2018年11月 富山湾&能登半島で釣れた魚は
能登半島と富山新港で釣った魚たち
クロダイ、コショウダイ、メジナ、マアジ、キューセン、サヨリ、シロサバフグ、クサフグ
秋の釣りシーズン最盛期?に日本海で竿を出せば釣れて当然。
そんな甘ーい想定を元に向かった結果は・・。
2018.11.03(土)祝日
浜名湖岸から日本海を目指して
紅葉の街道は、紅葉の盛りを迎えていました。緑一色の山も目に優しくて良いものですが、やはりにぎやかな彩の秋は華やかなベストシーズンでしょう。
御母衣湖畔 |
能登半島まで下道を一日で走るのはしんどいので、途中の山間の温泉宿で一泊、といきたいところですが、懐中不如意につき、立ち寄り温泉 だけ味わってから、近くの公有地と思しき空き地で車中泊。静かが一番ですね、車中泊は。未だ寒くもなくグッスリ熟睡できました。
2018.11.04(日)
能登の釣り場を開拓/七尾港第1埠頭岸壁
未明から起き出して街に出て、24時間スーパーで少しの買物と無料の氷を貰って釣りの準備完了です。
この日は釣り場の開拓、と言っても、未開の釣り場が能登半島にあるわけではなく、私が行ったことがない釣り場というだけのことです。横着釣師を自認してはばからない私の望む、車横付けで水深があり、フィッシュイーターが狙える場所。そんな都合の良い場所がどこにでもはありません。
Google Mapと釣り場の本2冊「能登内浦の釣り」「能登外浦の釣り」を見比べながら探して、今回まず初めに向かった先は能登半島内浦の七尾南湾の七尾港岸壁です。日本海とは小口瀬戸を通じてつながっていますが、外海から見ればかなり奥まった位置ともいえるでしょうから、果たしてどんなもんでしょうか。
日曜日だったこともあり、釣り人の姿も見えましたが、埠頭の先端付近にはごくわずかでしたから、釣り人口が少ないのか、はたまた釣れていないのか。いずれにしても、あまり活気が感じられないのが、ん?。
気持ち一つで竿は出せましたが、この日は下見に徹して移動しました。向かった先は初めて足を踏み入れる能登島でしたが、あまり期待せずに見歩きました。島の地形から見て、周囲の海岸の水深が深いようには感じられなかったので。
能登島二穴町 |
空中写真で見ると、つい行ってみたくなりますが、現地に立って見て、あまりの浅さにガッカリ。それでもネズミゴチが走り回り、大小のボラが泳いでいて、生命感はありました。キスでも居れば、穴場になるのかもしれません。
能登島須曽 |
ここは夜なら使えるかもでしたが、少し悩んだ結果、パス。
ウロウロしているうちにパラパラと雨が降ってきたこともあり、早々に切り上げて 洒落た銭湯 でお湯に浸かって岸壁でオヤスミー。
2018.11.05(月)
七尾港から飯田港に釣り場を移動してイシダイをゲット
七尾港の岸壁での水中集魚灯の効果を試すべく、3時に起床。気合十分で起きてはみたものの・・。ここ七尾港は大きな港で街の規模もそこそこですから、海岸には至るところに灯が見えます。これでも集魚灯の効果があるんでしょうかね。水中集魚灯は陸上から照射する物より格段に効果があるとのことですが。案ずるより産むが優し、の言葉をこの時だけは信奉してやってみました。
埠頭付け根の岸壁で水中を照射すると、たしかにプランクトンは湧き、小魚も寄りました。少し大きめの物がフニャラフニャラと泳いで来ましたが、ゾクゾクッと寒気を催す対象です。岸壁の際では水深3mもどうかという浅さでしたから、延べ竿を出してみたものの、反応は無く、夜明けと共に終了して移動です。
