スマの味/高知県の魚

スマ刺身用(片身)
カツオ類の中で"最も美味"の座を、ハガツオと争うスマ。よわい前期高齢者最後の年に初めて食べました。

愛媛県の南予のスーパーで午前早々の時間に見かけた高知県産のスマです。車で1時間かからない宿毛あたりから来たものと推察するので、前日漁獲の物でしょう。

食べ始めてから、?と気になって調べたら、やはりスマは血合いも一緒に食べられるという情報がありました。

鮮度が悪いとヒスタミン中毒の元になる青背の魚の血合いですが、私は自分で釣ったマルソーダでも、きっちり迅速処理、低温管理したうえですが、血合いまで食べます。

このスマは皮がスルリと引ける程度には脂もあり、不味いはずはないと口に運びました。

刺身
スマ_平造り
未だモチモチ感のある身質に文句は無く、味も上品で目をつぶって食べるとナニ鮪ですか、となりそうです。強過ぎず、物足りなくもない適度な旨味なので、誰からも好まれること請け合いです。

カツオが、板の間で車座になって焼酎片手に食べる味なら、スマは、同じ板の間でも、家長の箱膳に載った御馳走、でしようか。(差別的内容は表現のあやなのでご容赦ください)

とにかく、んまいです。片身を一人では多いので、半分はヅケにしました。明日はヅケ丼が楽しめます。

翌日

漬け丼
スマ_ヅケ丼
醤油と味醂のタレに一晩漬けて、アツアツご飯に載せて、さぁどうぞ、ってセルフなんですが。口に運ぶ前からわかっていたこととはいえ、旨い、のひとことに尽きます。醤油や味醂の旨味との相乗効果が効いた悪魔的な美味しさに、言葉が引っ込みます。ただ、タレが濃すぎたのか、スマが上品だからなのか、魚が負け気味なのが残念でした。

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