穴釣りのロスト負担を減らす

穴釣りは、美味なロックフィッシュが釣れるのに、高価な道具が不要です。餌だって、何でもOKと言えるほどです。イカの短冊が定番ですが、とも餌なら無料で自給できます。

竿やリールも安価なもので十分ですが、避けられない支出の原因が仕掛けのロストです。針や錘が根に掛かり、回収できなくなって、地球に置き去りになることは、環境にも良くないですが、財布も傷みます。

根掛かりで仕掛けを取られて、交換後の第一投で また ! 。安価な錘と針でも、1セット100円近くが消えます。このロストショックを何度も経験すると、負担軽減を考えるのが当然でしょう。


ごく普通の仕掛けは、道糸に中通し(ナツメ)オモリを通してスイベルを結び、その下にハリスと針を付けるタイプです。ブラー 等も形的にはこのタイプです。

穴釣りロスト負担軽減策‐1

仕掛けの接続を変える

実際のロストの状況を海中で見ることはできませんが、根掛かりを推察すると、針が掛かる、錘が掛かる、両方掛かる、という3パターンがあり得ます。であるなら簡単な話です。どちらか一方だけでも温存(回収)できれば、ロスト被害は減らせます。


それには、通常は直列の錘と針を並列に変えるのです。スナップ付きのサルカンに糸付き錘と糸付き針をそれぞれ独立させてぶら下げれば良いのです。どちらの糸も上端をループに作っておけば、釣り場では簡単に交換できます。

穴釣りロスト負担軽減策‐2

オモリを鉛でなく鉄に変える

昔風に言うと 五寸釘 です。ホームセンターでは40本で500円ほどで売られています。これ1本は25g=6.6号相当ですから、穴釣りで底立ちがとれる手頃な重さです。

もちろん比重が、鉛は11.35で鉄は7.87ですから、同じ形なら鉛が小型で早く沈むので有利です。しかし、6.6号に近い 鉛のオモリ (8号)は、(送料込み)1個あたり58円になりますから、釘の13円とは大差があります。

なまし鉄線 を切って曲げて使うという方法も考えられ、長さで重さを自由に調整できる利点はありますが、道具が必要で手間も掛かります。釘なら結ぶだけですから簡便です。

穴釣りロスト負担軽減策‐3

無料の とも餌 を使う

針(ネムリ針 が原則)をロストする際には餌も失います。有償の餌を避けて無償の餌にすれば、餌のロスト負担はゼロになります。それには " とも餌 " にすることです。対象魚種によっては好まれない場合もありえますが、ほとんどの魚にはとも餌が通用します。

とも餌を作るには手間や道具も必要になりますから、多忙な人やたまの遊びの人には大きな意味を持たないことかもしれません。でも、コストダウンを優先するなら、お試しあれ。


以上の三つの対策でかなりの負担軽減ができるので、穴を果敢に攻めましょう。何が潜んでいるか、釣れるのか。記事中の現場写真は、2023年に 礼文島/北海道で穴釣り をした際のものです。

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