2020秋の戸田湾でウロウロいろいろ釣り
戸田湾の夕景 |
秋の遅い伊豆半島西側の戸田湾、あちこちで色々な釣りをした記録です。夏から秋への変わり目で、目にした魚を多い順に並べると、ゴマサバ、ムロ、マルソーダ、ヒラソーダ、スマ、カンパチ・・でした。
遠投カゴ釣り師が多く、次いでエギングまん、餌でアオリイカやタチウオ狙いの人、という感じでした。なお、釣り人の増加が、釣り場のキャパシティーを超えるようになっています。
2020年10月12日(月)
15時前に戸田入りして、釣り場を見て回ってみましたが、どこも定員いっぱいで入釣できません。平日というのに、驚きの込み方でした。
仕方なく、知人所有地の岸壁で竿を出しました。ビールモドキを飲みながら、パン粉サビキ で底を狙いましたが、ノーヒットで日没ゲームセット。
壱の湯 への行きがけに見たら釣り場が空いていたので、即キープしました。風呂から戻って、翌日の対策を考えながら就眠。
2020年10月13日(火)
3時過ぎに起き出して、まずは、水中点滅集魚灯 を使ってのタチウオ狙い。3m位のタナで青く点滅すると、釣り座からもその灯りが見えました。んー、これで逃げずに寄るのかなー。1尾釣れるまでは半信半疑です。
薄明からは遠投パン粉サビキでの底狙いと、パイプ天秤 を使ったブッコミ釣りに替えましたが、夜明け頃に前者にネンブツダイ3尾掛けが1度あっただけで、夜明けを迎えました。
アガったネンブツダイを餌掛けして、パイプ天秤 仕掛けでブッコンでみたものの、かじられるだけで何もヒットせず。
身餌(コノシロ)に替えて揚がったのがこれ。初めて釣った魚でしたが、アカエソとのこと。これにて朝マズメの部は終了。
夕マズメの部は場所変えして、活き餌に使うネンブツダイを探しましたが、容易に釣れる状況ではなく、コマセを撒いて寄るのはこんな魚でした。
カゴカキダイ は、伊豆では比較的ポピュラーな魚ですが、戸田で釣ったのは初めてでした。これが、実は意外に旨いのです。知る人ぞ知るB級グルメです。近年は、市場でそれなりの価格で取引されるのだそうな。
持ち帰れるように、手のかかるヘッドレス処理をしていたら完全に時合を逃していました。汚れ仕事をしたので風呂へ直行を優先して、釣りからはリタイア。
2020年10月14日(水)
道の駅で目覚め、前夜の釣り場に行って割り込み入釣のための交渉を終え、支度してブッコミ仕掛けを投入したのは薄明の頃でした。何事も、黙ってや無理やりはダメです。説明して納得を得て、楽しく釣りをしたいものです。
根掛かり頻発の場所で、果敢に攻めた4時間ほどの結果はゼロでした。カゴ師には、ゴマサバに混じってイナダ、マルソーダ、ヒラソーダ、カンパチ(ショゴ)、スマが特定の場所(人)で釣れていました。
カツオ類の中で一番旨い、究極の美味ともいわれるスマですが、私は残念ながら口にしたことがありません。なにしろ流通量が少ないので、店頭でめぐり合えません。
昼前には山に上がって休養し、夕マズメの釣りは再びのココ。今夜こそはアオリイカとタチウオのどちらかにはお目にかかりたいものと。
とりあえずは、自作の未完成イカ・タチ兼用仕掛けを試してみましたが・・反応なし。戸田へ来てから、未だアオリもタチウオも他人の釣果すら実見していないので、ここではタチウオに絞ることにして、ワイヤーにムツネムリ針9号+身餌(コノシロ短冊)で臨みました。
投入してしばらくすると、浮きが沈みました。えぇーっ、本当ですか。そんな簡単にアタリが出てくれちゃうんですか??
ピョコッ ピョコッ スーッ。まだ早い、まだまだ。待つことしばし。スーー、浮いてしまいました。ちょっと誘ったり、張ってみたりした後にあきらめて回収すると、かじられるのではなく、身餌は消え失せていました。んー??。
次の投入で、浮きが水面下で横走りしたので、合わせると掛かりました。テンションを掛けたまま慎重に寄せてくると、魚が短い。エーッ、タチウオと違うんですか??
