びわ用掛袋(つぶ掛)を手作り


枇杷を栽培するには摘果と袋掛けが必要になりますが、市販の袋は手に入りにくいので、新聞紙で手作りしました。

ビワは摘果せずに放任すると、小粒で食べる部分がほとんど無い種ばかりのような実になってしまいます。それならほったらかしですから、野鳥につつかれて喰われてもあきらめもつきますが・・。

摘果して手間をかけて大粒の実が育って、さぁ明日は収穫。
翌朝起きて見たら、食い散らかされて無残な姿。

そんな経験を一度でもすれば、袋掛けの必要は納得せざるを得ません。虫害や葉のスレ傷を防ぐ意味でも、やはり袋掛けは必要です。

つぶが大きくてフレッシュでジューシーな木成り完熟のビワは、なにしろ旨いんですから。。。袋掛けぐらいしますよ。

ところが、実際に家庭果樹で摘果をする人が少ないのか、つぶ掛け用の袋の小単位の物は近所のホームセンターには無く、ネットで探しても5000枚入りという生産者用の物しか見つかりませんでした。

それならばDIYです。昔は家庭果樹に限らず、果樹の袋は新聞紙で作ったものです。新聞紙は意外に強く、台風にでも出会わなければ破れません。

ビワ用掛袋(つぶ掛)を新聞紙で作る

作り方のはじめ。まずは、最大に開く一つ手前の畳んだサイズを縦4列に折り目を付けます。


次に、縦に切って4枚に分けます。


それを畳んで長くし、4つに畳んで折線を付けます。


折線にしたがって4つに切り分けます。


畳んだ状態で縦横それぞれを、2度折り返してホッチキスで止めます。


出来あがりサイズは、口の差し渡しが 8cm で長さが 12cmです。一粒ずつ包むのですから、こんなサイズで良いはずです。プロ用の物は、もう少し長い(深い)程度です。


見開きの新聞紙1枚から4×4で16枚の袋ができました。簡単です。買いに走るより、ネットで買うより、作った方が早くてお得です。

最後に、取り時を知るために袋の中がのぞけるよう、1枚だけ下の角を三角にカットしておきました。


袋掛けの作業は、袋で実を包み込んで、口元を ビニタイ で縛るだけ。これも簡単です。房ごと掛けるとなると、かなり大きな袋になりますから、風圧が増すので新聞紙一重で大丈夫なのかどうか?



2020年春はコロナに邪魔をされて 釣りの旅 に出られず、朝な夕なに庭の果樹(八朔、黄金柑、せとか、アンズ、イチジク2種、ビワ、ナシ2種、モモ、ブドウ)に手をかける日々が続きます。

まさか、海まで締め出されるとは想定外でした。魚に会えない代わりに、今年は果樹の成績が上がるかなぁ。でもストレス溜まります。あと何年旅に出られるかと思うと・・。


追記 2023.04.03
2022年も新聞紙の自作袋を掛けましたが、多くがひび割れるように破れました。毎日新聞の紙質が変わったのかもしれませんが、ネット上には告知は見当たりませんでした。

ビワつぶ掛け袋 市販品と自作品

他紙で作ることまでは考えられないので、2023年は つぶ掛・田中用 50枚入り を購入しました。1枚10円程します。大きさは、幅は自作品とほぼ同じですが、深さがあるので、使いやすいでしょう。

なるべく低く仕立てたつもりのビワの樹が高くなって、脚立の作業が辛くなってきました。そこで、未生苗への接ぎ木で作り直しを考えています。ブドウとイチジクには ハクビシン の害が顕著で、捕獲もしなければならず、1本ずつの果樹でも手がかかります。美味しく楽しい果樹なので、止められませんが。

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