いつの間にか自動車で埠頭に入るゲートが開いていたので(詳細後記)、先端まで車を乗り入れ、広々とした岸壁の北東角を占有して釣りを開始しました。活き餌の小魚が未だ無いので、ブッコミで何をか釣らむ、と投げ込んでみると、意外に水深はなさそうで、濁った水の下は砂泥かな。岸壁上にヒトデが1個落ちていたので、、期待はしないほうが良いような。パイプ天秤とジェット天秤で、餌はいつもの「イカの短冊アミの塩辛浸け」でした。時々回収しても餌はそのまま。
自炊ブランチの後、早々のお昼寝タイム。窓の外は海。
揺れない船中泊も良いものですね。シングルのお部屋はスズキエブリイDA17Vです。
埠頭岸壁での快適な午睡から覚めて仕掛けを回収したら、上がってきたのがコレ。海毛虫にも種類があるようですが、調べる気にもなれないです、はい。未明に集魚灯に寄ってきたのはコレだったようです。こんな物にしか縁が無いのは、前世が悪かったのか、現世の行いが悪いのか。そうではなく、望むような魚が居ないだけです、多分。快適な釣り場なのに釣り人が少ないのは、こういうことだったのですね。トットト転進を決定。
向かった先は珠洲市の飯田港です。前回訪れ てから約半年。どんな変化を見せてくれるのか。魚達が心を入れ替えて歓迎してくれること以外には大層な望みはありません。
到着した15時頃には怪しげな空模様になっていましたが、雨が降っては来ないので、釣りを開始しました。暮れるまではブッコミでノーフィッシュ。
ボケーッとしていたら訪れた人が、「イシダイ持ってくー?」と。迷わず「いただきまーす!」。潜って突いた物とのことで、クーラーには何尾も入っていました。さっそくヘッドレスにしてクーラーへ。腹腔内は脂がべったり。こんな時期に脂が乗るんですね。30cmを超えるイシダイなんて、釣りでは垂涎物ですし、特殊な釣りですから、私には無縁な物です。棚からぼた餅ならぬ、岸壁にイシダイ、ですか。頂き物ゆえに写真を撮り忘れたのがちょっと残念。
陽が落ちてきて、水中集魚灯に点灯しました。すぐ傍のスーパーマーケットの明かりが煌々とともり、ちょっと環境に難ありです。でも19時には閉店なので、それからが勝負でもいいでしょう。でも、東側対岸の突堤には常夜灯があるので、これも気がかりです。
水中集魚灯に点灯して少しするとプランクトンが湧き、30分も経った頃から何やらオレンジ色っぽい小魚が盛んに縦移動を繰り返します。どうやら捕食行動のようです。ここでネンブツダイを見たことはないし、何だろう。釣ってみるしかありません。
延べ竿にイカの米粒大の餌を付けて試すものの、走り回る小魚に無視されます。やはり活き餌であるプランクトンに狂喜乱舞している身としては、そんな死んだイカなんか喰えっかよ、なんでしょうかね。それでも岸近くに落とし込んで置き竿にしておいたら、やっと掛かりました。揚げてビックリ、小あじでした。
さっそく泳がせでアオリイカ狙いの竿を出しました。仕掛けは 市販のはねあげ式 です。
電気浮きを付けて光が届く境目の向こうに投入しておきます。そしてまた小あじ釣り。ポツリポツリで計6尾になったところで、寄りが無くなってしまいました。居ない魚は釣りようがないので終了。
釣れた小鯵は小さいし痩せているし、おまけに数が少ないので、不十分な活き餌ですが、まぁ水中集魚灯で釣れただけでも収穫ということにしましょう。コマセを使っても、夜に小アジを寄せられたかどうか疑問ですから。
小あじが消えた時にはアオリイカが来るかと期待しましたが、アオリイカは来ず、活き餌の小アジは無傷で回収しました。仲間と共に活かしバケツに収用して岸壁から垂らしたロープに結んで、ゆっくりお休みなさい。私は 風呂 に行って戻って、小あじ達に添い寝の車中泊。
2018.11.06(火)
活き餌の小アジと共に輪島から富山湾へ
飯田港岸壁で目覚めたら、今にも降りそうな雨雲の下でした。
昨夜の小アジ達を点検すると、昨夜働いた1尾も弱らずに居て、他の仲間と共に総員6尾健康で点呼を終え、引き続き海中待機を継続。
