ソゲ(ヒラメ)の味/遠州浜での釣果


 

遠州浜で釣ったのが3日前の夕刻でした。ヘッドレスにして冷蔵してあった物を調理するにあたっていささか悩みました。

295gと小さく、脂も皆無なので、調理法を如何にすべきか。刺身にするのは、ちょっと無理矢理だし。

とにかく、皮も縁側も鰭も、食べられるところは余さず食べられる調理、ということで、丸揚げを選びました。低温からじっくり揚げて、仕上げは高温でカラリと。



唐揚げ (釣獲3日後)



皮付きの身を口に含んで噛みしめると、少しばかりギシ感があり、眉根が寄りましたが、次の瞬間にはそれが解けました。

この旨さはどんな言葉で表わせば良いのか。クセの無い白身から滲み出る、あまりに淡く、どこまでも澄明な旨みは、瞬間に脳から消えてしまって捉まえられません。

油でマスキングされていても分かるのですから、たしかに独特の旨味があります。

縁側部分は、芯の小骨を外して、そっくりムシャムシャ食べます。んー、旨いですね、これは。

レモンの絞り汁をたっぷりかけて、そのハーモニーを楽しみました。この時ばかりは、ユズでなく、スダチではなく、カボスでもなく、レモンです。

今度また、もう少し大きな物が釣れたら、いろいろに味わいたいものです。いつになるかは、甚だ心もとないのですが。


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