ダイソーのメタルジグでヒラメは釣れるか in 遠州浜



少し前にダイソーのジグロックでワラサを釣ったのですが、他の魚は無理なんでしょうか、やはり。

イナダやカンパチ等の青物は、ベイトっぽい物が彼等の視界を横切れば襲い掛かって丸呑みにするのだと思います。

だから、ダイソーの110円ジグロックだって釣れてしまうのでしょう。じゃー、ヒラメはどうなんですか。

ブログを始める以前に、表浜でマゴチ2本とヒラメ(ソゲ)1枚をまとめて釣った経験がありますが、その時のルアーはタコベイト付きのスプーンでした。

その経験から言えば、ヒラメもフィッシュイーターですから、ルアーと称する物であれば、何でもいいように思うのです。

でも、110円のルアーでヒラメを釣るのって、いささか僭越ですか。まっ、ヒラメには価格を知られていないことは分かってはいるのですが。

ルアーでは(他も)初心者を未だに脱しない私には、そもそもメタルジグはレンジキープが難しいのです。

ダイソーにもミノーは有りますが、飛びません。飛距離の欲しい遠州浜では、私には使い方が分かりません。

飛んで、泳いで、底をトレースできるようなルアー、があることくらいは知っています。でも価格がねー。

ということで、110円でヒラメ狙いを敢行です。と言っても今日から始めたわけではなく、いつだって熱烈歓迎なんです、本当は。

サーフにはあまり足を運ばないのに、シーズンもそろそろ閉幕が近付いてきたので、なんとか年内にヒラメの顔を拝ませていただきたい、という手前勝手な希望です。


国道1号線をくぐる地下道の手前に自転車を置いて仕度をしていたら、珍しくもう1台自転車が来て、継いだままのロッドを手に、釣り場にダッシュして行きました。

ん、何かあるな、までは分かりましたから、後を追いました。可能な限り迅速に。地下道を潜り抜けた先で見ると、その人はすでにキャストを始めていました。


その前には、鳥が数羽飛び交っています。水面にも何羽か浮かんでいます。おそらく、その鳥を遠くから見て、自転車の御仁は急行してきたのでしょう。

鳥山と言うには寂しい光景だったので、イベントが終った後の残務整理中くらいに思い、マイペースでテレスコのロッドを延ばし、ルアーをセットして、歩いて行くと。

竿が曲がりました。えっ、魚はまだ居たんですか。ランディング後に砂に埋められるまでの一部始終を歩きながら見たのですが、イナダのようでした。

私がその人の向こうに入り、もう一人後を追ってきた人が手前に入り、3人並ぶことになりました。ただし、その頃には鳥も姿が消えていました。

30分もすると、勝利者は引き上げ、残る二人の敗者復活戦になりました。投げても投げても・・・。まぁ、こんなもんでしょう。

緊張が解けて周りに目をやると、それまで気が付かなかったことが見えて来ました、何だこれは。砂浜はどこもかしこも足跡だらけです。潮の干満周期が1往復すれば消えているはずですから、おそらく早朝のアングラーのものです。


こんなに来たんですかー、釣れてる情報が出回ったんでしょうか。何が釣れたのか、空振りだったのかは分かりませんが、ともかくこんな足跡は初めて見ました。

それはそれ。いまだフォームの決まらない私は、投げ練習に専念。投げるのはマァそれなりに進歩があるように思うのですが、ジャークとレンジキープがなんだかなぁ。

時々は表層も引いてみるものの、基本は底狙いなので底から0~50cmです。波が無ければ、時折コツンと触る海底の感触でキープできているのが分かりますが、ラインが波に叩かれて分かりづらいのです。

水温も下がってきているので高活性ではないだろうし。スローピッチジャークやボトムパンピングが良いのかなぁー。

で、スローに変えてしゃくっていると、ワンピッチジャークの7、8回目くらいでグイー。なんだかゴミを掛けてしまったようです。

9月中旬くらいまでは流れ藻が多いので近寄らない釣り場なのですが、この時期になんでしょうね。

巻いてくると、プルル、プルップル。えっ、魚ですか、本当かな、でも明らかな生命反応。それにしても手応え弱しで期待薄。

念のため竿を寝かせて、波に乗せて、と考えている間に、海面を割って飛び出させてしまいました。下手ですね。

スレ掛かりのヒラメ(ソゲ)

おー、ヒラメです、標準和名では。鮃とも平目とも書きます。でも、これをヒラメと言うと、「違うでしょ、それはソゲって言うんです。」という声がどこからか聞こえてきそうです。

リリースサイズ(※1)と言う人もいるようですが、私は自然の恵みをありがたく頂戴します。活け〆して、波で洗いながら血抜きして、砂に埋め、目印にナイフ(※2)を立てておきました。


1尾釣れて気を良くしてしばらく続行しましたが、陽が落ちて暗く寒い中を続ける気が失せ、お終い。手ぶらじゃないんで欲はかきません。

帰る前に、砂くらいは落としていこうと、目印に立てたおいたナイフを抜いて、波打ち際で洗い、さーて魚を袋に入れ、れ、れ、。

砂に埋めた魚はどこだっけ !?

目印のナイフが無くなった砂浜は、すでに何度か波に洗われて、表面の凸凹が無くなっていました。

え゛っ、ヒラメが行方不明、写真だけ持って帰れってことですか。そりゃー酷い、惨い、悲しい、あんまりだ。直ちに探索開始。

暗くなった砂浜を足で掘って探していたら、軸足がヌルッと滑りました。むっ、ココ掘れワンワン。ありましたー。馬鹿ですねー、目印を先にどけては駄目です。



帰って計測したら、32cm 295g でした。やっぱり40cm未満、正真正銘のソゲでした。でも 先日のワラサ に続いて、またもや ダイソーのメタルジグ で釣りました、ソゲ級のヒラメを。

高価なルアーに勝るとは思いませんが、110円ルアーでもヒラメもワラサも釣れるんですね。私は、これからもこのローコストの道を行きます。テクニックを磨けば意外に良いのかも、です。


(※1) 静岡県では、資源管理計画で自主規制が決められています。ヒラメについては30cm以下は再放流することとなっています。遊漁者がこの法令の適用を受けるのか否かが判然としませんがが、マナーとして30cm以下は放流すると考えておけば無難でしょう。

(※2) シマノ スライドナイフ CT-911R 釣り場に捨てられて錆び付いていた物を、錆を落として研ぎ上げて再生した物です。ステンレス鋼の材質が良く、切れ味も上々で、活け〆に使えます。ただし、ガッチリロック機構とやらのために、使用←→収納 時にはボルトを回転させて固定する必要があり、片手では扱えませんから、使い勝手は良くないです。昔々非行少年御用達だった便利な飛び出しナイフは、現在では銃刀法違反です。


追記 2019.12.14
砂浜の大量の足跡は、もしかしたら、高校のマラソン大会で付いたものかも入れません。そんな告知を見たような気がします。


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