釣り用タックルボックスに付ける竿掛けを自作
置き竿の釣りで使う竿掛けには色々なタイプがありますが、市販品で最も簡便なのが、タックルボックスやクーラーボックスに取り付ける物です。
気に入って使っていたタックルボックスに鉛の錘を収納している関係で重量がある(3.915kg)ので、これにセットできる物を考えていました。
市販品から探すと、第一精工 カケ太郎1号 はなかなか優れ物のようですが、タッピングビス止めでは十分な強度の確保が難しく、貫通させるボルト止めでは、内側にボルト頭かナットが張り出します。
ENOYO 竿掛 も良さそうですが、サイズが小さいのが難点でしょう。あくまで仮置き程度のように思います。
自作竿掛けの必要条件
1. 使用に耐え得ること
2. 自分のDIY能力で製作可能であること
3. かさばらず軽量であること
4. 着脱が容易であること
5. 安価であること
私の普段使いのタックルの最重量のコンビが、4-450遠投ロッド + スピニングリール 合わせて610g なので、これをセットして倒れなければOKとします。
かさばらず、軽量で、脱着容易で、安価、となると線材(丸棒)の細工に決まりです。
< 材 料 >
ステンレス丸棒 (軟質) 外径 = 3mm
シリコンチューブ 内径 = 3mm
製作費は、1セット当たり材料価格で300円位です。
< 作り方 >
2. タックルボックス本体に、ドリルで3.5mm径の穴を開けます。この時に、奥に向かって斜め下向きに、次の壁も貫通するように開けます。穴開け位置は掛ける竿に合わせて、適宜決めます。左右どちらに置いても使えるように、2種類のフックの穴を左右対称に開けておくと便利です。2種のフックは、その次の壁で止まる長さに作ります。
竿掛け 製作上のコツとヒント
・ ステンレスの軟質材は、3mm径になるとかなり硬いので、曲げる際に滑ると危険です。ペンチやプライヤーなどでしっかりつかんで、木材などに押し付けて曲げるなどの工夫が必要です。どこを先に曲げるかも大事です。
・ 穴開け用のドリル刃は3.0mmではフックの挿入がキツく、3.2mmではフックが自由回転せず、3.5mmだとフックが自由回転します。自由回転することを前提にしたフック形状なので、3.5mm刃以外で穴あけをする場合には、フックを手動回転させる形状にする必要があります。
・ シリコンチューブへのフックの挿入は、水に濡らして回転させながらするとスムースです。
< 使用法 >
2種類のフックを差し込み、竿を掛けます。
長所は、製作時の必要条件の通り、軽くて、かさばらず、着脱が簡単で、安上がり。
短所は、差し込んでいるだけなので、抜け易いことです。ただし斜め下方に向けて差し込んでおくので、自然に抜けることはありません。
竿掛けに尻手ロープをセットするには
万一の大物への備えとして尻手ロープを取り付けるなら、このタックルボックスは付ける場所に困りません。
カラビナを着脱するなら、写真の位置が適当ですが、それ以外にも穴を開ければどこでも自在です。仮に大物が道具箱を引きずっても、易々とは動きません。
私の場合は、以前に考案 して付けた竿尻のD環があるので、長時間の離席時には、このように竿掛けの後部フックにループを通しておきます。
このシンプルな竿掛けは簡単なだけに、ヘビータックルの大物釣りには向きません。ロッドとリールで500g以下のような、ライトタックルにはピッタリです。
私のそもそもの製作意図は、昨年2度続けてのべ竿を踏みつぶしてしまったことへの対策でした。とにかく地面に転がしておかないための簡便な竿掛け、という意味では十分に役立ちますが、実釣での使い勝手は、また別記事でレポートします。
追記 2021.04.17
実釣 の際に竿尻側フックが抜け易いことが判明したので、抜け防止の対策を講じました。
モビロンバンド に小さなSカン付けた物の輪ゴム部分にフック軸を通して、引っ張って止めます。ウレタンゴムの摩擦で脱落防止になります。
ステンレス丸棒 お譲りします
リユース品ですが、以下の物をお譲りすることができます。コメント欄からご連絡ください。
片端は尖った金串様の物で、食品製造に使用した履歴があり、少しの傷や汚れがありますが、上記のDIYで使用するについての不都合はありません。
3mm径ステンレス丸棒 長さ 26±0.5㎝ 約14.5g/本
価格 100 円/本 クリックポスト送料込み (送金費用は買主負担)
ご注文は 10本以上、50本以下でお受けします。
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