何とか降ってはいないので、延べ竿を出して活き餌用の小魚釣りです。アミコマセ(塩辛)を撒くと、小メジナ、クサフグ、キューセン、ウマヅラハギ、サヨリ等が寄って来ました。早朝で曇りという割には活性が低くて、釣りにくいのですが、メジナのSとSSを各1尾にキューセンを1尾、そして鉛筆サヨリを2尾釣って、朝の仕事は終了。
天気予報が悪く、雨と風がダブルで来そうなので、輪島に向かって転進です。活き餌帯同の1時間ですが、10Lバケツですから、温度さえ上げなければ、余裕でしょう。気温15℃位で、車内も涼しいので足元から暖房を入れたいのですが、助手席足元が魚の居場所なので、念のために暖房は無し。
ノンストップ55分で輪島マリンタウン岸壁に到着。総員の元気を確認後、直ちに活かしバケツを海中へ。ホット一息しながら海を眺めると、北東の風が強まって波立っています。バケツが岸壁に着いたり離れたりを繰り返しているのために長時間は無理との判断で、安全な場所に移動しました。
自炊ランチを食べる頃には陽も差してきて、夕方の釣りに希望を持ったのですが、昼寝から覚めた頃にはまたもや、空はドンヨリでナライがビユーに時折パラッ。夕まずめの釣りをするべく輪島に来たのですが・・。
あらためて能登半島の外浦、内浦の釣り場を本とグーグルマップで検討しましたが、風を避けられて風呂の近い適当な釣り場が見当たりません。万事休す。銭湯は続々と廃業していくので、風呂が最大のネックだったりします。海で釣りをすると、リールを巻く際に微細な海水シャワーを浴びるだけでなく、餌や魚にも触れるので、風呂だけは外せません。今までに唯1度、風呂ヌキの夜がありましたが、これは例外。
さぁて弱った。明朝も天候の回復見込みが立たない以上、ここでは釣りができない。ならば転進するしかないのですが、私には同行の小魚が居るので、どこへでもは行けないのです。活き餌の小魚達をここで収容所から開放して、自分も自由の身になるか??。せっかく水中集魚灯で釣った小あじだからなぁー。今から走ると陽が暮れてくるし。
すべての要素にいじめられているような私が出した結論は、富山新港に転進、でした。2時間20分の所要時間はGoogleのナビですから、短くみても2.5時間はかかるでしょう。魚たちが生きながらえることができるか、未経験ゾーン突入です。共倒れを防ぐために、ベラとメジナSをここで開放し、連れて行くのは小あじ6尾とメジナSS1尾だけにして、出発。
暖房無しの涼しさに耐えて2.5時間。最短時間コースとはいえ、なんで暗い時間に山越えの1車線を走らせてくれるんですか、グーグルのナビゲーションは。ぼやいても仕方が無いことは承知していても、つい独り言がでてしまいます。
翌日以降の行動も想定しながら、富山新港の海王丸岸壁対岸に着いた時にも、魚達はまったく異常無し。ホーッ、として魚達を海に降ろして、最後はずぶ濡れの長い1日が終りました。風呂めし寝る。
2018.11.07(水)
新湊大橋東側橋脚南側護岸で初めての釣り
もう何度も車中泊した馴染みの駐車場で目覚めた朝には雨が上がっていました。昨夜海中泊した小魚達の居場所は富山新港の海王丸岸壁対岸の奥で、釣り禁止の場所だったために、人が活動し始める前に移動することになりました。本来はこの岸壁の外海寄りで泳がせ釣りをする予定でしたが、朝になっても風波が弱まらずに断念しました。
小魚達は3度目の移動で、新湊大橋を渡って東岸にお引越。この日の強い北東風を避けて釣るには、富山新港では東側の東堤か新湊大橋東岸が適当です。ただし、東堤は内側の西方向を向けば背中からの風で釣り自体には問題ないものの、東側の消波ブロックに当たった波が砕けたシャワーを浴びることになるので、この日も僅かな釣り人が居ただけでした。私は海水シャワーはご免なので、新湊大橋東側橋脚の南に位置する護岸で竿を出すことにしました。それも陽が傾いた頃からにするので、それまでは傍の寂れた漁港内で、泳がせ釣りの餌の小魚を追加しようと小釣りに勤しむことに。
