車中泊で浮遊の旅 その動機

静岡県の西端は湖西市。リタイアと同時に、ささやかな低圧太陽光発電所を庭に設置して2015年から住みはじめました。

やたらと太陽光発電パネルだらけの地域で、産物はサツマイモと電気のようです。
というのは不正確で、正しくは自動車産業関係の工場が多く、これが地域の主たる産業です。

私はここに住む以前は伊豆で30年余り暮らしました。観光で訪れる自家用車には浜松ナンバーも多かったと記憶していますが、その訳が分かりました。遠州一帯の環境に在れば、伊豆に行きたくなる気持ちになるのもごく自然です。

遠州は平らで太陽に恵まれていますが、一年中どこからでも風が吹き、風光明媚という言葉を戴くのは無理のようです。

海はひたすら砂浜が続いて変化に乏しく、魚種も限られます。ここでも風が邪魔をして、竿を出せる日は多くありません。

浜名湖はと言えば、水深が1m前後のごく浅い水溜りで、水もお世辞にもキレイとは言えず、対象魚、釣り味、食味からみて、残念ながら食指が動く釣り場ではありません。

こんなことを言うと、日々浜名湖で釣りをされている方々にたいへん失礼かと思いますが、事実は事実です。自分もいずれ、体に不自由を感じるようになれば、浜名湖内で竿を出すようになるのだろうと思っていますが、元気なうちは少し夢を見たいと思うわけです。


室蘭駅付近 1974.11.13

そもそも私は旅好きで、ジャンルとしては国内限定の「撮り鉄」のちに「乗り鉄」で、60歳ころにJR完全乗車を果たしています。車窓風景を愛で、知らない街を一人うろつくのが基本。これに旅打ちを加えた時期もありました。

30歳前から手を染めた釣りは、鉄道旅行とは両立せず、専ら居住地地元で楽しんでいました。

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