アリ退治はホウ酸シロップで

アリ退治に万能な毒餌給餌器を自作

イチジクに限らず、果樹の害虫対策の薬はなぜ高価なんでしょうか。簡単な物はDIYすれば、驚くほど安くできます。自作の毒(薬剤入)餌と容器でイチジクを守れば、美味しく食られます。

雨にも負けない毒餌給餌器

イチジクは、穴の開いたその実の形から分かるように、容易に蟻が中に入れます。中に入ってしまうと、仮に害が無くても、気味が悪くて食べる気が失せます。


アリ対策の薬剤や機器は、各社から いろいろな物 が販売されていますから、買えば手軽に対策できます。忙しい人は、これらの薬で対処されるのが適当です。

でも、なるべくお金を掛けずに対策したい人は、以下の要領で格段に安く対策ができますので、どうぞご参考に。家の中や周囲でも使用できるので、一度覚えておくと役立ちます。

< 材 料 >

餌入れ容器
 ヨーグルト容器のフタ
 納豆(3個売り) のフタ
 スポンジ 5cm×5cm×1㎝ (トップバリューのタラコの下敷き)

上段=未加工 下段=加工済

(約100g分)

 ホウ酸 3g
 砂糖  60g
 水   40g
 (蜂蜜 少々)あれば


< 作り方 >

餌入れ容器


1.
 ヨーグルト容器の下端(接地部分)に、ハサミやニッパー等で、設置場所に合わせて切り欠きを作り、納豆のふたは裏から見た凸部の周囲を、カッターナイフで切り捨てます。
2. スポンジは5㎝角に切ります。

毒餌

100均の醤油さし

1. 鍋に水を入れ、沸騰直前に砂糖を入れて煮溶かし、粗熱が取れたら(蜂蜜と)ホウ酸を入れて混ぜ合わせ、冷めたら容器に入れて常温保存します。

注意事項

・かぶせフタの切欠きが大きいと蜂が入り、誤食して死亡しますから、大き過ぎないようにします。
・毒餌のホウ酸の比率を上げると、溶けきれずに結晶のまま分離するので、たくさん入れても無駄になります。


写真は倍量の6g入れた例で、容器の底に沈んでいます。

< 使い方 >

1. スポンジを乗せた容器に、餌を10gほど置きます。
2. その上にフタを被せ、上に重石を乗せて飛散を防止します。
3. 1日に1回は点検し、餌の補充をします。
4. 餌が減らなくなり、周囲に蟻が見えなくなったら退治は完了です。目安は1.2週間程度です。

・被害を受けていた樹には、囲むように2個以上設置すると効果が早く現れます。
・草などにより容器の接地が妨げられる場合には、地盤改良をしましょう。
・降雨時に雨水が直接流れ込むことが無いように、設置位置は低地を避けましょう。

使用の効果

使用開始時

開始日9時間後

10日後

12日後

15日後

およそ1週間後にはアリが減ってきて、2週間後にはほぼ根絶します。わずかに残ったアリは、他の巣から来ているのか、強健な生き残りか、確かめてはいませんが、イチジクに被害が発生しなかったので、OKです。

既存の巣に居た蟻は死に絶えたようですが、また新たな巣が作られることはありえるので、再度見かけたなら、同様に処置します。

余談・・蟻が退治できたと喜んでいたら、カラスに襲われて、暑い中をこれとの戦いに付き合わされています。樹の全体をネットで被いましたが、時々隙間からもぐりこみます。そうそう、昔々某所でカラス釣りをしてみましたが、餌に仕込んだ針は見えなかったはずですが、糸を警戒したようで、口を使わなかったです。カラスは明らかに害鳥ですが、狩猟鳥獣なので、狩猟以外の場合には捕獲許可が必要です。先日の ハクビシン のように許可を取りますか。

コメント