自作竿受け(木製)の改良

泳がせ釣りの置き竿を岸壁の車止めにセットするための、木製の竿掛けを自作 して テスト をしたところ、微妙な不具合が発生したので、手直しをしました。

不具合は締め付けボルトがグラつくという問題です。ボルトを受ける普通サイズのM5ナットと木部の接合部分で、木部が力負けして変形してナットが動いてしまうのが原因です。

竿受けとして通常の使用に耐えられない程ではないものの、もしや巨大魚がフックオーン!! したら、などというあらぬ妄想が、改良を迫るのです。アングラーの卑しさ、ではなく、夢を追う釣り人魂、ということにしておきましょう。

M5のステンレスボルトそのままで改良しようかとも思ったのですが、この際ついでにボルト自体もM5をM6にサイズアップして強化することにしました。

そして、肝心のナットと木材の接合部分は、双方が接触する面積を拡大することにより応力分散することで木材の変形を防ぐことにしました。そのために 鬼目ナット を使います。

以前にはステンレス素材の鬼目ナットが見当たらないことで使用を避けましたが、無い物を探し続けていても仕方ありません。安い物ですから錆び(腐食し)たら交換することを前提に、今回使う物は亜鉛合金製です。

既存のナットを外し、下穴を拡大(9mm)し、鬼目ナットを六角レンチでねじ込めば、ハイ出来上がり。接着剤を使えばさらに強化できますが、腐食して交換することを想定して使用は控えました。


これで、実用的にはほぼ完璧なはずです。ただし、M6ボルトでもまだ多少のたわみは想定されます。本当に一切曲がらないことを求めるならM8orM9位の太さが必用になるのだと思います。けれども重い、高い、加工が大変、などを考えると、いたずらにヘビーにする必用もないでしょう。そのあたりの、自分なりの必要十分を実現できるのもDIYの長所です。

ボルトの太さは抑えて、その代わりと言ってはなんですが、ボルト先端の圧迫接触部分に新機軸を盛り込みました。接触面積を増やし、摩擦力を上げることを目的として作ってみました。



主な材料はポリエチレン素材のキャップとボトル(底部分)です。制作上のポイントは、

・二つを組み合わせた内部に、ボルト先端に袋ナットを装着した部分を封じ込めてあります。
・キャップと袋ナットのすき間には、キャップ内径より少し小さい丸座金を入れて、キャップ頭全体に力が分散するようにしてあります。
・ボルトの首周りにわずかに遊びを設けて、角度の自由を確保してあります。
・先端部分には、滑り止めとクッション性を目的として 液体ゴム を塗布してあります。
・二つのキャップの外れ止めはM3ボルトで固定してあります。

精密加工などという高度なレベルではないものの、こんな小細工が効を奏すると、それなりに楽しいものです。

竿受け・竿掛けなんて、買えばその場ですぐに使えるものを、なにをグダグダやってんの、そう言われそうですが・・。自作は・・、性格、嗜好、趣味、、ですかね。

次回の釣行の際に実用テストを行います。
梅雨ど真ん中で日々雨雨雨。いつ行けるのかな。


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