穴釣りのオモリは鉄釘で代用

カサゴ、アイナメ、ソイなどが釣れる穴釣りは、釣りの中でも一種独特な世界です。浅場のフカセ釣りや浮き釣りのように、人と魚が互いに見えることが無いので、昼間でも釣り易いです。

また、魚とダイレクトに綱引きするようで、潜られたり切られたりのスリルを伴い、根掛かりのリスクがかなり高く、その代償も小さくありません。

ブラクリ仕掛けブラー と呼ばれる専用品は、1個当たり200円前後します。コストダウンを考えて、中通しオモリ の下に針を垂らす仕掛けを自作しても100円程度にはなるので、根掛かりのロスト¥は結構キツイです。

仕掛けの接続の工夫 も大事ですが、やはりオモリのコストダウン効果が一番です。というわけで、鉛の錘に換えて鉄釘を使うわけですが、これには副次効果もあります。細長い形状が幸いして、狭い場所も通り抜け易いのです。

150mmの鉄釘は40本/kgなので、1本あたり25gですから、6.7号相当です。波が荒くない限り、間に合う重さでしょう。


ただし、この 鉄釘 を使うには、注意すべきポイントがあります。ナイロンラインを直接結ぶと切れる恐れがあるのです。

釘の頭部分の下に、製造時にできる鋭利なバリがあります。しかしラインをこの首の位置で結ばないと錘としての吊下げができないので、まさにネックになります。


そもそも釣りのラインは末端近くのどこかで切れるようにしておかないと、高切れして厄介なことになります。そのために、私の穴釣り仕掛けでは通常ナイロンの3or4号を錘の捨て糸として使いますが、釘のバリでスッパリ切られたのでは、予定外のブレイクになって困ります。


そのために、バリの部分は切れにくいタコ糸で結び、これに捨て糸としてのナイロン糸をつなぎます。要するにバリはタコ糸で回避する、ということです。

錘の形(抜け易さ)を無視してコストだけ考えるなら、より安価な 自作モルタル錘 も捨てがたいので、手間とコストを秤に掛けて使い分けると良いでしょう。

近年、釣り人口が増え、かつ釣り場が少なくなっているので、穴釣りの釣果も寂しくなる一方です。釣り人の極少ない 離島 にでも行かないと、満喫できなくなっています。でも消波ブロックに上がるのは超危険なので、命の惜しい人は止めましょう。転落事故を起こすと、本人は自業自得ですが、釣り場閉鎖になって他の釣り人に大迷惑となります。

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