泳がせ釣りの活きエサ針掛けと針抜け防止
泳がせ釣りの際に使う活き餌の小魚(ネンブツダイ)への針掛け方法のうち、掛けやすく、外れにくく、弱らせにくい、という3拍子揃った針の掛け方です。
活きエサの下あごへ針掛けする
活き餌=小魚への針掛け方法は、何種類もあります。私は過去、鼻掛け に始まり、次いで 背掛け、 口掛け を経て、最近は 上あご掛け を多用してきました。もちろん魚種(形態)によって向き不向きがありますから、その時々で使い分けてきました。ただし、どれもベストと思える確信を持っていたわけではありません。
浅く掛ければ長持ちする反面、キャスト時に外(切)れやすい、というのが主な問題ですが、他にも血管や神経(脳)を損傷して早く死なせてしまうことも問題です。
実際に試行錯誤した結果、最も活き餌が弱りにくい針掛け位置は下あごであることに気づきました。ここには筋肉組織がないので、神経も血管も分布が少ないようです。
そして何より強いのです。引っ張っても針掛け位置で切れることが無く、最後はあごの付け根がちぎれて外れます。ですから、力いっぱい投げ込んでも切れて飛ぶようなことはありません。ところが、実際には外れやすいのです。針穴が拡がって、スルリと抜けてしまうのです。
それさえなければ、弱らずちぎれずで最適な針掛けになります。そこで考えたのが、針抜け防止板 です。針の返し程度では抜けてしまうので、もっと大きなストッパーを使用することにしました。
< 材 料 >
5mm角の薄い弾性材料海洋汚染防止のために、食品であるこのような 乾燥こんにゃく を使うと良いでしょう。こんにゃくを薄板に切って干せば、DIYできるはずです。今回は0.4㎜厚のウレタンシートを使いますが。
< 作り方 >
ウレタン素材の モビロンバンド に5mm間隔で印をつけて針で下穴を開けておき、穴を中心にして切り離します。
< 使い方 >
小魚の下あごの口唇内側に、下から針を刺し抜き、針先から返しを通過する先まで 針抜け防止板 を押し込みます。
追記
2020.06.02~2020.06.04 の間に西伊豆・戸田湾で泳がせ釣りをした際にこの針掛けを試しましたが、ネンブツダイが針掛けのダメージで死ぬことは無く、また針抜けも起きず、効果が実証できました。しいて言えば、針抜け防止板を押し込むのに、少し慣れが必要な点が問題です。
追記 2023.12.21
記事中に書いたモビロンバンドは弾力が強すぎて使い難さもあるため、代替品を模索していました。より良い物が見つかりました、ビニールテープ です。粘着面を内側にした二つ折りで使うと、適度な使い勝手になります。針を刺しやすく抜けにくいです。
関連で、上あごへの針掛け方法も記します。
そのため針を刺す前に、事前に下穴を開けておきます。穴あけ径と針(返し部分)の太さのバランスによりますが、ここは固いので、針抜け防止板 は原則不要です。
自作の穴あけ具です。0.7mm径のステンレスバネ線を歯間ブラシの本体部分に差し込んで、先端を注射針のように研いだ物です。仕上げは 自作フックシャープナー で。
生きている魚に刺すので釣り針ではとても刺しにくいのですが、この針は持ちやすくて力が入りやすいために、スムースに刺せます。刺す位置がこれより後ろになると脳(神経)に触るようで、アガリ(死亡)が早くなります。
関連で、上あごへの針掛け方法も記します。
活きエサの上あごへ針掛けする
上あごは固いので、刺せれば、外れにくく弱りにくい適切な掛け方です。ところが、ネンブツダイの場合には、持ちにくい釣り針では簡単に刺し抜けないほど固いのです。そのため針を刺す前に、事前に下穴を開けておきます。穴あけ径と針(返し部分)の太さのバランスによりますが、ここは固いので、針抜け防止板 は原則不要です。
自作の穴あけ具です。0.7mm径のステンレスバネ線を歯間ブラシの本体部分に差し込んで、先端を注射針のように研いだ物です。仕上げは 自作フックシャープナー で。
生きている魚に刺すので釣り針ではとても刺しにくいのですが、この針は持ちやすくて力が入りやすいために、スムースに刺せます。刺す位置がこれより後ろになると脳(神経)に触るようで、アガリ(死亡)が早くなります。
小さな下穴ですが、周囲は固くて針が入らないので、少し探れば入ります。
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