これでしたかー、ゴマサバ、ガクッ。ワイヤー仕掛けに次々とヒットしましたが、27㎝を頭に3本で打ち止め。その間に灯火の際で、ネンブツダイが群れていて、これも釣っていたので、かなりの忙しさでした。
今回の戸田釣行の目的の一つに、泳がせ釣りの活き餌に使うネンブツダイの実験もあったので、ここでやっと実験材料が手に入りました。
昼間釣れずに、灯火を使ってまでネンブツダイを釣ったのは初めてでした、かな。十分な量を確保できたので、釣り終了。風呂に行って戻って、この場で就眠。
2020年10月15日(木)
午前2時頃に来た車のオニイチャン達に起こされたのが、午前2時頃でした。それから眠ったのでは、朝マズメに遅刻しそうなので、無理やり起床しました。
ニイチャン達に聞くと、ここは初めてとのことだったので、釣り場状況を教えて、ここは定員1名限定であることを伝えて、お引き取り願いました。暗い内に来てもロープだらけの戸田湾内の釣り場は分かりませんので。
3時前からタチウオ仕掛けを浮きで流しましたが反応は皆無で、薄明前の5時頃からは並行して、ネンブツダイを活き餌にしたブッコミ縦完全フリーの泳がせ仕掛けを 投入ショック緩和法 で投入しました。
まだ暗い内で、竿先ライトも鈴も付けずに置いたら、気付かないうちに竿先がお辞儀を繰り返してアタリが出ていました。
巻いても重いだけで引きが感じられません。んー、何だ?? ひょっとして長物か? イセエビか?。投入位置が イセエビを釣った あの時と同じだったので。
根掛かりが多い場所なので、限界の高速で巻き取ってみると、揚ったのは、、、長物でした。
あまり趣味ではない長物の同定は不得意ですが、なんとなく色形からしてハモとかいう奴か?? 結果は正答でした。へぇー、ここには色々居るんだね。泳がせ釣りの本当の狙いは青物やハタだったのですが・・。まぁ、何も掛からないよりは、マシですが。
切腹介助すると、ネンブツダイは無くて、融け始めた小アジが入っていました。魚体の大きさはネンブツダイと同等だったので、金魚は手ごろなベイトだったようです。
5時半頃のこの ハモ が1尾だけで、その後は餌変え投入を繰り返すだけで、釣果はゼロ。それを放置したままに、ネンブツダイを使った実験 をしました。
実験の途中でアオリイカを実見し、あわてて釣り支度を始めたのですが、ふと気づいたのは「おい、何時までやるつもりで居るんだ??」ということでした。時すでに10時に近く、活動を開始してから8時間が経っていました。
体力にも限りがあるのですから、サッサと片づけを終えて壱の湯で風呂に浸かり、道の駅でアルコールを飲んで就眠。疲れの溜まった体はフリーズしてしまい、再起動したのは夕方でした。
どうも先週来た台風後は、ここではタチウオはほとんど揚がっていないようなので、転戦を決意して焼津に向かいました。
焼津のフィッシューナに着いて見たものは、タチウオではなく、タチウオ狙いでズラリと居並ぶ釣り人でした。風が強くなって釣りずらい中、寒くないのだけが取り柄のようでした。
タチウオの姿を拝めばやる気も出ますが、私にスイッチが入らないまま見学に終始し、フィッシューナの駐車場 で車中泊になりました。
2020年10月16日(金)
4時半頃に目覚めたら、風が吹き荒れていました。起きて、すぐそばの釣り岸壁を見ると、数名が釣りをしていましたが、釣れてる感ゼロ。雨より厄介な風の中での釣りをする気力が湧かず、竿を出すことなく帰路に就きました。オシマイ。
2020年10月の戸田釣行での気づきと課題
情報がネット上で拡散される時代にあっては、それらの隙間を縫って立ち回ることなしには、魚どころか釣り座すら得られない。
釣り場が減り、釣り人口が増える現在、釣り技能向上のための仕掛けと餌の改良を、倦まず弛まず続けなければならない。
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