たしか、先月ここで釣りをした時にも釣りにくくて閉口したのですが、今回も同様でした2尾釣った黒鯛の子の内、1尾にはジャンプで逃亡されてしまい、結局1尾のみの貧果でした。まぁ、昼寝もできたから良いか。
新湊大橋東側橋脚南側護岸に移動すると、先行の釣り人が3名居ましたが、1人は間もなく帰り、残るご夫婦の奥様がクロダイを揚げて帰られたら、私の貸切状態になりました。どうも、アッチコッチ回っても釣り人が少なく、釣れていない感が濃いです。
後側は住宅地で隣が公園になっているここも、ロケーションは良いですね。対岸も同様に整備されていますが、台風被害の復旧工事中らしく、今回は釣りは不能(2018.11.22まで)でした。
昼前から、泳がせのエレベーターとブッコミを1本ずつ、2本の竿で挑みました。時間帯によっては潮が早く、風も強かったので竿捌きが厄介でしたが、幸いにも他に釣り人が居ないので、まずまずお気楽な釣りでした。
ここは釣り場に墨跡が幾つもあったので、アオリイカが出るのは間違いないようですが、果たして私にはどうなんでしょうね。暗くなる頃にはやってみましょう。
時おり仕掛けを上げて確認していたら、12時半頃の回収で、エレベーターの活き餌で投入してあったベラが襲われて齧られていました。アオリイカの仕業です。コレを釣るには・・。風ですぐ流されるこの日の状況では、底近くに活き餌の小魚をほぼ定置して、掛け針の向こうあわせで釣る、という難解な問題です。正解が有るのかなぁー。
次の反応は13時半頃、ブッコミの確認で巻き上げた際でした。多少重くて、海藻かゴミかという程度の違和感でした。ホー、さすがに生きているだけあって、縞や点々のブラックペパー模様が鮮明できれいですね、コショウダイ。
何となく愛嬌のある、タヌキのようなおマヌケ顔に見えるのは私だけでしょうか。計ってみたら18cmだったので、私的基準値(20cm)未満でかつ日持ちを考えて、リリースしました。もっと大きくなってから釣れてね。
この魚のタラコ唇を見て思い出しました。タカノハダイに紋様以外が良く似ていると思って後から調べてみたら、科からして違うので、縁戚関係は無いようです。食味はコショウダイの方が上だと思います。
釣り場でメンチカツ定食を食べ終って、至福のコーヒータイムをしていたら、雲行きが怪しくなってきて、早めの退避となり、この日はおしまい。
風呂 から戻って久しぶりにお世話になる 公園の駐車場 は、人の出入りで若干うるさかったのですが、眠りに着く頃には静かになっていたので、まぁ良いでしょう。
2018.11.08(木)
富山新港東堤でジグを投げる
今回の釣行で唯一の天候安定日の予報を得ていたために、4時から起き出して富山新港東堤防先端を目指して出発。背負い籠に道具箱や折畳椅子や飲食料品を詰め込んで、駐車場から釣り場まで暗闇を歩きます。風波が残っていて、キャップライトの灯の先には海水の霧が流れています。
本当は、この富山新港東堤内側で泳がせ釣りの青物狙いをやりたかったのですが、活き餌をバケツで運ぶのは・・、もう10年若ければやれたかなー。ということで、ルアーとブッコミの2本立てです。
ブッコミを放り込んでおいてから、グローのジグで投げ始めたのが5時頃。私は安全第一の内側向きですが、青物狙いの皆さんはすべて外側でテトラポッドに乗っています。この違いは釣果に影響大なのですが、我慢。青物は内側にだって回ることはあるはずですから。実際に前回の2018.10.06には、内側に回って立ったナブラのワンチャンスで釣ったのです。
