釣りの大敵・台風と地球温暖化


釣りがアウトドアで行われる以上、気象は最重要要素の一つです。台風が来ると、その最中に釣りができるわけはありません。その前も後も荒れるので、一つ台風が来れば、数日は釣りができないのが普通です。

今回の19号台風のように大河が氾濫するような大量の降雨があると、河口付近の海の泥濁りが治まるまでにはかなりの日数がかかるだけでなく、海底に堆積した泥が生態系を変えてしまいますから、しばらくは釣りにならないでしょう。

秋のベスト釣りシーズンに台風が来られると、機会損失の被害は甚大です。それでなくても、地球温暖化や水温上昇(等)で魚種が変わったり、脂が乗らなくなったり、という被害もあるうえに、機会を奪われるのは致命的です。

趣味だからと言うとそれで終ってしまいますが、趣味は人生にとってかなり重要な意味を持つと私は考えていますから、あきらめたくはありません。

なぜ、どうして、こんなにも台風や異常気象にいじめられるのか。現代の気象学者の大勢は、その原因に地球温暖化を挙げています。

米国大統領という重い地位に居るトランプ氏がこれを認めないのは、いかにもアメリカ的ですが、自分のことしか考えられない偏狭な馬鹿、とののしって済むことではありません。

何しろ地球温暖化は、等しく地球上の全ての人と国に影響が及ぶのですから。

遅くとも、太平洋上の島しょ国が水没するまでには、地球人としての理性的解決をしなければなりません。それがヒトとしてなすべきことだと思います。

タチウオやアオリイカやサワラやブリやメジナやクロダイが地球を温めたわけではなく、ヒトという生物の(経済)活動が環境悪化を招いたのですから、ヒトが責任を持って復旧しなくてはなりません。


北陸・富山新港へサゴシ、コヅクラ狙いの釣行準備を整えていたタイミングで、19号台風で親族の住まう地域が浸水被害を受けたので急きょその復旧救援作業に行って、帰ってきて思うことを記しました。

床上浸水の被害を受けた義理の弟にも地球温暖化の話をしましたが、理屈は分かっても自分の生活を見直すまでには至らない残念な現実を知り、無力感が残りました。

トランプを選んだのはアメリカ国民。そのトランプ氏に意見できないアべ君。またぞろ、借金増やして堤防の嵩上げ工事という対症療法で済ませるのでしょうか。

このまま行くと、太陽が燃え尽きるよりずっとずっと前にヒトは絶滅するのかも。持続不可能を承知で欲望を刺激し続ける者と、それに反応してしまう者が大勢である限り。


余談ですが、救援にいった先で、私の車中泊車両に備え付けの自炊用の 冷蔵庫 がとても役立ちました。衣食住の揃った自立型キャンピングカーの威力を、期せずして知りました。


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