カゴカキダイの味/西伊豆・戸田湾での釣果
伊豆では みすじ と呼ぶ地域もあるカゴカキダイ |
カゴカキダイを食べたことのある日本人は、1%までいないのではないかと思います。まぁ、スーパーに売っていない魚は、普通に食べられることはないのでしょうから。
で、それでね。えーっと、なんですよ。あーあーあー、本日は晴天なり。というわけなんです。ここに書いてしまって良いのかなー。つまり日本人の99%以上は、不幸な人ということです。カゴカキダイを食べたことが無いようですから。
先日の 西伊豆釣行 の際に、チビッとコマセを撒いたら、ワーーーッと浮いてきたのが、このカゴカキダイでした。ただし、小さかったのです、かなり。ウッウッ、どうするかなー、持ち帰るかー??
この魚はヒレの棘が固く、うろこはビッシリ付いていて、頭が小さくて持ちにくい、とまぁ難癖を付けるのは、あまり触りたくないということなんです。特に生きている物を活〆するには、覚悟が必要です。軍手でもはめて扱えば良いのでしょうが、その時は用意が無かったのです。
それでも、過去の経験に照らして、持ち帰ることにしました。
釣り場で終了までは活かしておき、活〆して血抜きをした後に、ヘッドレスにして真水で洗い、ビニール袋に入れて冷蔵庫(+3℃)に、といつもの処理をして持ち帰り、その後も冷蔵庫で保存しました。→ 釣った魚の鮮度保持方法・・ヘッドレスを低温下に
今回の魚は、塩焼きといっても、振り塩ではなく、立て塩漬けにして2日置きました。この方が塩が均一に回り、焼き上がりがソフトだからです。なにしろ小さいので、締まったら食べにくくて困ります。
塩焼き (釣獲4日後)
焼きたてを、柔らかな皮ごと身をはがして口に運びます。食べる前から分かっていたので、かみしめると同時に、懐かしさと旨さとが、いきなりワーーッと押し寄せてきました。かれこれ20年ぶりくらいの再会でした。
しっかりの旨味と乗り始めと思しき控えめの脂が、適度の塩加減で引き出されて、この美味は感動的でした。
昔々、それ以前も包丁を握ってはいたものの、ずぶの素人同然が魚の加工業者になり、他業者が手を出さないような美味を探して仕入れしていました。カゴカキダイ、ハダカイワシ、スミヤキ・・・。
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