グローのジグに紫外線照射をしながら、投げては巻き~refrain~。対岸の西堤めがけて投げていたら同じ場所で3度根掛かりして、ついにはジグを1個ロスト。その前にトリプルフックのみロスト1ヶ。何だか巨大なゴミでもあるのでしょう。
東堤外側では、時折サゴシが揚っていますが、私には全く何事も起きずに陽が昇り、ジギングロッドでもジェット天秤でブッコミを始めて、事実上の試合放棄。ただし、いつでもナブラ打ちができるように準備はしておきました。
しかし、ついに完全ボウズで10時を迎えてゲームセット。陽が昇って暑くなり始めた堤防を、重そうな荷物を背負った高齢者がとぼとぼと引き上げていきました。
この朝の外向きジギングでは、20名程がサゴシのみで 0~2尾/人 の釣果だったようです。内向きは暗い内はアオリイカ狙いが10名程でしたが、見えた限りでは釣果不明(ゼロ?)。明るくなってからはクロダイの団子釣りで0~2尾/人の釣果だったようです。
泳がせ釣り用の小魚を留置してある小さな漁港に移動して、食事と休養で日中を過ごし、夕方になって昨日の新湊大橋東側橋脚南側護岸に移動すると、先行の釣り人が1名居ました。聞くと、カマス狙いで、少し前に30分間ほど食いが立ったとのことでしたが、型は小さかったようです。錘を付けた大振りのサビキのような仕掛けをひたすら引っ張るのですから、あれもなかなか体力の要る釣りのようです。
と評論をしている場合ではなく、明日の午後から荒れる予報なので、今回の釣行も、この夕マヅメと明朝の朝マヅメで終ることになりそうです。これから数時間が事実上のラストチャンスでしょう。いよいよ小アジ主体の活き餌の出番です。残る戦力は小アジが4尾とクロダイの稚魚が1尾。全部使い切ったらゲームは終りです。残ったら明朝に再試合です。
竿1本は13号のネムリ1本針を小あじの上顎に掛けてエレベーターで送り込みます。もう1本の竿は電気浮き流しで、浮き下2.5mの 自作アオリイカ・サゴシ兼用仕掛 に小鯵の活き餌を泳がせます。手前の捨石の海藻に掛かりやすいので、気が抜けません。
試合開始は17時少し前でした。橋脚周りがアオリイカのポイントのようで、入れ代わり立ち代わりエギンガーが攻めます。あんだけ連日攻められたら、そらスレルやろなー。こっちゃは活き餌やから強いでぇー。
とはいうものの、アタリは無く、かじられることすらないままに時が過ぎ、死に餌は水葬に付して交換していたら、いつの間にか終りの時が来てしまいました。
さて、明日はジグの1本勝負あるのみ。いつもの 風呂 に行っていつもの 駐車場 で快眠。
2018.11.09(金)
富山新港西堤防赤灯台基部でジグを投げる
どこに行っても何かは釣りたい、そんな想いが無残にも潰えそうなラスチトャンスの朝は4時に行動開始。車泊地から0.8km歩いてお気楽釣り場に到着。ここも当然のごとく「立入禁止」ですが、腰高の柵に囲まれた小さな突堤はどう見ても危険の無い場所で公園外。かつ隣接の海王丸パークの公園としての利用時間外なので、自己判断で柵を乗り越えて決行することに。
5時頃の第1投時には真っ暗だったので、自作(チューニング)のグロージグに紫外線照射して使いました。5時半頃にあったブルブルッのバイトは、直後に確認したジグの傷跡から、サゴシと断定。そしてしばらく後には、テンションフォール中(底近く)にコンッ。これもサゴシだったような。自分としては初体験のフォール中のバイトでした。
富山新港 左=西堤赤灯台 右=東堤白灯台 |
曇り空が次第に明るみ始めた6時過ぎ、底を取って何度かしゃくり上げ、再び底を取って上げようとしたら、なんだか重い、けれどもブルブルがありません。ん、ゴミか。少し巻いて来ると、グッグッと引く生体反応があり、魚を確信。でも何だかなー、この動きの弱い重量感は。
