回復しました。ブッコミをやっても昼間は駄目という経験を10/15にしていたので、この日は夕まづめからのアオリイカのみ。けれども、北からの向かい風でやり辛そう。

ちょっとググッてみたら、アオリイカにも灯火が効くという情報がありましたが、諸説あるようなので、他者を慮って隅っこでやってみました。


風で浮きが吹き戻されるので竿下に垂らしでアオリイカの仕掛けを降ろし、その脇の少し離れた位置で照明しました。たしかに昼間は見えないような魚が寄ることはありましたが、それを捕食する何かは姿を見せずに、この日の灯火作戦は無効でした。

まだ寒いという時期ではないので、文句は言えませんが、この晩はアタリすらなく撃沈。せっかく仕掛けを改良して臨んだのですが、餌に触れてもくれないのでは良否の判断もできません。

トホホで現地に車中泊でした。連日の快眠。


2018.10.18 (木)

延べ竿で太刀魚を釣る 2nd日高港


前日から滞在の印南港岸壁で未明の4時過ぎに起き出してみると、風が落ちていたので、竿下への垂らしに加えて、浮き流しでアオリイカ仕掛けを投入しました。
無風ではないために仕掛けが戻されて再投入するせいか、活き餌の小アジの弱りが早く、どんどん消耗していきます。あがった小鯵はクーラーへ。

穂先ライト点灯中

そんなことを繰り返しても、いっこうにアタリは出ず、昼前まで粘りましたが、やってられまへんなー、と大阪弁でボヤいてギブアップ。前夜から+朝から参入のヤエン釣り師たちにもアオリイカの釣果は皆無で、ヒラメが1枚揚がっていたのが、この朝の唯一のここでの釣果でした。

さて、今夜の私はどうするか、って考えるまでも無く、日高港でタチウオです。なぜなら、再現性の検証が必要だからです。それにエンドルフィンの魔力には勝てないですねー、麻薬ですから。

他者から頂戴した活き餌の小アジも〆てクーラーに保存し、日高港へ移動しました。昼過ぎに着いて自炊の昼食後にはやることも無く、昼寝と読書三昧で夕方を待ちました。日暮れ前にはあがった小鯵でタチウオ用のエサを作り、10/16の残りはコマセに使うことにしました。

新 & 旧

前回10/16の手返しの悪さは、針を飲まれて外すのに手間取ったことが主因と考え、針を前回のカン付チヌ4号から ムツ(ネムリ)12号 に替えました。手持ちのネムリの最小サイズでしたがカン付きでない為に、ワイヤーの結束に少し手こずりました。

太陽が隠れた17時45分に照明を点灯。30分もするとプランクトンは寄ったように見えましたが、続いて来るはずの小魚が寄りません。ん?。小魚が寄らないうちに、タチウオが寄りました。そして1尾目が釣れたのは18時15分。

フーン、今夜はこういうことですか。1尾目は釣れましたが、後が続きません。一昨日のような魚の活性がありません。喰うべき物が居ないのですから、喰えないわけで、活性は上がらないということでしょう。時折ポツリ、という感じでしたが、せっかく用意した付けエサまで、コマセに使用するような状態になってしまいました。


数が伸びません。空を見上げて思案投げ首。そういえば今夜は月がくっきりときれいに見えています。おかげで明るいし。雨も無く良い塩梅なんだがなぁー、とその時はそう思っていました。

なんとか9つまで釣ったところで、本当に止まってしまいました。あと一つ追加して、つ抜けを達成したら早上がりして今夜はゆっくり風呂へ行こう。

さて、あと1尾をどうすれば釣れるのか。やる気のなさそうなタチウオの泳ぎを見ながら考えました。コマセとして投げ込んだエサには時には口を使っているのが見えるけれども、針付きの餌は避けて通る事実。この原因は主にはワイヤーハリスにあると推定して、ナイロン7号に換えてみました。

1投目でさっそく餌をくわえたのが見えましたが、呑ませたらハリス切れは必定ですから、即合わせしました。結果はスッポ抜け。2投目は餌が見えなくなった瞬間に合わせを入れましたが、時すでに遅く、ハリス切れ。やっぱりなー。 どうすりゃいいのか思案橋 です。

時折ごく小さな魚にアタックしているのを見て、そうか、動くものなら反射的に飛びつくかもしれない。そもそもがフィッシュイーターなのだから。といって、この場所ではシラスのように見えるベイトが極小なのに、大きなルアーを投げても無理だろうから・・・。

そうだ、土佐カブラ、これでしょう。さっそく伊勢尼8号針の土佐カブラをナイロン7号ハリスに結んで、水面近くをピッピッと引きました。あっ、と思う間もなくフックオーン。やっと10尾目を釣りました。

これならいけるのか、そう思って再度挑戦。ところが竿が渓流竿ですから穂先が柔らかいので、ピッピッとしゃくっているつもりでも、実際にはフーッフーッという何とも気の抜けた動きにしかなっていないのです。さっきは釣れたのに、そう思うと、再現せずにはおられません。

せめて、クーックーッ位の動きができないものかと頑張りますが、思い通りの動きができないせいか、魚からも無視されました。んーっ、いらつくなー。真剣勝負が続きます。

ふと時刻を見ると10時半になるところでした。
え゛ーっ、間に合わへんやんか風呂に、どないすんねん。そんなこと今さら言うても、しゃーないわなー。

この夜は心ひそかに50尾を目指していたのに、結果は10尾で、風呂ヌキのおまけまで付いたのは誰のせいなんですか。はい、身から出た錆びです。車中泊の釣りで、風呂ヌキは始めての経験になりました。

ウイスキーのお湯割りで夕食を済ませ、冷えた体にしっかり着込んでシュラフにもぐりこみ、オヤスミナサイ。


2018.10.19 (金)

小鯵にも見限られて帰路につく


日高港岸壁で目覚めた朝は撤収の日となりました。冷蔵庫に35本とクーラーの水氷に10本のタチウオを保存しているので、そろそろ帰らねばなりません。下道では1日の行程になるので、朝のお仕事が終り次第に出発です。

で、小鯵をお土産に追加しようと、暗いうちからコマセを落とすと、難なくワーッと寄りました。よし釣れる限り釣ってやろう、2時間で50尾を目標に。初めの内はなんとか針掛りしたのですが、離れた場所の複数の他者のコマセの物量に負けるのか、寄りも悪く食い込みも浅くで、数が伸びません。

6尾釣ったところで小アジは姿すら見えなくなってしまいました。昨夜に続いてまたハズレでしたか。まぁ、こんなもんでしょう、と潔く納竿。

おとなしく帰路につき、昨夜のタチウオを途中下車(お裾分)させて帰り着きました。


今回の釣行の自分用覚書


・タチウオはかなり神経質な魚で、食いが立たないと釣るのは難しいこと。

・タチウオ釣りには照明が有効であるが、周囲の明るさで効果が変わること。

・日高港で釣れるタチウオは通常はF3が最大だが、泳がせで狙うとF4程度は可能性があること。場所は砂利置き場の西端付近が10m以上の水深があって好場所とのこと。

・アオリイカの仕掛けは再考を要すること。秋より春の大型を狙いたい。秋の小型も美味で、好む人が少なくないようだ。

・和歌山県内の釣り場の混み具合は、田辺より南は空いていると聞いた。

・泳がせ釣りに使用する小魚は、回遊する小アジ以外の物の入手が難しい。場所によっては夜間照明で昼間は見られない物が見えるので、これを釣ることも考えられる。


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