近付いて来たら、アーやっぱり海山商事のフグ田君でした。できることならサワラなどという贅沢は言わないまでも、狭腰クンが良かったんですがねー。まっ、それでも食べられるシロサバフグ(21cm=201g)なので、ノーフィッシュよりはマシかー。
トリプルフックを丸ごとしっかり口中に入れてしまっていて、簡単には外せそうにないので、ジグごと交換して続行。
立山連峰を染める朝焼け |
午後から雨の予報を裏付けるように、見事な朝焼けのショウタイムは僅かに5分程で終りましたが、感動的な光の芸術でした。こういうのを見ると、人工の陳腐なゲイジツ作品は見るに耐えないのですよ。こんな目の保養も、釣れなくても釣りに来てしまう魅力の一つかもしれません。
ショウが終わってしばらくすると雲が厚くなってポツリポツリと雨粒が落ちてき始めました。エーッ、昼からじゃなかったんですかー。で、7時過ぎには早々に納竿。
- Fin -
今回の釣行のお持ち帰り釣果は、シロサバフグ1尾(+サヨリ2尾)という超貧果でした。
気象条件に意地悪されたという原因もありますが、その判断も含めた私の実力の結果であることは疑いの無いところです。あらためて、プロの船頭さんに頼れない陸っぱりの釣りは難しいものだと思います。
それだからこそ、経験を無駄にしないために、感想と成果を記しておきます。
今回の釣行に伴う実体験の感想
珠洲(能登)のスーパーの地魚を見ての感想から言えるのは、少なくともこの時の魚には全般に脂が薄かったこと。ガンドブリ(ワラサ級)でやっと少し脂が乗っているねという程度で、マアジでは大アジでやっとマァマァでしたから、総じて良くないと感じました。やはり冬から春にかけてでないと、しっかり脂の乗った旨い魚には出会えないのですかね。私が餌用に釣った小アジなんて、頭デッカチで胴体ペッチャンコの細長い姿を見たら、針掛けして泳がせるのが可哀そうに感じるほどの痩せた物でした。
海が貧しいのか、時期なのか・・。とにかく遠くから来るほどの価値が、能登や富山の釣魚に有るかどうかは甚だ疑問、ということです。能登でも富山新港でも、サゴシ(サワラの小型魚)以外には、フクラギ(ブリの小型魚)の言葉すら耳にしませんでした。アオリイカも少し狙ってみましたが、他の釣り人を含めて、釣果の実見はゼロでした。そろそろシーズンが終わる、とも聞きましたが・・。アオリイカを狙うなら、何も日本海まで来なくとも、太平洋側でも十分に可能ですから、私にとっては、日本海まで来るべきかどうか、あらためて考えてみる必要がありそうです。
でも、富山新港は、釣り場としてもスケールが大きくて、景観も含めて、好きです。工業港であることと海辺の公園的な要素が巧みに調和している姿は、好感が持てます。そこで釣りができるのですから、釣り人に魅力があるのは当然です。
今回の釣行で得られた成果
水中集魚灯の効果について
水中集魚灯(水面直下)がマアジに効いて、小鯵が釣れた事です。捕食スタイルは、アミコマセに寄る時の水平移動ではなく、動物性プランクトン(多分)を下から上へ突進して捕食する形態で、襲い掛かるという言葉が適当でしょう。そのせいか、針に付けたイカの米粒大への反応はとても悪く、釣りにくかったです。
場所(能登半島・飯田港内)のせいか技術のせいかは不明ですが、中アジ大アジの姿は見られませんでしたから、灯火への寄り方や釣り方なども不明です。水中集魚灯の設置位置を深くすることで違いがでるようですが、現地があまり深くなかった(水深約4m)ので、水面直下だけで照射しました。
月明かりの他にも、水深のある=大規模港湾岸壁のような場所では、街の灯や岸壁の常夜灯等が集魚灯の効果を減じる可能性が高いので、集魚灯は使用場所と時期が限られそうです。
御坊(和歌山県)でのタチウオ では絶大な威力を発揮した集魚灯ですが、今後もいろいろな場面で使用して研究したいと思います。
サゴシ(サワラ)狙いのジグのフック位置について
イナダ(ブリ)のような丸呑みタイプの捕食なら、針がどこに付いていても針掛りが容易でしょう。ところが、以前にも経験しましたが、牙族のサゴシやタチウオは、魚がバイトし易い状況下では、魚(ルアー)の胴体の真中辺りを嘴で挟むような捕食をするようです。
そうであるならば、テールだけでなく中間付近にもフックを付けた 2フックのメタルジグ が効果を上げるのだと思います。ただし、トリプルフックが前、中、後と3つも付いた 3フックのメタルジグ は、食わせるというよりは掛けて獲る感じになるので、釣り人のポリシーとしては如何なものか、賛否の分かれるところだと思います。
確実に獲りたいという気持ちは私にも十分にありますから、今回またしてもフックオンさせられなかったことを肝に銘じて、ジグを改良することにします。でも同じ釣るなら、スレ掛かりよりは口に掛かったほうが気分は良いですから、その方向で。
泳がせ釣りの活き餌の小魚の魚種について
呑ませ釣りの万能餌と扱われるのは小型のマアジですが、自分で用意しようとすると手に入らない(釣れない)ことも多いので、購入できない場所では、代替策が必要になります。泳がせ釣りといっても対象魚にもより餌にする小魚も変わるのでしょうが、原則はそこに居る魚がベストとも言われます。
今回初めてクロダイの稚魚を使ってみました。釣果は無かったので断定はできませんが、これはなかなか良さそうです。まず、銀色で光って目立つこと。次に強健なこと。三つ目の強みは口周りが固くて、ここに針掛けすれば針が外れ難いことです。
今回もアオリイカ(推定)にベラをかじられましたが、クロダイの稚魚も手に入れば使えるでしょう。アオリイカは貪食なので、たいていの小魚は使えると思います。
ヤエン釣りのようにドンドン泳いで走り回ってアピールしてくれなければならない場合は大き目のマアジがベストでしょうが、浮き流し釣りや竿下への垂らし釣りの場合には、活き餌の小魚は何でもアリ、だと思います。今後、実釣で証明したいと思います。
ブッコミ釣りの仕掛けと刺し餌について
釣行前に作ってテスト済みのパイプ天秤は、ほとんど絡むトラブルも無く働きました。モルタル錘もあまり流されずに機能しました。一度は根掛かりで錘だけをロストしましたから、ローコストの捨てオモリは正解でした。このセットは使えます。
餌はいつもの「イカの短冊アミの塩辛浸け」でした。フレッシュのイカの短冊も使用してみましたが、唯一掛かったコショウダイの場合は、アミの塩辛浸けの餌でした。口元から垂れ下がっていた残り餌はクサフグの食み跡でボロボロでしたから、クサフグが突き回しているところに通りかかったコショウダイが横取りしたのだと想像しました。
魚が通りかかるのを待つ釣りでは、餌持ちの悪い海老類やイソメ類では、ひたすら餌を浪費することになるので、マダイでも狙うなら別ですが、通常は今後も「イカの短冊アミの塩辛浸け」で良いでしょう。おそらくは餌よりも場所と地合でしょうね。勉強の種は尽きません。
七尾港第1埠頭への自動車の立入制限等について
2018.11.04に現地で聴いた情報によると、
自動車は日曜日(&土曜日)は終日閉鎖で立入不能。平日は5~18時の間は乗り入れが可能(黙認?)。ただし東側はNG。徒歩での立ち入りは終日可能(黙認?)。車の乗り入れ不能時は、埠頭基部西側の駐車スペースが利用可能。ここ以外の埠頭は全て立入禁止。他の岸壁は随所で釣り可能。
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